正しいギターの持ち方、構え方

初心者向け

ギターの構え方は、写真や動画を見たら大体分かるような気がしませんか?

しかし、簡単なように見えて意外とできていない人も多いのが、正しい構え方です。
どこがポイントなのか?を知らないと、気づいたらフォームが崩れていたり、上達の妨げになっていたりする場合もあります。

この記事では、正しいギターの持ち方と構え方、フォームを身につけるためのポイントを解説していきます。

正しい構え方の基本

日常の練習では、座って弾くことがほとんどなので、座って弾く前提で基本フォームを見ていきましょう。
まずはギターを持たずに、基本フォームを作るところから始めます。

高すぎない椅子に座る

椅子に座る

理想の椅子の高さは、腰掛けた時に太ももが地面と水平になる高さです。
椅子が高すぎると太ももが斜めになってしまい、ギターを乗せた時にギターがずり落ちてしまう原因になります。

椅子が高すぎる

自宅の椅子が高すぎる場合は、足元に台を置くなどして高さを調整してみましょう。

左肘を曲げて、自然に前へ出す

肘を曲げる

椅子に腰掛けたら、左手をだら〜んと下ろしてから、肘を90度程度曲げます。
すると、左手が体の前方に出る形になります。

この形がギターを構える基本フォームになるので、ギターを持つ前にしっかりと今の姿勢を覚えておきましょう。

ギターのくぼみを右足の付け根に乗せる

ギターを太ももに乗せる

ギターのくびれ部分を右太ももに乗せます。
この時、ギターのボディーが自分の体にフィットするように、右足の付け根部分までギターをグッと引き寄せます。

ギターを体に引き寄せる

右半身のお腹や肋骨にギターが触れている状態になればOKです。

ギターのネックを左手に置く

ギターのネックを左手に置く

先ほど肘を曲げた左手に、ギターのネックを置きます。
この時、ギターのネックを掴みに行くのではなく「待機している左手にネックを置く」という感覚が大切です。
ネックを掴みに行くと、基本のフォームが崩れてしまいます。

ネックの5フレット付近が左手に乗る形になり、体とギターには30〜45度程度の角度がつきます。
(体格によって個人差があります)

体とギターの向き

ポイント:ギターに体を合わせない

正しい構え方ができていると、体はまっすぐで左肘だけ自然に曲がっている状態です。
無理のない自然なフォームを作り、そこにギターを乗せるという感覚が大切です。

腰や肩、肘などをねじって「ギターに合わせる」ことの無いように注意しましょう。
その状態で長時間弾いていると、腰痛など体調不良の原因にもなってきます。

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よくある「良くない構え方」

意図的にやっている場合をのぞき、無意識にやっていたらすぐに改善したい事例を紹介します。

ギターが体と平行になっている

ギターと体が平行

左手を手前に引いた状態だと、ギターと体が平行になりネックが体に近くなります。
そうすると、左手首の可動域が狭くなりコードが押さえづらかったり、指が開きにくくなるなど、演奏面で不利になってしまいます。

また、右手の肘が前に出る形になってしまい、ピッキングへも悪影響を及ぼします。

ネックが極端に上向き・下向き

ネックが上向、下向

ステージパフォーマンスとして、ネックを上向きにするアーティストはたくさんいますが、初心者の練習段階では真似しないようにしましょう。

ボディが斜めに寝ている

ボディが寝ている

押さえるフレットや、ピッキングする弦を目で確認しやすいように、気づいたらギターのボディーが上向きになっているケースもあります。
目で見て確認することも大切ですが、ボディーが斜めに寝てしまわないように気をつけましょう。

猫背になっている

猫背になっている

目で見て確認したい、疲れてきたなどの理由で、自然と猫背になっている場合があります。
猫背になるとボディが斜めに寝る原因にもなるので、できるだけ背筋を伸ばした状態で練習をしましょう。

正しい構え方で何が変わる?

フォームを整えることで、見た目も、音も、弾きやすさにも良い影響を与えます。

長時間弾いても疲れにくい

正しい姿勢は体に余計な負担がかからないため、肩こりや腰痛の予防にも繋がります。
ギターの構え方が原因で腰痛や肩こりなど、体に不調をきたすこともあるので特に体幹のねじれや関節への過度な負担には気をつけましょう。

ピッキングが安定する

ピッキングのポイントは右手の動かし方だけと思われがちですが、ギターの持ち方にも大きく影響されます。

基本的にピッキングは、一定の場所で上下に動くことになります。
一定の場所で上下するピックに対して、ギター本体がズレたり向きを変えると、ピックと弦のあたり方が変わってしまいます。

ピックと弦の当たり方

ピッキングに課題があると感じている方の中には、根本の原因がギターの持ち方にあるといったケースも見られます。
慣れてくれば、無意識のうちにネックの角度に合わせて、ピッキングを微妙にコントロールすることもできますが、最初は基本姿勢で良い音が出せるように練習しましょう。

フィンガリングが楽になる

今回紹介した基本のフォームは、体に無理な動きをさせない自然なフォームです。
左手首や指の可動域も広くなるので、指を開きやすくなったり難しいコードが押さえやすくなるという効果も期待できます。

自分のフォームをチェックしてみよう

自分では正しいフォームで弾けていると思っていても、客観的に見ると違和感に気付く場合もあります。
そもそも、自分の体がまっすぐ向いているのか斜めになっているのかですら、主観では判断しづらいものです。

試しに、鏡の前に立って目を閉じ、両手を地面と水平にあげてみてください。
肩のラインで両手が一直線になっているはずです。

しかし、目を開けると両手が一直線になっていないとびっくりする人も、意外とたくさんいます。
ぜひ試してみてください。

ギターのフォームについても、

  • 鏡の前で構えてみる
  • スマホで動画を撮ってみる
  • 友達や家族に見てもらう
  • プロのギター講師にみてもらう

といった客観的な視点で定期的にチェックしてみましょう!

最初のうちは違和感を感じたり、フォームがしっくりこなかったりするかもしれません。
しかし、「正しい構え方」をしっかり身につけることは、上達の土台になります。
焦らず、丁寧に、自分のギターの構え方を確認するところから始めてみてください!

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