ギター弾きのための音楽理論講座5 指板を自由に駆け巡ろう! 度数(degree)マスターへの道
度数(degree)とは?
- 「Cメジャースケール」のルートは「C」です。
- 「C」と「D」の音程は全音です。
今の2点はOKですか?
怪しい方は
ギター弾きのための音楽理論講座2 スケールって何? 全音と半音
でチェックして下さい。
これまではスケール内の隣り合った音の間隔が全音なのか半音なのかと見てきました。
しかし次のような質問をされると困ります。
「CとEの音程は?」
どう答えますか?
下の図を見て考えてみて下さい。
CとD、DとEはそれぞれ全音ですね。
「全音+全音」「2全音」
なんて呼び方をしそうですが違います。
この全音二つ分の音程の事を
「長3度(Major3rd)」
と呼びます。
- CとCの音程を完全1度(同じ音の事)
- CとDの音程を長2度
- CとEの音程を長3度
と呼びます。
このように二つの音程の幅を表す単位を「度数(degree)」と呼びます。
メジャースケールの他の度数も見ていきましょう。
基準となる音はCです。
下の図はCから見てそれぞれの音が何度になるかを示しています。
- C→C 完全1度
- C→D 長2度
- C→E 長3度
- C→F 完全4度
- C→G 完全5度
- C→A 長6度
- C→B 長7度
- C→C 完全8度
Cから数えて2番目は2度、3番目は3度(数える基準となる音は1度)となっていますがそれぞれの最初に完全や長なんてものがついているため、ややこしく感じてしましまいます。
とにかくメジャースケールの2番目は2度、3番目は3度という感じで簡単に覚えておきましょう。
いまのところ完全や長は記憶の端にとどめておけば大丈夫です。
(この辺の詳しい解説は後々)
フレットの度数をマスターしよう
下の図は指板上にそれぞれの度数を示したものになります。
1度から順番に弾いていくとメジャースケールになっています。
この、指板上の度数をマスターする事のメリットとして
- いろいろなフレーズをどんなキーにでも移調して弾く事ができる
- コードを簡単に作る事ができる
- 耳コピが速くなる
- アドリブの時のフレーズに幅が出る
などなど
たくさんのメリットがあります。
是非マスターしてほしいと思います。
マスターするための方法
Cメジャースケールの度数の数字部分だけである曲のメロディーを記してみました。
何の曲か分かりますか?
(五線譜はリズムだけ参考に、音符は無視して下さい・・・)
答えは
SMAPの「世界に一つだけの花」になります。
今度はリズム譜もなしで度数だけで表記します。
何の曲か分かりますか?
ギターで弾いてみてメロディーを確認してみてください。
3 3 2 1 3 6 5
1 1 3 6 5
3 5 8 8 6 3 5
分かりましたか?
答えはタブ譜付きでLESSON5 解答編
度数をマスターする事は、音楽理論を理解する基本になります。
是非マスターしてください。
次回はコードがどのようにして出来上がっているかを解説します。
今回の度数はとても需要です。
復習しておいて下さい!!