ウクレレの基本コードと押さえ方のコツ

ウクレレ

はじめてウクレレを手にしたあなたは、ウクレレでどんなことをしてみたいですか?

「週末にポロロンと鳴らして南国気分を味わいたい!」
「好きな曲を弾き語りしてみたい!」
「一生楽しめる趣味にしたい!」

などたくさんの夢が広がっているのではないでしょうか?
そんな魅力たっぷりなウクレレですが、初心者の方は「コード」の弾き方を練習するところから始めるのが定番です。
ウクレレには弦が4本しかなく、ギターよりも簡単にコードが押さえられる(ギターは弦が6本あります)ため、初心者の方でもちょっと練習するだけでいくつかのコードが弾けるようになってしまいます。

この記事では、初心者の方に最初に覚えてほしい4つのコードとそれぞれの押さえ方、さらには次に覚えてほしい3つのコードと、それら7つのコードだけで弾けるオリジナルハワイアンソングにチャレンジしてみたいと思います。

基本的なことから解説していくので、ぜひウクレレを持って読み進めていってください!!

今回ご紹介するコードの一覧はこちらからダウンロードできます。
コード表ダウンロード

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ゼッタイに覚えたい4つのコード

ウクレレのコードには指1本だけで弾けるコードがたくさんあります。
まずは指1本で弾けて簡単なうえ、よく使う2つのコードを覚えてみましょう。

C

ウクレレCコード
ウクレレCコード

薬指で1弦の3フレットを押さえます。
4本の弦の音がそれぞれ出ているか確認しましょう。

ウクレレでは「ダイアグラム」と呼ばれる、ウクレレの指板と押さえる場所が示された図表を使って、コードの押さえ方を表します。
ダイアグラムでは横線が弦を表しており、下から4弦、3弦、2弦、1弦となっています。
また、縦線はフレットを表しており、いちばん左の縦線はナット部分を表しています。
丸印で押さえる場所とどの指を使って押さえるかを示していて、丸印がついていない弦はどこも押さえずに弾く(開放弦を弾く)ことになります。
※写真はそれぞれのダイアグラムを実際に押さえたところになりますが、ダイアグラムとは180度回転した状態で表示されます。

Am

ウクレレAmコード
ウクレレAmコード

中指で4弦の2フレットを押さえます。
中指が寝てしまうと3弦に当たって音が出なくなるので、中指は寝かせず弦を真上から押さえるイメージを持ちましょう。

次は指2本、指3本で押さえるコードですが、こちらもウクレレではよく使われる重要なコードです。

F

ウクレレFコード
ウクレレFコード

中指で4弦の2フレット、人差し指で2弦の1フレットを押さえます。
こちらも薬指や人差し指のお腹部分が3弦、1弦に触れていないかチェックしましょう。

G7

ウクレレG7コード
ウクレレG7コード

中指で3弦の2フレット、人差し指で2弦の1フレット、薬指で1弦の2フレットを押さえます。
中指が寝てしまい、2弦の音が出ていないというケースがよくあるので注意しましょう。

ウクレレの細いネックに指が集まってくるので、指と指が重なり合うようにするなど押さえ方に少し工夫が必要です。
最初は「人の手に対してネックが小さすぎる!」と感じるかもしれませんが、元大関の小錦さんや高木ブーさんもウクレレ奏者として知られているます。
慣れてしまえば手の大きさは問題にならないので、自分の手に合った押さえ方を探してみましょう。

4つのコードを順番に弾いてみよう

先ほど覚えた4つのコードを「C / Am / F / G7」の順番で押さえてみましょう

C-Am-F-G7

スムーズにコードを切り替えることができたでしょうか?
コードが切り替えていくことを「コードチェンジ」と呼ぶのですが、コードチェンジをスムーズにするためにはコツがあります。
そのコツとは「共通する指は押さえたままにする」です。

下の図を見て見ましょう。

AmからFコード

AmとFでは4弦の2フレットが中指で共通しています。
AmからFにコードチェンジするときは、中指を押さえたままにして人差し指を2弦にプラスするだけでFコードが弾けるようになります。
そうすることで左手全体の動きが少なくなり、スムーズなコードチェンジができるようになるのです。

