必見!実力派の女性ギタリスト10名をご紹介!
ギタリストの男女比率ってどのくらいでしょうか?
アメリカの音楽雑誌「RillingStone」が2015年に発表した「100人の偉大なギタリスト」というランキングでは、女性ギタリストはなんとたったの1人しか選出されていません。
ブルースやロックが注目され、ギタリストが脚光を浴び始めた1950年頃と言えば、アメリカでもまだまだ女性差別が根強く残っていた時代で、女性ギタリスト自体がほとんどいませんでした。
その後も「ギター=男性」というイメージが長く続いてきたため、先ほどのランキングのような結果になったのではないでしょうか。
では、偉大な女性ギタリストは本当にいないのか?
そんなことはありません!
この記事では、ギタースクールを経営する筆者がおすすめする、国内外の偉大な実力派女性ギタリストを10名ご紹介していきます。
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Melanie Faye – メラニー・フェイ
1998年 アメリカ アラバマ州生まれのギタリスト
instagramに投稿した動画で注目され、FenderのThe Player Seriesのデモ奏者に抜擢されるまでになっています。
ナッシュビルの音楽学校でジャズギターを学んだということもあり、そのプレイはジャズ的なアプローチからソウルや、影響を受けたというジミ・ヘンドリックス的なロックフィーリングまでを含み、ネオソウル(neo-soul)と呼ばれるスタイルになっています。
しかし彼女のスタイルは1つの枠にはとらわれておらず、インタビューではマイケル・ジャクソンからの影響を語っていたり、“ミュージシャンズ・ミュージシャン”(ミュージシャンが尊敬するギタリスト)として知られるエリック・ジョンソンのカヴァーを披露するなど、幅広い音楽性と見事なテクニックを兼ね備えています。
ピックを使わず指で弾くことで得られるマイルドでメロウなトーンもとても気持ちいい、今大注目の若手ギタリストです。
弓木英梨乃 – ゆみきえりの
1990年 大阪府出身のギタリスト
日本で大注目の若手女性ギタリストと言えばこの人でしょう。
2013年に新生KIRINJIのギタリストに抜擢され、今では秦基博、土岐麻子など多くのアーティストのサポートギタリストとしても活躍しています。
シンガーソングライターとしても活動する彼女ですが、スティーヴ・ヴァイやスティーヴィー・レイボーンといった伝説的なロックギタリストにも憧れていたそうで、そのプレイからはロックギターのフィーリングもにじみ出ています。
また、なんと言っても彼女の最大の魅力はそのタイトなカッティングではないでしょうか?
BTSのDynamiteをカバーしたこちらの動画では、満面の笑顔でタイトなグルーヴを刻む、まさにギャップ萌えな演奏が披露されています。
Orianthi Panagaris – オリアンティ・パナガリス
1985年 オーストラリア アデレード出身のギタリスト
彼女が一躍、世界中に名前を知られるきっかけとなったのが、マイケル・ジャクソンのライブ「THIE IS IT」のギタリストして抜擢されたことでした。
残念ながらライブ自体はマイケルの死によって実現しませんでしたが、リハーサルを記録した映画が公開され、世界的な注目を集めました。
しかし、マイケルに起用される前からすでに一流ギタリストの間では注目を集めており、15歳でスティーヴ・ヴァイのオープニングアクトとして起用されたり、18歳ではあのカルロス・サンタナと共演するなど実績を積み重ねてきました。
彼女はシンガーソングライターとしても多くの作品を発表しており、楽曲はキャッチーなメロディを聞かせるロック主体のものとなっています。
ギタープレイもテクニカルでありながら、キャッチーなメロディセンスを感じさせるところが彼女の魅力ではないでしょうか。
Jennifer Batten – ジェニファー・バトゥン
1957年 アメリカ ニューヨーク出身のギタリスト
1987年から1997年までマイケル・ジャクソンの3つのワールドツアーに参加し、世界的に名前を知られることになったギタリスト。
オリアンティの大先輩でもあり、世界的に名の知られた初めての女性ギタリストではないでしょうか。
ロサンゼルスの音楽学校MIを卒業した後、同校でギター講師として働いていましたが、マイケルのツアーに抜擢されたことで一気にスターダムへのしあがりました。
その後もジェフ・ベックのツアーバンドに参加するなど世界的なギタリストとして活躍を続けています。
彼女の代名詞となっていたのが「両手タッピング」で、その見た目の派手さから注目を集めました。
動画の4:19あたりで両手タッピングが披露されていますが、そこへたどり着くまでの間もハイレベルなギタープレイ全開でまったく飽きさせることがありません。
