ギター弾きのための音楽理論講座2 スケールって何? 全音と半音
音楽理論を勉強するためにはまず「音程(おんてい)」とスケールを理解する事が必要です。
音程
音程は英語で「Interval:インターバル」と呼ばれています。
Intervalとは日本語に訳すと「間隔」という意味です。
もっと詳しく言うならば音程とは「二つの音の高さの間隔」という意味です。
例えば「5弦の3フレット」と「5弦の4フレット」では音の高さが違いますよね。
この2つの音の高さの間隔が「音程」です。
次に「5弦の3フレットと5弦の4フレット」を交互に弾いた場合と、「5弦の3フレットと5弦の5フレット」を交互にを弾いた場合では後者の方が「二つの音の高さの間隔」が広いですよね?
これが音程の違いです。
そして
- 「5弦の3フレットと5弦の4フレット」の間の音程を「半音」
- 「5弦の3フレットと5弦の5フレット」の間の音程を「全音」
と呼びます。
まとめると
1フレット分の音程が「半音」
2フレット分の音程が「全音」
となります。
ドレミファソラシドをくわしく
ドレミファソラシドを5弦だけで弾けますか?
下のタブ譜でチェックしてみて下さい。
弾けましたか?
今度はドレミファソラシドの隣り合った音の間隔「音程」をチェックしましょう。
- 「ド」と「レ」は2フレット分の音程なので「全音」
- 「レ」と「ミ」も2フレット分の音程なので「全音」
- 「ミ」と「ファ」は1フレット分の音程なので「半音」
という風に見ていくと下の図のようになります。
Vが半音を表す記号
□の下半分みたいな記号が全音を表します
そうすると
全・全・半・全・全・全・半
という音程の並びになっていますね。
ドレミファソラシドをくわしく見るとこのような音程の並びで出来上がっていることがわかります。
この「全・全・半・全・全・全・半」という音程の並びはこれから勉強していく音楽理論の基本となります。
とても重要です。
とにかく覚えて下さい!!
スケールとは
スケールとは「ある規則性をもった音程のならび」のことです。
ではドレミファソラシドは何スケールなのでしょう?
答えは「Cメジャースケール」です。
最初の基本となる音から「全・全・半・全・全・全・半」という規則性をもった音程のならびをメジャースケールと呼びます。
基本となる音=ド
(ドは外国では「C」と呼ばれます)
最初の音「ド=C」の上に「全・全・半・全・全・全・半」の順番で音を重ねていったので
「Cメジャースケール」というわけです。
ちなみに、この最初の基本となる音のことを「ルート」と呼びます。
次に下のタブ譜を弾いてみましょう
最初の音が6弦の3フレットになりました。
上で弾いた「Cメジャースケール」の形を6弦に移動させただけですね。
さて、このスケールは何スケールでしょう?
ひとつずつ見ていきましょう。
まず、ルートは「ソ」です。
「ソ」の音は「G」と呼ばれます。
次に音程は「全・全・半・全・全・全・半」の順番になっているのでメジャースケールです。
という事で、このスケールは「Gメジャースケール」になります。
さて、ここで問題です
- 5弦の開放弦をルートとしたメジャースケールを、5弦だけをを使って弾いて下さい。
また、そのスケールは何スケールと言いますか? - 6弦の開放弦をルートとしたメジャースケールを、6弦だけをを使って弾いて下さい。
また、そのスケールは何スケールと言いますか?
答えは下のリンクにあります。
LESSON2 解答編
スケールとは何か?
お分かりいただけたでしょうか?
次回はこのメジャースケールをギターで弾く時のコツです。
音楽理論が分かっていればスケールブックやコードブックが不要になる謎を解き明かします。