ウクレレのチューニング方法を詳しく解説!
ウクレレやギターなどの弦楽器は、その特性上「チューニング」とは切っても切れない関係にあります。
演奏する前や演奏中など、ウクレレを弾いていると何度もチューニングを行うことになりますが、覚えてしまうと難しいものではありません。
これからウクレレを楽しく練習し、充実したウクレレライフを手に入れるためにも、まずは正しいチューニングの方法をマスターしておきましょう。
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ウクレレのチューニング音
ウクレレの基本的なチューニングは4弦からG(=ソ)、C(=ド)、E(=ミ)、A(=ラ)の音に合わせていきます。
ギターやベース、バイオリンといった他の弦楽器は端っこの弦がいちばん音が低く、そこから順番に音が高くなるようにチューニングしますが、ウクレレは少し特殊で、3弦がいちばん低い音になっています。
なぜこのような特殊なチューニングになっているかは諸説ありますが、ハワイアンミュージックの軽やかでのどかな雰囲気を表現するためにハワイの人々が導き出した答えのひとつが、この特殊なチューニングの理由ではないでしょうか。
4弦を太い弦に張り替えて、1オクターブ下のGの音に合わせる「Low-G」というチューニング方法もありますが、基本のチューニングは先ほどの図で示した音の並びになっており「High-G」と呼ばれることもあります。
チューナーの使い方
初心者の方が手軽に、正確なチューニングを行うために「チューナー」は欠かせないアイテムです。
クリップ式チューナー
おすすめのチューナーは、ウクレレのヘッド部分に洗濯ばさみの要領で取り付ける「クリップ式チューナー」と呼ばれるタイプです。
演奏中やウクレレスタンドに立てかけている間も付けっぱなしにでき、いつでもすぐにチューニングを行うことができるので必ず用意しておきましょう。
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使い方もいたって簡単です。
ヘッドの先端部分をクリップで挟み込んで取り付けます。
チューナーのスイッチをONにしましょう
弦を1本ずつ弾くと音名が表示されます
チューナーアプリ
ほしいけど「すぐには用意できない」、という方はスマホのアプリでも代用できます。
たくさんの種類がありますが、iPhoneのAppStoreで「ウクレレ チューナー」と検索して最初に出てくるアプリが[GuitarTuna]です。
アプリを立ち上げて楽器を弾くだけで、スマホのマイクが音を拾って音程を表示してくれるので、外出先でチューナーを忘れてしまったときや、チューナーの電池が切れてしまったときにも活躍してくれます。
こちらのアプリはギター、ベース、ウクレレに対応しており、アプリの設定画面でチューニングしたい楽器を選択することができます。
【設定】→【チューニング】→【ウクレレ】と設定するだけでウクレレ用の表示に切り替わります。
チューニングの方法
チューニングの基本がわかったら、4弦から順番ににチューニングをしていきます。
まずは4弦だけを親指で弾きます。この時、他の弦は音が出ないようにミュートしておきます。
チューナーの表示がGになっていて、針が左に振れている場合4弦の音が低いということになります。
針が真ん中にくるまで、4弦のペグを少しずつ回して音を上げます。
針がピタッと真ん中にくれば表示が変わり、音が合ったことを教えてくれます。
4弦のチューニングができたら3弦、2弦、1弦も同じ要領で合わせていきます。
合わせる音は4弦からG(=ソ)、C(=ド)、E(=ミ)、A(=ラ)です。
4弦から1弦までの音が正しくチューニングできているか、下の音源と一緒に弾いて確認してみましょう。
【ウクレレ チューニング確認用音源】
チューニングのコツ
音を上げながら合わせる
チューニングの途中で音が上がりすぎてしまったときや、最初から音が高くなっている場合、音をいったん下げてから合わせていきます。
チューニングの基本は「音を上げながら合わせる」と覚えておきましょう。
そうすることでチューニングの安定度が上がり、演奏中のチューニングの狂いを軽減することができます。
ペグを回す方向
ウクレレのチューニングを合わせるには、ヘッドについているペグ(糸巻き)を回して弦を緩めたり、締めたりします。
音を上げる場合はボディー側に外回り、音を下げる場合はボディー側に内回りに回すと覚えておきましょう。
ペグを回す方向が4弦、3弦と2弦、1弦で違うため、初心者の方がつまづいてしまうポイントにもなっています。
音を上げようと思ったのに下げてしまったなんて失敗は誰にでもあるので、慣れるまではひとつずつ確認しながらやっていきましょう。
音が消えるまで待つ
チューニングをするとき、短いタイミングで何度も弦を弾く人がいますが、これはNGです。
弦はその特性上、弾いた瞬間は少し音が高くなっているので、短いタイミングで何度も弾いてチューニングすると結果的に少し低い音に合わせることになります。
弦を一度弾いたあとは、チューナーの針が動かず安定した状態になるまで少し待ってからペグを回すようにしましょう。
チューナーに全然違う音が表示されたとき
ペグを回しすぎてしまったときや弦を交換したとき、しばらくウクレレに触っていなかったときにチューニングをすると、チューナーの表示が全然違う音になっている場合があります。
そんな時は今表示されている音が高い方にずれているのか、低い方にずれているのか、下の図を見ながら確認してみましょう。
高い方にずれていた場合はいったん弦を緩めてからチューニングしていきましょう。
耳で行うチューニング方法
チューニングに慣れてきたら1弦のA音だけを音叉などで合わせ、他の弦は1弦を基準音としてチューニングすることもできます。
1弦の開放(=A音)は2弦の5フレット、4弦の2フレット同じ音なので、1弦を基準にして2弦と4弦を合わせることができます。
2弦の開放(=E音)は3弦の4フレットと同じ音になるので、2弦のチューニングをした後に3弦を合わせます。
①1弦の開放(=A音)を音叉などで合わせる
②2弦の5フレットを押さえて弾いた音を、1弦の開放(=A音)に合わせる
③4弦の2フレットを押さえて弾いた音を、1弦の開放(=A音)に合わせる
④3弦の4フレットを押さえて弾いた音を、2弦の開放(=E音)に合わせる
チューニングがバッチリできたら、コードを弾いてみましょう。
コードの詳しい解説はこちらの記事で行なっています。
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さいごに
冒頭でも説明した通り、弦楽器とチューニングは切っても切れない関係にあります。
最初のうちはペグを回す方向や、どの程度回すかということがわからず、チューニングに時間がかかってしまうと思いますが、慣れてきたら1分とかからずにできるようになります。
焦らずじっくりと上手なチューニングの方法を身につけていきましょう。
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