ベース初心者のための7日間レッスン

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この記事は、オンライン専門の音楽スクールTHE POCKETが作成した、ベース初心者向けのオリジナルレッスンメニューです。

はじめてベースを持つという完全初心者でも、大切なポイントが7日間でマスターできるように組み立てられています。
動画やタブ譜をたくさん使ったレイアウトなので、楽譜の読み方がわからないという方でも楽しくスタートできます。

ベースにおいての基本を学んでいく内容になりますが、それぞれの項目はこれからベースを弾き続けるうえでとても大切な内容ばかりです。
じっくりと、自分のペースで進めていってください。

Day1. ベースの持ち方と基本の弾き方

ベースの持ち方

ベースに限らず楽器の演奏では姿勢(フォーム)がとても大切です。
無理な構え方をしてしまうと弾きにくいだけでなく、肩や手首が無駄に疲れてしまったり、最悪の場合は怪我の原因になったりもします。

基本のフォームは次の3ステップで作っていきます。

ベースを持たずに座る
①まずはベースを持たずに椅子に座ります
肘を曲げる
②左肘を曲げて、手を前に出します
ベースを太ももに乗せる
③ボディのくびれ部分を右足の太ももに乗せ、ネック(弦が張られた長い部分)を先ほど前に出した左手に乗せます
※ボディのくびれの中央ではなく、少し先端寄り(画像の赤線部分)を太ももに乗せるイメージ

ベースの形に体を合わせて構えようとすると無理なフォームになりやすいので、自分の身体が無理なくリラックスできるフォームを作り、そこにベースを合わせるイメージを持ちましょう。

音の鳴らし方

まずは一番太い弦(E弦)を、右手の人差し指で軽く弾いてみましょう。
(左手は弦を押さえず、ネックを支えるだけでOK)
人差し指でピッキング

人差し指(指先の腹部分)を4弦(いちばん太い弦)の下側に当て、人差し指の根本から動かして弦を弾きます。
人差し指は弦を弾いた後、親指に当たるまで振り抜くようにします。

1日目のレッスンでは他にも、中指でピッキングする方法や、今後絶対に意識しておきたい「利き指」の見分け方、チューニングの方法やコツ、タブ譜の読み方まで解説しています。

Day2.左手の使い方とピッキングの基本

フレットの押さえ方

ベースのネックに埋め込まれている金属のバーは「フレット」と呼ばれています。

押さえる位置を示す場合「4弦5フレット」といった言い方をしますが、これは「⚪︎弦の⚪︎番目のフレットを押さえてください」という意味になります。
※ベースの弦は細い方から順番に、1弦、2弦と呼びます。

また、「4弦5フレット」と言われた場合は5番目のフレットのすぐ横(ヘッド側)を押さえることになります。(フレットバーの真上ではありません)
4弦5フレットを押さえる

正しい位置で押さえられた場合きれいな音が出ますが、フレットから離れた位置を押さえていた場合音がビビってしまいます。

アポヤンドピッキング

4弦を弾く場合、弦を弾いた指は親指に当たるまで振り抜いていました。
3弦を弾く場合は、弦を弾いた指が4弦に当たるところまで振り抜いて止めます。

アポヤンド奏法

この、弦を弾いた指を隣の弦に当てて止める弾き方は「アポヤンド奏法」と呼ばれています。
アポヤンド自体は特に派手さもない、地味な弾き方ですが、今後の練習や実際の曲を弾くうえでとても大切なテクニックになってくるので、しっかりと身につけておきましょう。

2日目のレッスンでは、4本の指を使って弦を押さえる練習やアポヤンド奏法の練習、クロマチックトレーングなどベースの基本双方をさらに詳しく解説しています。

Day3.2本指で弾くオルタネイトピッキング

オルタネイトピッキングとは

「オルタネイト」とは「交互に」といった意味合いで、人差し指→中指…と交互に弦をはじく弾き方のことを「オルタネイトピッキング」と呼びます。

オルタネイトピッキングでは、人差し指と中指どちらとも同じ「強さ」「音量」「音色」で弾くことが大切になります。
そのために大切なポイントが次の3つです。

  1. 弦と指が当たる場所
    指の先端のほんの少し右寄り
  2. 指の長さをそろえる
    中指を少し折りたたんで、指の先端をそろえる
  3. しっかりと振り抜く
    1、2を意識しつつ、指はしっかりと振り抜きましょう
ベースのピッキングで、指と弦が当たるポイント
ベースのオルタネイトピッキングでは、指の先端をそろえる

人差し指と中指で均一な音が出せているかに注意しながら、基本のフォームを覚えましょう。

クロマチックトレーニング

3弦の7フレットから始まるクロマチックの上昇パターンです。
左手は人差し指から小指までを使い、右手は人差し指と中指の交互で弾いていきます。
このとき、人差し指と中指はそれぞれ4弦に当たるまで振り抜く「アポヤンド奏法」を意識しましょう。

クロマチック オルタネイト 上昇

楽譜では人差し指スタートで指定していますが、右手は弾きやすい利き指スタートから練習して、慣れてきたら反対の指からスタートするオルタネイトピッキングにもチャレンジしましょう。

