ギター弾きのための音楽理論講座15 リズム講座!② リズムを理解する
とにかく初歩の初歩から始めます。
分かってる方は読み飛ばしていただいてかまいません。
音符を理解する
まずはメトロノームをテンポ60でならして下さい。
ピッ・ピッ・ピッ・ピッ
と鳴っている音に合わせて
ワン・ツー・スリー・フォー・/ワン・ツー・スリー・フォー・
と繰り返し口に出してカウントしてください。
さらにその音と一緒に手拍子をして下さい。
今あなたがならした手拍子を拍と呼びます。
1拍、2拍、3拍、4拍と数えます。
そしてワン・ツー・スリー・フォー・のかたまりを小節と呼びます。
音楽の基本となるリズムの事を「拍」と呼び、拍を一定の単位で区切ったかたまりを「小節」と呼びます。
■4分音符
先ほどの譜面に出てきた音符をは4分音符と呼ばれます。
先ほどは4つの手拍子でひとくくりの小節にしましたね?
逆の考え方をすると「1小節を4つの長さに分けた」とも言えます。
そのため、4分音符と呼ばれます。
■8分音符
ではさきほどと同じように、メトロノームに合わせて
ワ ン・ツ ウ・スリ イ・フォ オ・
と歯切れ良く言ってみて下さい。
メトロノームと赤文字の音が合います。
言えたら手拍子も一緒につけましょう。
この手拍子はすべての言葉と一緒に鳴らして下さい。
譜面に表すと
(○がメトロノームの音になります。)
今の手拍子が8分音符です。
1小節の中に8つの音が出てきましたね。
「1小節を8つの長さに分けた」と言えます。
また、8分音符は先ほどの4分音符より音の鳴る間隔が狭いですよね。
正しく言うと8分音符の音の鳴る間隔は4分音符の半分になっています。
8分音符は4分音符の半分の長さという事を理解しておいて下さい。
8分音符は単体で表すと上記のようになりますが、連続する場合は先ほどの譜面のように一本線で繋いで表記します。
(その方が見やすいため。2拍目と3拍目の間は繋いで表記してはいけないというルールがあります。これも見やすいため)
■16分音符
メトロノームと一緒に次のフレーズを口ずさんで下さい。
ワ ン タ カ・ツ ウ タ カ・スリ イ タ カ・フォ オ タ カ・
同じようにすべての言葉に合わせて手拍子をしてみましょう。
このリズムを16分音符と言います。
(○がメトロノームの音になります。)
16分音符を単体で表すと
このようになります。
(16分音符が連続する場合は1拍単位で二本線でつなぎます)
16分音符は8分音符の半分の長さになっています。
そして「1小節を16個の長さに分けた」事になります。
休符を理解する
■休符
音を鳴らさないという音符を休符と言います。
4分音符と同じ長さ音を鳴らさない=4分休符
8分音符と同じ長さ音を鳴らさない=8分休符
16分音符と同じ長さ音を鳴らさない=16分休符
個人的に思うのですが、この休符という呼び方を最初につけた事が間違いだと思います。
休符と聞くと休んでいるという緩いイメージがついてしまいますが、本来は音を鳴らさないという強い意志をもった音符なのです。
休符を曖昧に演奏しているため、残念な音になっているかたも多く見かけます。
休むという消極的なイメージではなく、音を鳴らさないという積極的なイメージを持って休符を演奏するべきだと私は考えています
連符を理解する
おさらいになりますが、それぞれの音符が1小節の中で鳴る音の回数は
- 4分音符=4回
- 8分音符=8回
- 16分音符=16回
となっています。
次にそれぞれの音符が1拍の中で鳴る音の回数は
- 4分音符=1回
- 8分音符=2回
- 16分音符=4回
となります。
ちょっとここで疑問が生まれます。
「1拍の中で3つの音が鳴る音符はないのか?」
あります。
■3連符
1拍の中で3つの音が鳴る音符を3連符と言います。
譜面に表すと以下のように3という数字でくくります。
(この呼び方は英語でカウントする場合、1 and 2 and 3 and 4and とカウントする事から来ています)
付点を理解する
音符の右側に小さな黒い点「.」がついた音符があります。
4分音符についた場合
付点4分音符
8分音符についた場合
付点8分音符
と呼ばれます。
付点の意味は「それぞれの音符×1.5倍の長さ」という事です。
もう少し分かりやすく説明します。
付点4分音符=4分音符×1.5=1+1/2
4分音符は1拍の中で1回音が鳴りましたよね?
で、4分音符の半分の長さの音符は8分音符でしたよね。
4分音符を1、8分音符を1/2という長さだと捉えると
付点4分音符は4分音符+8分音符の長さということになります。
同じように付点8分音符も考えると、8分音符の半分の長さの音符は16音符でしたね。
8分音符=1/2
16分音符=1/4
付点8分音符は8分音符+16分音符の長さということになります。
さて、ここまで長々と解説してきましたが覚えきれない!!という方も安心して下さい。
次回からはこれらのリズムを実際にギターで弾いてマスターしていくための方法をご紹介します。