FからG7にコードチェンジ

FからG7へのコードチェンジでも2弦1フレットを押さえている人差し指が共通しているので、人差し指を起点にして中指と薬指をプラスしていきましょう。

このように、前後のコードで共通する場所を見つけ出すことでコードチェンジは格段にスムーズに、きれいにできるようになります。
ぜひ覚えておいてください。

プラスで覚えたい3つのコード

先ほど覚えた4つのコードがあれば「ハッピー・バースディ・トゥ・ユー」「日曜日よりの使者 – THE HIGH-LOWS」「スタンド・バイ・ミー – Ben E. King」なども弾けてしまいますが、さらに3つのコードを覚えるとより多くの曲が弾けるようになるので、こちらも合わせて覚えておきましょう。

C7

ウクレレC7コード
ウクレレC7コード

人差し指で1弦の1フレットを押さえます。

Em7

ウクレレEm7コード
ウクレレEm7コード

中指で3弦の2フレット、薬指で1弦の2フレットを押さえます。

Dm

ウクレレDmコード
ウクレレDmコード

中指で4弦の2フレット、薬指で3弦の2フレット、人差し指で2弦の1フレットを押さえます。

Dmは3本の指が密集していて押さえづらいコードですが、多くの曲で使われているのでぜひマスターしておきましょう。
音がきれいに鳴らない場合、指を立てて弦を真上から押さえるイメージを大切にしましょう。

ハワイアンソングにチャレンジしよう!

ここまでで弾けるようになった7つのコードを使って、オリジナルの練習曲「Hawaiian Wind」を弾いてみましょう。
コード進行は次の譜面の通りです。

練習曲 Hawaiian Wind 楽譜

ハワイアンのバックバンドと一緒に演奏できる豪華版となっています、ハワイの風を感じてみてください。

AとB、2つのセクションに分かれているので、前半と後半に分けて練習していきましょう。

最初はコードの切り替わりで、1回ずつ音を鳴らしていきます。
右手は親指か人差し指を使ってダウンストローク(上から下に振り下ろすストローク)で弾いていきます。

ダウンストローク

慣れてくれば「ワン、ツー、スリー、フォー」のリズムに合わせたダウンストロークで、1小節に4回弾いてみてください。
8小節目だけ、1小節の中に2つのコードが入っているので1拍目と3拍目でコードが変わり、少し忙しくなります。

ひととおり弾けるようになったら、先ほどの動画に合わせて弾いてみましょう。
コード表ダウンロード

演奏の前にはチューニングをバッチリにしておきましょう!

ムダの無い指づかいを目指そう

オリジナルの練習曲「Hawaiian wind」はスムーズに弾けましたか?
コードチェンジがスムーズに行かない場合、「4つのコードを順番に弾いてみよう」の項でも出てきたように前後のコードで共通する指づかいを探してみましょう。

最初の4小節は先ほどご紹介したように、Am→F、F→G7に共通の指づかいがあります。
もう一度確認しておきましょう。

AmからFコード
FからG7にコードチェンジ

8小節目のG7→C7は共通の指こそありませんが、人差し指を2弦1フレットから1弦1フレットに横移動させるだけです。

G7からC7

10〜11小節目のG7→Em7は中指と薬指が共通になっているので、G7で押さえていた人差し指を離すだけになっています。

G7からEm7

12〜13小節目のAm→Dmは4弦2フレットの中指を残したまま、3弦と2弦に薬指、人差し指を追加します。

AmからDm

13〜14小節目のDm→G7は2弦1フレットの人差し指を残したまま薬指と中指を横移動させています。

DmからG7

このようにコードチェンジの前後で共通する指を探していくと、一気にスムーズに弾けるようになってきます。

最悪なのはコードチェンジのタイミングで毎回指を浮かせてイチからコードを押さえ直す弾き方です。
左手にムダな動きが多くなるうえ、コードの切り替わりで音がぶつ切りになったりもします。
なるべくムダの無い、スマートなコードチェンジを目指しましょう。

さいごに

7つのコードの押さえ方と、スムーズなコードチェンジのコツはつかめたでしょうか?
最初のうちは「あれ?次のコードの押さえ方はどんなだっけ?」「1弦を押さえようと思ったのに2弦を押さえていた」なんてことも普通にあります。
焦らずじっくりと覚えていきましょう。

また、今回覚えた7つのコード以外にもたくさんのコードが存在しています。
まずは基本をしっかりと覚えた後に、好きな曲に取り組むなどしながらひとつずつ弾けるように練習していきましょう。

初心者が知っておきたいウクレレの基本は、こちらの記事でご紹介しています。

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