安達久美 – あだち くみ
1977年 大阪府出身のギタリスト
スタジオミュージシャンとして活躍するかたわら、元T-SQUAREのドラマー則竹裕之氏やNANIWA EXPRESSのベーシスト清水興氏らと共に結成した「クラブパンゲア」や、ギタリストの梶原順氏とのギターユニット「J&K」でも活躍しています。
また、ギタリストのスコット・ヘンダーソンに憧れ、彼が講師を行っていたロサンゼルスの音楽学校MIへ留学していたという経歴通り、ロック・フュージョンよりのプレイが際立っています。
日本の女性ギタリストとして確固たる地位を築いています。
田渕ひさ子 – たぶち ひさこ
1975年 福岡県出身のギタリスト
日本のロックシーンでカリスマ的人気を誇り、ナンバーガールのギタリストとしても知られています。
また、椎名林檎のバンド「発育ステータス」にも参加するなど多くのミュージシャンからも信頼されています。
そのプレイはロックギターの王道ともいうべき激しいプレイが主体で、彼女のステージでの姿に多くのファンが魅了されています。
愛機のフェンダー ジャズマスターは図太い音を出すための激しいピッキングにより、塗装はおろか木材まで削れてしまっているそうです。
Bonnie Raitt – ボニー・レイット
1949年 アメリカ カリフォルニア出身のギタリスト
冒頭でご紹介したローリングストーン誌の「100人の偉大なギタリスト」で89位に選ばれた唯一の女性ギタリストです。
ブルースシンガーとして数多くのアルバムを発表しており、2000年には「ロックの殿堂」入りも果たしています。
彼女の年季の入った歌声も素晴らしいのですが、彼女の弾くブルースフィーリングにあふれたスライドギターは、円熟味を感じさせる本当に素晴らしいプレイとなっています。
こちらの動画では2:10あたりからのギターソロでスライドギターが披露されています。
Lari Basilio – ラリ・バシリオ
1988年 ブラジル サンパウロ出身のギタリスト
世界的なロックギタリスト、ジョー・サトリアーニからライブ「G4 Experience 2019」に招待されるなど、注目を集めている実力派女性ギタリストです。
彼女のプレイはギターメーカーIbanezがシグネイチャーモデルを制作することからも分かる通りハードロックをベースにしたものでしたが、最新のアルバムでは伝説的ミュージシャンのネイザン・イースト(ベース)やヴィニー・カリウタ(ドラム)を招くなど、音楽性の幅を広げています。
この動画ではドライブの少ないトーンで演奏されており、ニュアンスが前面に出た心地よいサウンドを披露しています。
村治佳織 – むらじ かおり
1978年 東京都出身のギタリスト
日本クラシックギター界のスターで、テレビCMで彼女の姿を観た人も多いのではないでしょうか。
3歳からギターをはじめ、10歳頃からは数々のギターコンクールで優勝し実績を重ねるという、クラシック界のエリート街道を進んできました。
クラシックの演奏者は子供の頃から毎日とてつもない練習量をこなしており、彼女もとあるインタビューで「修学旅行に行くとギターが弾けないので欠席した」というエピソードを披露していた記憶があります。
彼女の活躍のおかげで1990年代以降、日本でのクラシックギターの知名度は格段に上がっており、その功績は今後も忘れられることはないでしょう。
Kaki King – カーキ・キング
1979年 アメリカ アトランタ出身のギタリスト
ローリングストーン誌のリスト「The New Guitar Gods」において最年少、さらに唯一の女性として選出されたギタリスト。
アコースティックギターやスチールギターをメインに使用するギタリストで、その演奏はテクニックだけでなく音楽性の高さや芸術性の面からも高く評価されています。
ドラムをメインの楽器としてプレイしていた時期もあるそうで、ギターの弦やボディーをヒットするパーカッシブな演奏も得意としています。
こちらの動画ではギター1本で独特の世界観を演出しており、ギターの幅広い可能性を教えてくれます。
おすすめの女性ギタリスト10名をご紹介してきました。
どのギタリストも確かなテクニックと音楽性を備えており、とても魅力的だったのではないでしょうか?
ギターの演奏に力はほとんど必要ないので、男性、女性どちらが向いているということもありません。
彼女たちの演奏を聴いているとそれを痛感させられます。
また手が小さいから不利ということもなく、オリアンティは165cm、ボニー・レイットは163cm、またカーキ・キングはライブのMCで 「わあ、あなたのギターすごく大きいのね!特別注文したんでしょう、巨大ギターの!」 とよく言われると話しています。
ギターは手軽に始められる楽器です。
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