「ギターに詳しい人」風はったりをかます方法
大人でも「ギター弾けたらかっこいいよな〜」とか「いつかはやってみたいな〜」とおっしゃる方は少なくありません。
たしかに、休日に家でギターをポロロンとつま弾いたり、友人が集まったパーティーでなにげにギターを弾くなんてできるとかなりポイントが上がるし、本人もかなり楽しく充実した時間が過ごせます。
でも、「そこそこ人に聞かせられるレベル」まで腕を磨くには少しの時間と努力が必要です。
今回は実際にギターは弾けなくても、会話の中で「お、こいつ結構ギターに詳しいな。できる!!」と思わせるために必要な3つのポイントをご紹介。
(ちゃんとギターを弾けるようになりたいんだ!!という方はTHE POCKETのスカイプギターレッスンをご利用下さい...)
■ポイント1 ギターの種類
ギターと一口に言っても、いくつかの種類に分類されます。
まず大きく、アコースティックギターとエレキギターですね。
アコースティックギター
「アコギ」と略して呼ぶ事が多いですが、ボディー部分が箱状になっており、弦の振動が箱の中で共鳴して「アコギ」単体で結構大きな音を出す事ができてしまいます。
いわゆる弾き語りなどで目にする事が多いと思います。
最近では植村花菜さんやYUIさん、コブクロの小渕健太郎さんなどが弾いている姿がよく目にします。
エレキギター
漢は黙ってエレキ!!のエレキギターです(意味不明)
エレキギターは単体ではペケペケとした小さな音しかならないのですが、ギターとアンプをシールドと呼ばれる専用のケーブルで繋ぐ事できれいな音や恐ろしい爆音までさまざまな音色でならす事ができます。
エレキギターにはいくつかの形状があり、「ギターに詳しい人」風のはったりをきかせるためには最低でもその見た目と名前がすらすらと言える必要があります。
1、ストラトキャスター(Stratocaster)
右のような形状のギターです。
Fender(フェンダー)社が最初に発売したギターで、特徴としてはボディー部分の左右の形が非対称で、左側が飛び出しています。
そして、ボディー部分の中央部分、弦の真下に3つ縦に並んだ部品が見えると思いますがこれは「ピックアップ」と呼ばれる装置です。
ピックアップの中には磁石が入っており弦が振動する事で磁界が変動し、電流が流れ・・・・
と、ややこしい話は抜きにしてこの「ピックアップ」がギターの音を拾い(マイクのような役割です)アンプに送っているのです。
だからエレキギターと呼ばれるのですね。
ストラトキャスターの特徴は「ピックアップ」が3つ並んでおり、それぞれ一番下から「リアピックアップ」、「センターピックアップ」、「フロントピックアップ」と呼ばれます。
そしてこれらのピックアップは、画像で言えばボディーの右端にある小さなレバーで切り替えができるようになっており、切り替える事で異なった音色を楽しむ事ができます。
ストラトキャスターを使うことで有名なギタリストはエリック・クラプトンやジミ・ヘンドリックス、あとはスティーヴィー・レイ・ヴォーンやジェフ・ベックなんて名前も言えるといいですね。
最近ではジョン・メイヤーというシンガーソングライター兼ギタリストが超注目株です。
2、レスポール(Les Paul)
Gibson(ギブソン)社から発売されており、特徴はその丸みを帯びた形状です。
ストラトキャスターに比べてふくよかな雰囲気ですね。
ピックアップはストラトキャスターに比べて大きめのものが2つあり、これはハムバッカーと呼ばれるタイプです。
ストラトキャスターのピックアップはシングルと呼ばれるタイプで、ハムバッカーの中にはシングルが2つ入っています。
リアとフロントの切り替えはボディーの左上の部分で行います。
音の一般的な特徴はストラトキャスターに比べて、丸くパワフルな音です。
(もちろん個体差はありますが)
日本人ではB’zの松本孝弘さんがレスポールフリークとして有名です。
GibsonからTak MAtsumotoモデルも販売されています。
他にはガンズ・アンド・ローゼスのスラッシュや、レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジ、ザック・ワイルドあたりが有名です。
