ギター弾きのための音楽理論講座6 コードブックは破り捨てろ!① コードの正体
コードブックは必要?
コードブックを見た事ありますか?
筆者も昔買った事があります。
ルートごとに色んなコードが色んなフォームで分かりやすくタブ譜で書かれています。
ルートがCの場合のメジャー、マイナー、メジャー7、マイナー7、7th、マイナーメジャー7、オーギュメント、ディミニッシュ、9th,11th,13thなどのテンションコード、それぞれのコードの押さえ方が5~6個、それが12のキーで・・・。
正直ほとんど役に立たない本でした。
数回ペラペラとめくっただけで廃品回収に回ったかもしれません・・・。
ではどうやってコードをマスターできたのか?
コードをマスターするための方法は2通りあります。
- コードブックなどで押さえ方を完全マスターする(相当の記憶力が必要)
- コードの意味を理解し、どんなコードが出てきても瞬時に作れるようになる
筆者は2の方法でマスターしました。
1の方法は多分解説する必要がないので、今回は2の方法を説明します。
そう、コードブックは破り捨てろ!!
コードとは?
コードは日本語で「和音」と呼ばれます。
足し算の答の事を「和」っていいましたよね?
小学生くらいの時に習った記憶があります。
和音とはある音と音を足した音という事になります。
簡単に言うと
「二つ以上の音を重ねた響き」が和音=コードです
※shoju12さんよりご指摘を頂いたので、以下の解説を追記させていただきます。
ご指摘ありがとうございました。多謝
『やさしくわかる楽典』P.116 青島広志著 日本実業出版社 2005年
”ふたつ以上の音が同時に鳴ると、そこに音の重なりが現れます。この状態を和音と呼びます。ただし、厳密には高さの異なるふたつの音の場合を重音、3つ以上の場合を和音と区別しています。ーー(中略)ーーある音(根音)の上に、3度を形成するふたつめの音を重ねます。これを根音から数えて3度上に当たるので第3音と呼びますが、これだけでは音がふたつなので厳密には和音とはいえません。”
では
どんな音でも重ねていけばコードになるのかというと、そんな事はありません。
コードにはルールが存在します。
そのルールを理解すればコードを読む事も、弾く事も、作る事も簡単にできてしまいます。
トライアド
最も基本的なコードにトライアド(三和音)というものがあります。
その名の通り、3つの音でできたコードです。
次に「C」の5、4、3弦だけを弾いてみましょう
今弾いたのがトライアドです。
前回のギター弾きのための音楽理論講座5 指板を自由に駆け巡ろう! 度数(degree)マスターへの道でマスターした度数(degree)で表してみましょう
1度、3度、5度でできていますね。
この1度、3度、5度でできたコードをトライアド(3和音)と呼びます。
今弾いたコードを正確な名前で呼ぶと「Cメジャー」となります。
問題です。
今弾いた「Cメジャー」のフォームの1音だけ変化させて「Cマイナー」を弾いて下さい。
分かりますか?
何となくでも予想がつきますか?
意味不明という方は
ギター弾きのための音楽理論講座4 マイナースケール 「場の空気を暗くしてるのは誰だ!」
をチェックして下さい。
メジャースケールとマイナースケールの違いと同じく3度がメジャーより半音下がるとマイナーになっている事が分かると思います。
ここで覚えておいてほしい事は
長3度=メジャーサード(M3rd)
短3度=マイナーサード(m3rd)
と呼ぶという事です。
本日はここまで。
次回はコードネームの意味を解読していきます。