アコギがかっこいいい名曲をギタリスト目線で選んでみた
アコギの魅力はなんと言ってもその素朴で繊細なサウンドです。
しかし、ひと口にアコギと言ってもメーカーや材質によってそのサウンドは様々で、透き通ったシャープなサウンドのものから、野太くパワフルなサウンドが特徴のアコギまで幅広く存在します。
また、奏法もストロークやアルペジオといったベーシックなものから、弦やボディーを叩くテクニカルなものまでたくさんのバリエーションが存在します。
そんな幅広いサウンドと奏法が楽しめるアコギの魅力をお伝えできるよう、ハードロックバンドからアコギの神様までジャンルにとらわれず、「これはかっこいい!」と思えるアコギの名曲をギタリスト目線で10曲選んでみました。
アコギの可能性と奥深さが秘められた名曲をお楽しみください!
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Led Zeppelin / Stairway to Heaven
伝説的ロックバンド「レッド・ツェッペリン」が1971年に発表した名曲。
印象的なアコギのアルペジオからはじまり、徐々に激しさを増していく構成の楽曲でアコギのアルペジオフレーズはこの曲の顔になっています。
ギターをやるならいつかは絶対に弾きたいフレーズです。
Eric Clapton / Change the World
世界3大ロック・ギタリストと称えられるエリック・クラプトンの演奏です。
イントロもギターソロもアコギで演奏されており、シンプルながらとても印象的なフレーズになっています。
アコギでストロークやアルペジオはだいぶ弾けるようになったという方が、演奏の幅を広げるためにチャレンジする楽曲としておすすめです。
Extreme / More Than Words
アメリカのハードロックバンド、エクストリームが発表したアコースティック・バラード。
エクストリームはファンクメタルと呼ばれるジャンルにカテゴライズされていたゴリゴリのロックバンドなのですが、このしっとりとしたバラードで全米のビルボードチャートで1位に輝いています。
エクストリームのギタリスト、ヌーノ・ベッテンコートはギターのすべての弦を半音ずつ下げる「半音下げチューニング」を普段から取り入れており、この曲でもアコギを半音下げチューニングにして演奏しています。
Mr. Big / To Be With You
日本で絶大な人気を誇ったアメリカのハードロックバンド、ミスター・ビッグの名曲。
キャッチーな楽曲とハードな演奏の組み合わせが魅力のバンドでしたが、この曲はアコギ主体のソフトな演奏になっています。
ストローク主体の演奏と、歌のメロディーをモチーフにしたギターソロが印象的で初めてのギターソロに最適な1曲となっています。
山崎まさよし / fatmama
山崎まさよしさん、実はめちゃめちゃギターが上手いです。
特にそのリズム感は天才的で、この曲のリフを普通のギタリストが弾いてもここまでのグルーヴ感はなかなか再現できません。
山崎まさよしさんのギターをコピーすると言えば「One more time, One more chance」が定番ですが、ここではあえてfatmamaのかっこいいギターリフをおすすめさせてもらいます。
john mayer / Neon
現代の3大ギタリストと称されるジョン・メイヤーの楽曲です。
スタジオ収録版ではエレキギターで演奏されていましたが、ここで紹介するライブ版ではアコギ1本で演奏されています。
めちゃめちゃかっこいいアコギフレーズなのですが、弾きこなすのはかなり大変です。
というのも、ジョン・メイヤーは身長190cmもあるそうで、彼の弾くフレーズはその手の大きさを活かしたものが多く、親指を上手く使ったこの曲のフレーズは手の小さい人が弾きこなすにはかなりの難易度になってしまいます。
Al Di Meola / Mediterranean Sundance
ジャズ・フュージョンギタリスト、アル・ディ・メオラの代表アルバム「Elegant Gypsy」に収録された楽曲で、フラメンコ ギタリストのパコ・デ・ルシアとの共演が強烈です。
「地中海の舞踏」という邦題で知られる楽曲で、ギターの世界って奥深いんだなぁと実感できる一流同士の演奏が詰まっています。
押尾コータロー / ナユタ
日本でのアコギソロの認知度と可能性を一気に広げたギタリスト。
タッピングやスラップ、ハーモニクスなどのテクニックを効果的に使う事でアコギの表現力を引き出し、楽曲の魅力を最大限まで高めています。
曲が求めるサウンドを表現するためにテクニックが存在している、ということを強く認識させてくれる楽曲です。
山弦 / Rise & Shine
日本を代表するスタジオミュージシャン、プロデューサー、アレンジャー、として活躍する2人のギタリスト、小倉博和さんと佐橋佳幸さんによるギターデュオ。
あげたらキリがないほど多くの大物ミュージシャンと仕事を重ねている2人のギタリストが生み出す最高のアンサンブルが魅力です。
ギターのテクニック、サウンド、楽曲のどこにフォーカスしても一流の仕事を堪能できます。
Tommy Emmanuel / Classical Gas
アコギの神様とも呼ばれる超絶ギタリストで、アコギってこんなこともできるんだと唖然とさせられます。
スピーディーなフレーズ、素早いコードチェンジなど、どこを切り取っても難易度の高いプレイなのですが、さらりと演奏しているためテクニックにはそれほど耳がいかず、音楽として純粋に楽しめます。
これが本当に上手いギタリストの演奏の醍醐味です。
まとめ
アコギの魅力が詰まった10曲はいかがだったでしょうか?
アコギ=弾き語りの伴奏、というイメージが強いかもしれませんが実はこれほど幅が広く多様な演奏ができてしまいます。
これからアコギを始めてみたい方はコードストロークだけで弾けるシンプルな曲から、すでにアコギを弾いていて一歩上を目指したい方はアコギでギターソロ(間奏)、さらに上を目指す方はギター1本で曲を表現するソロギターなど、それぞれのレベルにあったチャレンジができることもアコギの魅力です。
これを機会に魅力たっぷりなアコギの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?!