3日目のレッスンでは、オルタネイトピッキングのさらに細かいポイントや、クロマチックトレーニングの下降パターンなども交えて基本を身につけるためのトレーニングを紹介しています。

Day4.ベースでドレミファソラシドを弾こう

ベースでは、ドレミファソラシドをいろいろなポジションで弾くことができますが、まずは基本のポジションから覚えていきましょう。

押さえる場所

「ド」の音は3弦の3フレットにあるので、ここからスタートしていき1弦の5フレットまで使います。

ドレミファソラシド

楽譜には左手指の指定が書かれており、使う指はフレットごとに固定となっています。

  • 2フレット:人差し指
  • 3フレット:中指
  • 4フレット:薬指
  • 5フレット:小指

最初は大変ですが、弦を押さえていない指も指定のフレット上で待機できるよう心がけてください。
手全体が横移動しながら押さえていては、スムーズに弾くのが難しくなってきます。

レイキングの基本

「1弦の次に2弦を弾く」「2弦の次に3弦を弾く」というように、高い弦から低い弦に移動する場合に発生する弾き方が「レイキング」です。

レイキングの発生ポイント

人差し指だけでピッキングを行い、しっかりと「アポヤンド奏法」で隣の弦まで振り抜きます。
すると、1弦から2弦に移るタイミングと、2弦から3弦に移るタイミングで「今から弾こうとしている弦に、すでに右手の指がかかっている」という現象が発生しています。
それを利用してピッキングを行うテクニックをレイキングと呼んでいます。

4日目のレッスンでは、ドレミファソラシドと上がっていく時の弾き方と下がってくる時の弾き方など、細かいけどとても大切なポイントが出てきます。
中級者になっても、つまづいていた原因がレイキングにあったという事例もたくさんありますので、じっくりと取り組んでほしい項目です。

Day5.ベースの醍醐味リズムを操ろう

リズム譜の読み方

音符にはいろいろな形がありますが、その形によって音の長さを表しています。
まずは一覧表で音符ごとの長さ、読み方を把握しましょう。

音符の長さ

それぞれの音符がどのような長さになるのか、実際に弾いて体感してみましょう。

音符の長さを弾いて体感

全音符は4拍分の長さ、2分音符は2拍分、4分音符は1拍分の長さを表しています。

休符の弾き方

休符は漢字で書くと「休む、休憩する」というゆるいニュアンスを受けますが、「音を止める」「無音を演奏する」と捉えた方が本質的なニュアンスに近づきます。
ただ無意識に音を切るのではなく、左手と右手を使って意識的に音を切ります。

音を意識的に切ることで、単純なリズムでも少し音楽的なニュアンスを感じられるようになってきます。

休符の入ったフレーズ

音符と休符の違い、音符ごとの長さの違いなどを声に出しながら弾くと効果的です。
4分音符は「タン」、4分休符は「ウン」、8分音符は「タ」、8分休符は「ウ」などが言いやすいと思います。

5日目のレッスンでは、ベースの最重要ポイントとも言えるリズムについてさらに詳しく解説しています。
それぞれの音符がどのような長さを表しているかなど、直感的にわかる練習フレーズなども紹介していますので、じっくり取り組みましょう。

Day6.ベースの基礎テクニックを身につけよう

左手のテクニック

左手トレーニングの基本はやはりクロマチックトレーニングです。

横移動のクロマチック(上昇)

このパターンは人差し指から小指までクロマチックを弾いた後、左手全体が1フレット分横移動するパターンです。
横移動するタイミングで指が弦から離れすぎてしまうなど、無駄な動きが出ていないか注意しましょう。

右手のテクニック

右手のテクニックを身につける練習として、「スタッカート」「レイキング 1-5」「レイキング 1-8-5」「マイナーペンタトニックスケール」を紹介しています。

6日目のレッスンは、右手と左手の動きをスムーズにしてこれから曲にチャレンジしていくための土台作りです。
ひとつひとつ丁寧に取り組んでみてください

Day7.ベースラインを弾いてみよう

ディスコ風フレーズ

演奏のポイント
長い音だけでなく、短い音が入っているのが特徴です。(2小節目のスタッカート)
右手と左手を使って音を止め、長い音と短い音の使い分けを意識しましょう。

また、スタッカートと一口に言ってもその短さはいろいろとあります。
デモ演奏を何度も聴いて、音を切るタイミングを掴んでください。

ディスコ風フレーズ

7日目のレッスンでは、他にもスタンダードナンバー風、ファンク風フレーズ、ロックンロール風リフ、J-POP風フレーズなど弾いていて楽しいフレーズで基本テクニックを習得していきます。
それぞれの動画の後半はカラオケ音源になっているので、何度も弾いてピタッと弾けた時の快感を味わってください。

この記事を監修した人:谷本 拓雄(THE POCKET ベース講師)

様々なバンドやアーティストを支えるサポートミュージシャン、ベース講師として活躍中。
攻撃力のあるFunkyなプレイを中心としながらもJazz,Rock,Fusionから繊細なアコースッティックまで幅広いプレイスタイルを持ち味としながら、歌心溢れるプレイには定評がある。
ジャンルにとらわれることなく、自分なりの「楽曲に貢献するベース」を追及している。

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