ボイトレでビジネスに差をつけろ!話し方を良くするおすすめのトレーニング

ボイストレーニング

  • 会話していると相手によく聞き返されてしまう
  • プレゼンや会議の後は、いつも喉が痛くなってしまう
  • 説得力のある話し方ができず、ビジネスシーンで意見が通らない

そんな話し方に関する悩みをお持ちの方に向けて、今回は話し方が良くなるボイストレーニングの方法と、話し方のコツを紹介します。
ボイストレーニングを受けたことがない初心者でも、簡単に試すことのできる内容ですので、ぜひチャレンジしてみてください。

ビジネスにボイトレがおすすめな理由

そもそもボイストレーニングには、ボーカリストやアナウンサーのような「声」を使う職業の人がするもの、というイメージがありますよね。
実は、ボイストレーニングで得られる「良い声」には、ビジネスシーンでも活かせるたくさんのメリットがあるんです。

ボイストレーニングで伝える力がアップする?

メラビアンの法則」をご存知でしょうか?
私たちは相手に何かを伝えたくて話をしますが、その時に相手は言葉以外の表情や声のトーンからも多くの情報を得ているというものです。

人間同士が会話をする上で大切なのは「相手がどう捉えるか」であり、伝える際には相手に伝えたい言葉の内容と視覚・聴覚に訴えかける情報を一致させる工夫が必要です。

ボイストレーニングでは話し方や声を良くするために口の周りの筋肉を動かすので、視覚的、聴覚的な部分もコントロールできるようになり、相手に伝えたい内容を届けやすくなるというわけです。

ビジネスシーンで説得力や安心感が増す

ボイストレーニングでは話し方の表現力を鍛えることができます。

あなたの周りのデキる人に、説得力や安心感が必要な時はゆっくりと低い声で、元気ではつらつとした印象を与えたい時はスピードを上げて高い声で話す、のように、話し方を使い分けている人はいませんか?

「メラビアンの法則」によると、人は言語情報だけではなく表情や仕草などの視覚から55%、声色や話すスピードなどの聴覚から38%もの情報を得ています。
プレゼンテーション、会議、営業など、様々なシチュエーションに応じて話し方をコントロールすることができれば相手へ強く印象付けできるため、仕事に役立てることができるでしょう。

コミュニケーションが円滑になる

自分では一生懸命話しているつもりでも、声が小さかったり、不明瞭で聞き取りにくい話し方だったりすると、相手に何度も聞き返されてしまってお互いにストレスが溜まりますよね。

電話口だと顔が見えない分、より情報伝達の精度が下がります。
間違った情報が相手に伝わってしまったら大変!業務にも支障をきたしてしまいます。

ボイストレーニングには、滑舌を良くして声に余裕を持たせるメソッドもたくさんあるので、円滑なコミュニケーションにも役立ちます。

良い声を手に入れるボイストレーニング

ボイストレーニングは歌の上達だけではなく、話し声を良くするためにも効果的ということがわかりました。
ここでは、自宅でも簡単にできるボイストレーニングを紹介します。

良い声を手に入れるトレーニング

声量を鍛えるトレーニング

声の高さや話す速さ、声の大きさをコントロールするトレーニングには「腹式呼吸」と「ロングトーン」の2つがおすすめです。

腹式呼吸での発声を心がけると、吐く息の量が胸式呼吸に比べて多くなり、喉にかかる負担を軽減させることができます。
会議などで多く発言するとすぐに喉が痛くなってしまう、という方にもおすすめのトレーニングです。

腹式呼吸

「腹式呼吸」と聞くと、お腹を使った呼吸とイメージされる方が多いですが、本来は横隔膜という筋肉を使った呼吸を指します。

普通の呼吸とどう違うのかわからない、という方は横になってみてください。
呼吸をする度にお腹のあたりが膨らんだり凹んだりしていますよね。
それが腹式呼吸です。
横になっている時の腹式呼吸を起き上がっている状態でも行えるよう、普段からお腹周りに意識を向けて呼吸してみてください。

より腹式呼吸を鍛えたい場合は、横になった状態で息を吸ってお腹を膨らませ、筋肉を使ってお腹が膨らんだ状態を5秒キープ→お腹まわりの筋肉はゆるめずにゆっくりと息を吐く、という動作を無理のない回数だけ繰り返すと良いでしょう。

息を止めてしまうと血圧が上昇するなどして危険ですので、胸から上は力を入れずリラックスした状態で行うようにしてください。

ロングトーン

腹式呼吸でお腹がしっかり膨らむように息を吸い、横隔膜の筋肉を使って吐く息の量を制御しながら
「あーーーーーーーーー」
とできるだけ長い時間発声を続けるトレーニングをロングトーンと呼びます。

発声時に吐く息の量をコントロールできるようになれば、声のトーンや話す声の速さ、声の大きさも自在に操れるようになります

音程を自在に操るトレーニング

あいさつや電話では、高い声で話した方が相手に元気でイキイキとした印象を与えられます。
反対に、重要な話をする時は低い声で話した方が、相手に安心感や説得力を感じさせられます。

声の高さを変えて、印象をコントロールするために必要な音程トレーニングの方法は以下の3つです。

リップロール

リップロールとは、唇の上下を軽く触れさせた状態で息を吹いて、唇を小刻みにプルプルと震わせる発声練習です。

リップロールの最中に発生するプルプルという音を、低音から高音まで何度も往復させることで、横隔膜や呼吸筋が鍛えられ、適度に力の抜けた発声や音程のコントロールができるようになります。

