ギターを録音して練習効率を大幅にアップさせるために
ギターの練習では、自分自身の演奏を録音して聞き返すことが大切です。
聞き返すことで「正しく弾けているか」「不要な音は出ていないか」「抑揚のついた演奏ができているか」など客観的に判断でき、自分の演奏の良い点や改善点などがはっきりとわかります。
自分の演奏を録音する習慣のある人とそうでない人では、上達スピードや演奏クオリティーに大きな差が出てきてしまうので、ギターレッスンの生徒さんには必ず録音するようにお伝えしています。
録音するといっても練習を全部録音する必要はなく、練習の仕上げに録音して聞き返すだけで十分です。
ギターの音を録音するにはいくつか方法があるのですが、日々の練習を聞き返す目的であれば手軽に録音と再生ができる必要があります。
また、弾けるようになった曲を記録として録音しておくのであれば、できるだけ良い音で録音したいものです。
こちらの記事では自宅で手軽にギターを録音する2つの方法をご紹介していきます。
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スマホで録音する
手軽にスピーディーに
日々の練習を録音して聞き返す目的であれば、スマホ1台あれば十分です。
最近のスマホはマイクの性能も良くなっているので、アプリを立ち上げてスタートボタンを押すだけでそこその音質で録音できてしまいます。
iPhoneなら標準で付属している「ボイスメモ」アプリで、android携帯なら「簡単ボイスレコーダー」などの無料アプリで十分です。
エレキギターの練習でもアコースティックギターの練習でも手軽に使えるので、いちばんおすすめの方法です。
手軽にもっといい音で録音したい
とは言っても、いい音で録音できた方がモチベーションアップに繋がることもあります。
手軽さはそのままに、少しでもいい音で録音したい場合は簡単に使える外部マイクを取り付けてみましょう。
ZOOM ズーム XYステレオマイクロフォン iPhone / iPad 用 iQ6
自宅でのギター録音だけでなく、スタジオでのバンド練習も音割れせずに録音できるようになります。
SHURE コンデンサーマイク MOTIVシリーズ MV88A iPhone iPad用
音質に定評のある有名マイクメーカーの製品です。
動画で撮影する
動画で撮影すると、録音するだけでは分からなかった指の使い方やピッキングのフォーム、姿勢などもチェックできます。
動画撮影をしてみると指のバタつきが気になった、ピッキングフォームがなんだかぎこちない、めちゃめちゃ猫背で弾いている、など普段気づかないポイントも見えてきます。
定期的に録画してチェックしてみましょう。
また、録画した動画をSNSにアップしてみるのもおすすめです。
少しぎこちない演奏であっても暖かいコメントがもらえたり、同じようにギターを頑張っている人やその曲が好きな人と繋がれるなど多くのメリットがあるはずです。
実際に当スクールの生徒さんでも1曲完成するたびに自分で動画を撮り、SNSにアップすることを楽しみにしておられる方もいます。
先ほどご紹介した外部マイクは動画撮影にも使えるので、ワンランク上の動画を手軽に撮りたいなら外部マイクを活用してみましょう。
パソコンで録音する
パソコンで録音するために必要なモノ
パソコンで録音するためにはオーディオインターフェイスと呼ばれる機器と、DAWと呼ばれるソフトが必要になります。
オーディオインターフェイスとはギターなどのアナログ信号を、パソコンで扱えるデジタル信号に変換する機器で、エレキギターとオーディオインターフェイスをギターのシールドでつなぎ、インターフェイスとパソコンをUSBケールブでつなぎます。
(アコースティックギターの場合、マイクで拾った音をオーディオインターフェイスに送ります)
そして、録音するためのパソコンソフトの総称がDAW(Digital Audio Workstation ダウ)です。
オーディオインターフェイスとDAWを使って録音すると、後から音色を変更したり、不要な部分をカットするなど様々な編集ができるようになります。
この録音方法はギターからパソコンまでが、すべて線でつながっているため「ライン録音」とも呼ばれます。
オーディオインターフェイスの種類
ギターの録音に使えるオーディオインターフェイスは、大きく分けて2種類あります。
1つめはマルチエフェクターで、2つめがオーディオインターフェイス専用機です。
最近のギター用のマルチエフェクターにはほとんどの機種でUSB端子がついており、パソコンとUSB接続するだけでオーディオインターフェイスとしても使うことができます。
マルチエフェクターで作った音をそのまま録音できるので、音作りの手間は大幅に減ってきます。
オーディオインターフェイス専用機を使って録音する場合、パソコンに録音されるギターの音は何も味付けされていないクリーントーンになるので、音を変化させたい場合はDAWの中でアンプシュミレーターを使うことになります。
アンプシュミレーターはDAWに内蔵されているものや、プラグインとして別途購入するものがあり、パソコンの中の仮想アンプで音作りができるようになるソフトです。
DAWの種類
パソコンで録音するためのDAWソフトにもくさんの種類があり、どれを選ぶか迷ってしまいます。
DTMステーションというサイトが行ったDAWのシェアに関するアンケートではCubase、Studio One、Logicがトップ3のシェアを誇っています。
最近ではオーディオインターフェイスを購入するとDAWソフトのお試し版が無償でついてくるというパターンも多いので、ギターの音を簡単に録音したり編集する程度であれば無償版を有効活用していきましょう。
また、特に編集などしないのでできるだけ手軽にパソコンで録音したいという場合、マルチエフェクターとパソコンを接続して簡易オーディオ録音機能を使う方法もあります。
Macの場合、Quicktime Playerというソフトが標準装備となっているので、
「Quicktime Player」→「ファイル」→「新規オーディオ収録」→「入力デバイス選択」→「録画ボタン」
とクリックするだけですぐに録音することができます。
パソコンでのライン録音が手軽にできてしまいます。
まとめ
ギターの音を簡単に録音する方法をご紹介してきました。
とにかく手軽に録音したい場合はスマホのボイスメモ、少し腰を据えて録音したい場合や記録として残したい場合はDAWでの録音がおすすめです。
また、スマホで使えるオーディオインターフェイスも販売されているので、スマホでライン録音することも可能です。
録音は、ギターの上達スピードや演奏クオリティー向上に欠かせません。
ご自身のスマホでの録音方法やDAWソフトの使い方などをチェックし、いつでもさっと録音できる状態にしておくとギターの練習効率が大幅にアップします。