ギター弾きのための音楽理論講座12 コードブックは破り捨てろ!⑦ テンションコード
テンションコードって?
まず、テンションコードとは何か?
こんなコード見た事ありませんか?
C7(13)
Cm7(9)
E7(#9)
BM7(11)
コードの後ろや右上に13とか9とかの数字がついたコードをテンションコードと言います。
(7はテンションコードには含まれません)
では、この13とか9は何の事なのか?
ルートから数えた度数の事です。
C7(13)の場合、C7にCから数えて13個目の音を加えたコードになります。
ではCから数えて13個目の音とはなんの音でしょう?
Cメジャースケールのルートから13個目の音です。
Cメジャースケールですね。
このスケールのルート(6弦8フレット)から13個数えましょう。
2弦10フレットですね。
C7に2弦10フレットの音を加えたコードがC7(13)です。
2弦10フレットの音を加える
これでC7(13)の出来上がりです。
テンションコードの種類
ではこんなコードは存在するのでしょうか?
C7(8)
Cm7(10)
E7(12)
BM7(100)
存在しません。
テンションコードは以下の7種類しかありません。
♭9 (フラットナインス)
9 (ナインス)
♯9 (シャープナインス)
11 (イレブンス)
♯11 (シャープイレブンス)
♭13 (フラットサーティーンス)
13 (サーティーンス)
(( )内はそれぞれのテンションコードの読み方です)
なぜ8や10がつくテンションコードがないのか?
8や10はコードトーンと1オクターブ違うだけの音だから。
詳しく見てみましょう。
Cメジャースケールの
8
ルートから8個目の音は何でしょうか?
黒丸で塗りつぶされたルートの音ですね。
また、10個目の音は?
3弦9フレットの音ですね、これはM3rdの音でしたよね?
そういった理由から
♭9 (フラットナインス)
9 (ナインス)
♯9 (シャープナインス)
11 (イレブンス)
♯11 (シャープイレブンス)
♭13 (フラットサーティース)
13 (サーティース)
の7種類しかないのです。
押さえ方簡単マスター
まずは7th系の押さえ方をマスターしましょう。
なぜ7th系からスタートするかというと
M7やm7,mM7などにテンションがつく事が少ない、そういったコードがあまり出てこない
からです。
(もちろんm7(9)やM7(13)など使われる事はあるのですが頻度がかなり少ないのでここでは割愛します)
■まずは6弦ルートのポジションから。
テンションコードを押さえる時に基本となる7thのコードはこのようなフォームで押さえます。
(C7)
通常のC7の1、2、5弦を省いています。
そうするとP5(5度)の音が省略されてしまいますが、問題ありません。
テンションコードを押さえる場合、よく5度が省略される事があります。
(詳しい理由もここでは割愛しますが、これは常識だ!といった感じで覚えておいて下さい)
で、
テンションの位置をひとまとめにするとこの図のようになります。
((#9)は6弦ルートでのポジションで弾く事がないので省いています)
9,13系のテンションを弾く時は、基本となるコードを6弦から人差指、中指、薬指という風に押さえ、小指でテンションを押さえます。
11系のテンションは6弦から中指、薬指、小指の順番で押さえて人差し指でテンションを押さえます。
基本的に5弦から中指、人差指、薬指の順で押さえます。
そして、テンションを小指で押さえるというフォームが基本です。
(♭9),(#11)は人差し指をセーハして押さえます。
(11)は5弦から薬指、中指、小指と押さえテンションを人差指で押さえます。
さて、テンションコードの基本も理解できたでしょうか?
ここまで理解できていたらコードブックはほとんど必要ないと思います。
次回はコードブックを破り捨てるための最終章です。
今回のテンションコードをすべて表にまとめました。
テンションコード