慣れるまでは一度のリップロールが短くても構わないので、隙間時間に試してみると良いでしょう

ハミング

ハミングとは、声を出さずに鼻から抜ける音でメロディを奏でる鼻歌のことです。メロディを奏でることに集中できるため、音程のコントロール力が身に付きます。

口を閉じた状態で息継ぎをするため自然と鼻呼吸になり、腹式呼吸も鍛えられます。
また、声が鼻のあたりで響く感覚を掴みやすく、高音域の発声がしやすくなるといった効果も期待できます。

声量が上がれば喉に負担をかけずに大きな声を出せるようになり、音程の安定感も高まるでしょう。

さまざまな音程で50音を発音する

日本語の50音「あ」から「ん」までの一音ずつを、自分が出せる一番低い声から、一番高い声まで、さまざまな音程で発声してみましょう。
力まず、リラックスした状態で自然に発音するのがポイントです。

発声を続けていると、「この声の高さで、この音(50音の一文字)を発声するのが、他の音に比べて苦手かもしれない」と自分自身で気づくようになります。
苦手な声の高さと音(50音の一文字)の組み合わせがわかったら、次回以降は同じ場面ではっきりと発音できるよう特に注意をして、50音の発声を繰り返していきます。

自分の苦手な音程と音を理解すれば話し言葉の中でも注意できるようになり、音程も均一となって聞き取りやすい話し方が習得できるでしょう。

話す速さをコントロールするトレーニング

ビジネスでは、すばやく情報伝達をしなければならない場面があります。
そんな時、スピードが速くてもハキハキとした聞き取りやすい声で話せれば、誤りなく情報を伝えることができますし、明るく良い印象を相手に与えることができます。

重要な情報を伝える場面では、わざとゆっくりと話した方が説得力が増しますよね。
ビジネスシーンで声の速さをコントロールして、場の空気を味方につけるために必要なトレーニングの方法は、以下の3つです。

話す速さ

50音を腹式呼吸で勢いよく発声する

鼻から空気を吸い、お腹にしっかりと空気を入れて、勢いよく息を吐き出すようにして「あ」から「ん」までの50音を、一音ずつ発声します。

発声するときに、しっかりとお腹が凹んで空気が吐き出されていることを確認してください。
腹式呼吸で発声をしていないと、声のトーンが安定せず、言葉の終わりが尻すぼみになって聞き取りにくくなってしまいます。
まずは一音ずつ、明瞭に発声できるよう意識してみてください。

早口言葉

聞き取りやすい発声をするには、滑舌をよくすることが大切です。滑舌をよくするトレーニングといえば、みなさんも想像された通り、早口言葉が有効でしょう。
以下の早口言葉を、最初はゆっくり、慣れてきたら徐々にスピードを上げて読み上げてください。

  • 初級「生麦 生米 生卵(なまむぎ なまごめ なまたまご)」
  • 中級「バス ガス 爆発 バスがスパーク(ばす がす ばくはつ ばすがすぱーく)」
  • 上級「瓜売りが瓜売りにきて瓜売りのこし瓜売り帰る瓜売りの声(うりうりがうりうりにきてうりうりのこしうりうりかえるうりうりのこえ)」

ただ速さにこだわるのではなく、一音一音をはっきりと発音することを意識してください。
口の開き方も大袈裟にすることで発音もクリアになりますし、表情筋を鍛えれば表情も豊かに、印象もアップして一石二鳥です。

噛まないように意識する

焦って話をしているとつい「噛んで」しまうこと、ありますよね。

噛まずに話すトレーニングは、身も蓋もないですが「噛まないように意識して話す」ことです。
惰性で発声するのではなく、話す言葉の一つ一つに意識を向けて、ゆっくりと丁寧に話すことから始めてください。
言葉を大切にすることで、感情がこもって説得力が増すなどの副効果も期待できます。

伝える力をアップさせるコツ

話し方を少し工夫すると、「相手に伝える力」を格段にアップさせることができます。
ボイストレーニングで「良い声の出し方」の感覚が掴めたら、これから紹介する「話し方のコツ」を意識してみてください。

声の高さやスピードに抑揚をつける

話す内容や、相手に与えたい印象によって、声の音程の高さや話す声のスピードに抑揚をつけるようにします。
例えば、元気ではつらつとした印象を相手に与えたい場合は声の音程を高く、話す声のスピードは少し早めを意識すると良いでしょう。
重要な話をする時や、商談などで相手に安心感を与えたり説得力を上げたい場合は、わざとゆっくりとした速さで、低い声で話すと効果的です。

腹式呼吸で発声する

腹式呼吸で発声をすると声のトーンや大きさをコントロールしやすくなり、声に余裕が出て感情豊かな話し方が可能になります。
吐く息の量が増えれば喉に力を入れずに発声できるようになり、長時間話しても喉を痛めにくくなるといったメリットもあります。

表情筋を鍛える

トレーニング中や普段の会話時に、口を大きく動かしたり、口角を上げるクセをつけておくと、自然に表情筋が鍛えられて滑舌もアップ、明瞭で聞き取りやすい話し方ができるようになります。

表情が豊かになれば話す内容にも感情がこもって、相手にも伝わりやすくなります。
声の情報に頼り切るのではなく、視覚情報も利用して伝える力を高めていきましょう。

さいごに

話し方が良くなるボイストレーニングの方法と、話し方のコツについて紹介しました。

良い声を身につけて話し方をコントロールできるようになれば相手へ伝える力がアップして、その結果自分にも自信が持てるようになり、仕事の成績アップにもつながるかもしれません。
今回紹介したトレーニングはどれも自宅でできる簡単なものです。
発声は日頃のトレーニングが大切ですので、隙間時間に無理のない範囲で始めてみてはいかがでしょうか。

魅力的な良い声と、相手に伝わる話し方が手に入るボイストレーニング、気軽にチャレンジしてみてください。

もっとボイストレーニングをやってみたい方は、こちらの記事も参考になります。

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