曲の終わりをバチっと決める!エンディングフレーズの弾き方
ライブでよく見かける、
- 曲の最後でジャーンと伸ばして
- ギターがピロピロ〜とフレーズを弾いて
- 最後にメンバーの合図でジャーンと締める
あのフレーズの弾き方について解説していきます。
こんな感じのフレーズです。
John Mayer/Good Love Is On The Way
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適当に弾いているらしい
ギタリストにやり方を聞くと、ほとんどの人が「適当に弾いて合わせてるんだよ」と答えると思います。
本人は悪気なく答えているのですが、その「適当にやる」が分からない人からすると余計に謎が深まってしまいます。
「適当に弾いている」という言葉をもう少し丁寧に紐解いてみると、
「コードに合うスケールを使い、自分の知っているフレーズを、その場の雰囲気や他のメンバーの音を判断しながら弾いている」となります。
大切なポイントは
- コードに合うスケール
- 知っているフレーズ
- 雰囲気やメンバーの音から判断
の3つです。
コードに合うスケール
冒頭でご紹介したJohn Mayerの「Good Love Is On The Way」はAコードで終わっており、曲のKeyもAメジャーです。
そのため、AメジャースケールやAメジャーペンタトニックスケールがコードに合うスケールとなります。
スケールについての詳しい説明はこちらの記事を参考にしてください。
ギターをはじめた方が必ず目にする「スケール」という言葉。 メジャースケール、ペンタトニックスケールなどたくさんの種類があり、何から覚えればいいのか、違いは何なのか、どんな役に立つのか分からない事だらけだと思います。 この記事では、ギターを弾くうえで必ず知っておいてほしい4つのスケールの意味と...
知っているフレーズ
スケールが弾けたとしても、その音の並びを使って弾けるフレーズを知らないと何もすることができません。
たくさんのフレーズを練習して身につけ、いつでも即座に弾けるような状態になっているからこそ、適当に弾けるのです。
「適当に弾いているんだよ」と言われるとなんだか破天荒なイメージですが、その裏ではみんな地道な練習や努力を重ねているということを覚えておきましょう。
雰囲気やメンバーの音から判断
「コードに合うスケール」「知っているフレーズ」を基に、その場でフレーズを繰り出していきます。
エンディングフレーズをかっこよく弾くためには、基礎を固め、その場での対応力を身につけていく必要があります。
このように言われると難しく聞こえますが、いくつかのパターンやフレーズを覚えてしまうとある程度対応できるようになります。
次からはそのパターンやフレーズをご紹介します。
エンディングで使えるフレーズ集
よくあるエンディングフレーズにはいくつかのパターンがありますが、
- 徐々にゆっくりにする
- たくさん弾いた後に音を伸ばす
- ルート音に向かう
この3つのパターンを押さえておけば、ほとんどの場面で困ることはありません。
あとは実際のフレーズが手グセになるまで練習し、その場の雰囲気に合わせて使い分けられるようにストックしておきましょう。
※ここで紹介するフレーズは、すべてAマイナーペンタトニックスケールが基になっており、ブルースやロックのエンディングで使えます
フレーズを覚える際は、そのフレーズがどんなスケールやコードからできているのかも併せて覚えておきましょう。
下降フレーズ
3音の固まりでマイナーペンタトニックを下降してくるフレーズです。
他の下降フレーズを知っている方は、最後の部分と上手く組み合わせてオリジナルを作ってみましょう。
上昇フレーズ
6音の固まりでマイナーペンタトニックを上昇しています。
2弦10フレットのA音(ルート)を伸ばすことで、「終わり」の雰囲気を醸し出しています。
繰り返しフレーズ
フレーズを繰り返すことで緊張感が生まれ、音を伸ばすことでその緊張がほどけます。
緊張と緩和を組み合わせることでエンディングの合図を送ることができます。
複合フレーズ1
下降していくフレーズを徐々にゆっくりにすることで、終わりが近いことを伝えられます。
複合フレーズ2
下降していくと思いきや、上昇していくフレーズですが、ゆっくりになりながらルート音(2弦10フレット)に向かうことでエンディングの意図が伝わります。
コードジャカジャ
パワーコードをジャカジャカと掻き鳴らすだけです。
エンディングの流れはドラムが形作ることも多いので、そこに上手く乗っかり最後の音を合わせるだけでも形になります。
他のメンバーと合わせる時は、しっかりと相手の体や顔を見ておきましょう。
これらのフレーズはどれもシンプルでありふれたものです。
エンディングフレーズが特別難しいものではなく、「コードに合うスケールを使い、自分の知っているフレーズを、その場の雰囲気や他のメンバーの音を判断しながら弾いている」ということが分かるのではないでしょうか。
皆さんもぜひ、自分の知っているフレーズを使ってエンディングを「適当に」弾いてみましょう。