ギター弾きのための音楽理論講座19 「キー」を理解しよう① 「キー」ってなんだ?!
「キー」を変えたらどうなる?
カラオケに行って、「この曲高いからキー下げよう」って言葉を聞いた事や言った事あると思います。
この言葉は「この曲高いから調を下げよう」と言っても同じ意味です。
「キー」と「調」は同じ意味です。
昔、音楽の授業で聴いた事ありますよね。
で、「この曲高いからキー下げよう」といってカラオケのリモコンでキーを下げるボタンをピッと押した時に、何がどう変わっているのかというと。
SMAPの「夜空ノムコウ」の出だしを例に挙げます。
まずは原曲のキーです。
「あれから~ぼくたちは~」
の部分です。
で、半音下げてみます。
タブ譜に注目すると、全体に1フレット分下がった事が分かると思います。
音符もすべて半音ずつ下がっています。
これが、キーを一つ下げた時に起こる事です。
正確に言うと「キーを半音下げた」という状態です。
この曲のコード進行は
【原曲】
F B♭ A Dm
あれから~ぼくたちは~
【キーを半音下げた場合】
E A G# C#m
あれから~ぼくたちは~
となります。
キーを下げると「メロディー」と「コード進行」すべてが下がる
という事を覚えておいて下さい。
(これはもちろん、キーを上げた場合でも同じです)
「キー」って何?
音楽には「落ち着く音」や「不安定な音」というものがあります。
簡単に言ってしまうと
キーとはある曲の中で最も落ち着く音
と言えます。
今のメロディーは
あれから~ぼくたちは~~~~~~~~~まっている~
の「まっている~」の部分です
「る~」の音はファです。
ファは別名「F」と呼ばれます。
コード進行も見てみましょう
C7 F
まっている~
となり、最後のコードがFで終わっている事が分かると思います。
この曲はメロディーもコードも最終的に「F」に帰ってきて落ち着いている事が分かると思います。
先ほども出てきたようにある曲の中で最も落ち着く音がキーになるため、
「夜空ノムコウ」のキーはFである
といえます。
今回は「キー」の概略を説明しました。
正直「落ち着く」や「不安定」など抽象的な説明になっていますが、もちろんもっと正確な音楽理論的な理解の仕方もできます。
次回からは少し掘り下げて解説していきます。