ストラトキャスターを好むギタリストと比較するとバンドサウンドやハードロック系が多く感じます。
※注:レスポールでJazzを演奏する事もできますし、優しい音も出ます
3、テレキャスター(Telecaster )
Fender(フェンダー)社から発売されているギターで、ストラトキャスターの変形版といった見た目です。
ピックアップはシングルが二つで、ストラトとレスポールの中間です。
音はストラトキャスター風のテイストもレスポール風のテイストもありながら、テレキャスター独自の個性を持ったサウンドです。
ローリング・ストーンズのキース・リチャーズはテレキャスターのイメージが強いですね。
他には「ミスター・テレキャスター」ジェームズ・バートン、コーネル・デュプリー、ロベン・フォードなどが有名です。
ストラトキャスターやレスポールに比べるとマイナーなイメージですが、多くのギタリストが愛用しており玄人好みな印象もあります。
使用範囲もロックからファンク、ソウルなど幅広く様々な場面で使われています。
筆者もテレキャスターをメインに使っています。
4、その他のギター
■Gibson ES-335
「サン・サン・ゴ」の相性で呼ばれるこのギターを使うギタリストでは、「ミスター 335」ラリー・カールトンが有名です。
他にもたくさんの形状がありますが、とりあえずここまで。
ストラトキャスター、レスポール、テレキャスターの3つを覚えておけばとりあえずOKです!
■ポイント2 ギターの材質の違い
ギターは「木」を加工して作られた楽器ですが、使用される「木」の材質によって音が変わってきます。
ボディー部分に使用される「木」として、アッシュ、アルダー、マホガニー、メイプルなどなどたくさんありますが、塗装が施されている事まあり見た目だけではなかなか分かりません。
ですが、指板(フレットボードとも言う)だけはその違いが顕著に出ます。
次の画像を見比べてほしいのですが、指板が白と黒になっていますね。
左側の白い指板を「メイプル指板」、右側の黒い指板を「ローズ指板」と言います。
ほとんどのギターがこのどちらかなので、白か黒かで覚えておくといいでしょう。
(エボニー指板と言われるローズ指板よりもさらに濃い黒色の指板もありますが、そこはスルーしましょう)
メイプル指板は堅くシャープで明るい、パキパキした音がします。
ローズ指板は丸みがあり、ソフトな音という印象です。
さらっとこの違いを言えるとかなり高得点ですね。
■ポイント3 ギターの音
エレキギターは前述したとおり、アンプに通してさまざまな音色を出します。
・クリーン
もっともナチュラルな音です。
こんな感じです。
エリック・クラプトン Wonderful Tonight
ギター本来の音がします。
・クランチ
少し歪んだサウンドです。
クリーンよりもざらついた雰囲気の音。
ジョン・メイヤー Like a Rolling Stone
ストラト キャスターを使っていい音を出していますね〜。
・ディストーション
クランチよりもさらに歪んで、攻撃的なサウンドです。
アヴリル・ラヴィーン Sk8er Boi
ロックですね〜
大きく以上のような3種類に分ける事ができます。
アンプを調整して3種類の音を出し分ける事もできますが、エフェクターと呼ばれる機械をギターとアンプの間に繋ぎ音を歪ませる方法もあります。
はったりをかます
さて、ここまでの知識をどのような場面で使うかという問題なのですが、シチュエーション別に例題を。
○音楽番組にB’zが出ていたとき
「いや〜、松本さんのレスポールはいつもいい音だよな。このディストーションサウンドはマイルドだし、さすがグラミー受賞ギタリストだよな」
○エリック・クラプトンの曲を聴いたとき
「メイプル指板のストラトを弾かしてクラプトンの右に出る者はいないな、俺も久々にストラト弾きたくなっちゃった」
○テレキャスターを弾くギタリストを見かけたとき
「やっぱテレキャスっていいよな、シングルコイルのピックアップの良さと、レスポールのボディー鳴りが合わさった感じ。このギタリスト上手いよね」
なんて事をさらっと言えてしまうと完璧ですね。
「こいつ、できる!!」と一目おかれること間違いなしです。
最後にここが重要です。
さらっと言った後は、さらっと話題を変えてそれ以上深堀りされないようにしましょう。。。