ギター弾きのための音楽理論講座18 リズム講座!⑤ メトロノームと友達
メトローノームと友達になる
たまにいませんか?
「メトロノームを鳴らして演奏するとノリが出ない・・・」
と言っている人。
これは単メトロノームと友達になれていないだけです。
言い換えると「正確な演奏ができていない」だけです。
メトロノームは一定のテンポで鳴り続けてくれます。
それに合わせる事ができないという事は正確な演奏ができていないというとても単純な事です。
では、一定のリズムで演奏する事がベストなのでしょうか?
超一流のミュージシャンの演奏でも、どんどんテンポが上がっていったりする事はよくあります。
そうする事によって、曲がより魅力的になるからです。
演奏中にテンポが上がっていった方がいい曲もあるのです。
「じゃあ、別にメトロノームに合わせて演奏できなくてもいいじゃん」
違います。
メトロノームと合わせて演奏しても、グルーヴした良い音を出せる事が基本になります。
その上で、意図的にテンポを上げたりしてほしいのです。
メトロノームを鳴らして練習する事で正確なリズムを身につける事ができます。
また、正確でないリズムを聞き分けられるようになります。
そのためにはメトロノームと友達になれるまで地道に練習する必要があります。
まずは握手から
友達になるために、まずは握手をしましょう。
メトロノームと握手するとは、「メトロノームと全く同じタイミングで演奏する」ことです。
練習方法ですが、まずはメトロノームを80でならしましょう。
そしてギターを構えます。
左手は4本の指で4~7フレットあたりに軽く触れミュートします。
メトロノームに合わせてダウンストロークをします。
(このチャッ・チャッという音を出す弾き方をブラッシングといいます。)
全く同じタイミングで弾けましたか?
全く同じタイミングで弾けると不思議とメトロノームの音が消えてしまいます。
この練習はメトロノームの音がずっと消え続けるようになるまで続けましょう。
できますか?
難しいですか?
コツがあります。。。
頭の中で8分音符を歌う
です。
ギターは4分音符で弾きながら、頭の中で「タタタタ タタタタ」と歌うのです。
そうすることにより、隙間の多かった4分音符と4分音符の間が詰まり、正確な演奏ができるのです。
赤い括弧が短くなっていますね。
このように実際に演奏する音は長い音符だが、短い音符を頭の中で鳴らすという事は実際の演奏のなかでもとても重要な要素になってきます。
メトロノームと握手できるまで毎日少しずつ練習しましょう。
裏で鳴らす
8分の裏拍にメトロノームの音が鳴るように聞いてみて下さい。
メトロノームの設定は何も変更しません、ただ自分の耳で裏に聞こえるようにするのです。
ギターを弾くタイミングと一緒に足でもリズムを取りましょう。
乱れないように、自然とこれが続くようになるまで練習しましょう。
リズムの柔軟性
下の譜面を練習しましょう。
(メトロノームは表で聞いて、ブラッシングで)
リズムが変わる時に、乱れないようにして下さい。
2拍ずつでチェンジしていますが、1小節ずつチェンジしていってもかまいません
大きく3つのトレーニング方法を紹介してきましたが、これらはとても難しいトレーニングです。
もしこれらのフレーズを初めてで完璧にできたという方がいたら、断言しましょう。
「リズム感がいいのではなく、正確なリズムを聞き分ける耳をまだ持っていないだけ」
最初から完璧にできる人はいません。
まずはこれらのフレーズの難しさ、正確なリズムで演奏する事の難しさを体感して下さい。
課題が分かるだけでも進歩しています。
他の練習フレーズも用意しました。
こちらからどうぞ。
LESSON18
メトロノームを裏に聞きながら練習しましょうはっきり言って、めちゃ難しいです。
全部できたらかなりのレベルアップが期待できます。