ギター弾きのための音楽理論講座9 コードブックは破り捨てろ!④ これで基本はOK!
四和音に突入
- 四和音とは1度、3度、5度、7度からできています。
- 四和音では「メジャーセブン」「セブンス」「マイナーメジャーセブン」「マイナーセブン」が代表的なもの。
※代表的なもの以外はちょっと後回しにします(混乱するといけないので)
四和音に入ったばかりで恐縮ですが、三和音に関して確認しておきたい事があります。
Cメジャー=C
Cマイナー=Cm
と表記されます。
ただの「C」の時はメジャーを表す記号はつかない、「CM」といった表記はしないという事を頭に入れておいて下さい。
これは隅っこでなく、頭の真ん中にお願いします。
では「メジャーセブン」をチェックしましょう。
「元になる音=ルート」がCの場合「CM7」と表記されます。
ここは前々回のギター弾きのための音楽理論講座7 コードブックは破り捨てろ!② コードネームで解説した通りですが、よりギターで使える実践的な覚え方にしていきましょう。
まずはこのコードを弾いて下さい。
3
人差し指でバレーをするCのコードフォームです。
それぞれの音に記号が書いていますが
R =ルート(完全1度)
M3 =メジャーサード(長3度)
P5 =パーフェクトフィフス(完全5度)
の意味です。
また、RとP5は重複して出てきますがオクターブ違いの音になるため気にする必要はありません。
これも三和音(トライアド)と呼びます。
これから多用されますので、これも頭の真ん中で覚えておいて下さい。
メジャーセブン
やっと本題の「Cメジャーセブン」です。
コード表記は「CM7」です。
「C」のコードに「メジャーセブン」の音を追加したコードになります。
「CM7」に必要な構成音は
R =ルート(完全1度)
M3 =メジャーサード(長3度)
P5 =パーフェクトフィフス(完全5度)
+
M7 =メジャーセブン(長7度)
となります。
では先ほど押さえたコードフォームを基にCM7を弾きましょう。
3
このようになります。
先ほどのフォームと見比べると3弦の5フレットのルートだった音が、半音下がって4フレットに変わっただけですね。
そしてちゃんとR、M3、P5、M7のすべてが含まれていますよね。
言い換えると
メジャーセブンの音はルートの半音下にある
という事になります。
通常の理論書ではM7はルートから数えて7番目という風に解説されます。
確かにその通りなのですが、演奏をする上ではルートの半音下がメジャーセブンと覚える方が格段に実践的なのです。
(5弦のルートを下げるとコードネーム自体が変わるので注意して下さい。あくまでもオクターブ上のルートを下げるという意味です)
セブンス
表記は
C7
となります。
「C」のコードに「7」の音が追加されたという意味です。
必要な構成音は
R =ルート(完全1度)
M3 =メジャーサード(長3度)
P5 =パーフェクトフィフス(完全5度)
+
7 =セブンス(短7度)
となります。
「7=セブンス(短7度)」の音とは「M7」の半音下
の事です。
マイナーメジャーセブン
ややこしい名前ですね、マイナーでメジャーでどっちやねんです。
このコードも前々回のギター弾きのための音楽理論講座7 コードブックは破り捨てろ!② コードネームで解説した通りですが、より実践的なフォームで見ていきましょう。
まずは表記
CmM7
と表記されます。
必要な構成音は
R =ルート(完全1度)
m3 =マイナーサード(短3度)
P5 =パーフェクトフィフス(完全5度)
+
M7 =メジャーセブン(長7度)
となります。
Cマイナーに「M7 =メジャーセブン」を足したコードです。
まず、今回の基となるコードは「Cm」です。
そして「M7」の音は先ほども説明した通り、ルートの半音下ですね。
3
これでややこしい名前のコード「マイナーメジャーセブン」もクリアできました。
マイナーセブン
ここまでくれば簡単ですね。
Cm7
Cマイナーに「7=セブンス」が追加されたコードです。
R =ルート(完全1度)
m3 =マイナーサード(短3度)
P5 =パーフェクトフィフス(完全5度)
+
7 =セブンス(短7度)
「7=セブンス(短7度)」の音とは「M7」の半音下でしたね。
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「メジャーセブン」「セブンス」「マイナーメジャーセブン」「マイナーセブン」という代表的な四和音がマスターできましたね!!
めでたしめでたし!!
となりましたか?
頭の中が整理できない~!!
という方のために次回はここまでのまとめとより実践的な覚え方を発表したいと思います。
とりあえず各コードの意味をおさらいしておいて下さい。