初心者に知ってほしい!ギターをやってきて良かったこと
ギター教室を運営していると、日々多くの生徒さんの様子をうかがうのですが、皆さんとても楽しそうでイキイキしておられるのが印象的です。
生徒さんからお話をうかがうと、「毎日仕事で忙しいけどギターを弾くことで心身ともにリセットされる」「いくつになっても夢中に取り組めて幸せ」「弾けなかったことが弾けるようになるのが快感」などたくさんの楽しみ方やギターを弾くことの意味に気づかされます。
ギター講師として多くの生徒さんと対話してきた経験と、私自身が20年以上ギターを弾いてきた経験を交えて、これからギターを始める方に知っておいてほしいギターの楽しさ、ギターを通して得られることをお伝えしていきたいと思います。
オンライン専門のギタースクール
当サイトを運営するTHE POCKETは開校14年、日本で最初のオンライン専門ギタースクールです。
プロの講師陣によるマンツーマンレッスンだから、あなたのペースで確実に上達できます
ギターの楽しさ
没頭できて楽しい
ギターが弾けるようになると自分の好きな曲に合わせて弾いたり、大好きな歌を弾き語るなど、音楽を生み出す喜びを味わえます。
弾いている間は自分が憧れのアーティストになった気分や、その楽曲の中に入り込む感覚を味わえたりと、最高の自己満足感が得られ純粋に楽しむことができます。
音楽の聞き方が変わる
ギターを練習するためには音を注意深く聞く必要があるので、徐々に音楽の聞き方も変わってきます。
あまり目立っていないギターフレーズを注意深く聞く、ギター以外の楽器の音を聞き分ける、など普段何気なく音楽を聞いている時とは違った聞き方をすることになり、どんどん耳が鍛えられた結果、大好きな1曲がより深く、より魅力的に聞こえてきます。
楽しみ方がいろいろある
ギターは自宅で1人で弾いても楽しめる楽器で、好きな曲を流しながら一緒に弾く、カラオケ伴奏に合わせて弾く、弾き語りをするなどの楽しみ方があります。
また、他の人と一緒に演奏すると、ひとりで弾いている時には得られない楽しさを味わうこともできます。
呼吸を合わせて演奏したり、お互いの存在を音で感じたり、全員でその時、そこでしか存在しないひとつの作品を作り上げる楽しさは他ではなかなか体験できないものです。
他にも、自分の演奏をSNSにアップしてたくさんの人に見てもらうことを楽しみにしている人も増えています。
普段の生活でも役に立つ
話のネタになる
世の中には音楽が好きな人はもちろん、昔ギターをやっていたという人が驚くほどたくさんいます。
音楽と関係ない仕事をやっている人でも音楽が大好きだったり、ギターの経験があったり、今も趣味で弾いているという人に私もこれまでたくさん出会ってきました。
初対面でもギターという共通の話題があると大いに話が盛り上がります。
ある方は、商談で訪れた取引先の社長室にギターが置いてあり、ギターと音楽の話で一気に打ち解けてその後の取引がスムーズに進んだとおっしゃっていました。
自信をもって趣味を答えられる
「趣味はなんですか?」と質問されたとき、パッと答えられることができます。
この質問は入学面接、就職面接、初対面の人との会話など大事な場面でよく聞かれる質問ですが、質問者としてはその人の性格や特性を知るためのきっかけとして趣味を聞いているのだと思います。
それまでにギターを通じて経験したことや感じたことを率直に話すと、質問者にもあなたの想いや人となりがダイレクトに伝わるでしょう。
ストレス発散になる
人間は誰でも忙しい毎日を送っていると、大なり小なりストレスを抱えてしまいます。
そんな毎日の中で夢中になってギターを弾く時間は、気持ちがリセットできてストレス発散につながります。
もちろん、うまく弾けなくて辛いときもありますが、仕事や学校生活など普段の流れから切り離された時間を過ごすことで、日常生活で受けるストレスを軽減することができます。
長年レッスンを受けてくださっている大人の生徒さんで、仕事が忙しい時期は平日にギターを弾く時間はほとんどなく、土日の休みにしかギターを弾けないという方もいます。
休日にギターを弾くと頭も気持ちも仕事から離れてリフレッシュできるので、上達のスピードはゆっくりだけどギターはとても大切な存在だとおっしゃっていました。
教養が身につく
ギターの演奏を続けていると技術や理論だけでなく、その音楽が生まれた背景や作曲家の心理、その音楽が何を表現しているかなど、幅広い知識を得ながら深く掘り下げて考えることになります。
これは必要に迫られるからというよりも、「知りたい」という欲求から自然とそうなる人が多いように思います。
自発的な欲求から「知った」ことや「考えた」ことは記憶から消えることはなく、その人の頭と心に深く根ざすことになります。
多くのことを知っているだけでは教養とは言えず、そこに自分なりの深い思考が伴ってはじめて教養になっていくのだと思います。
一流ミュージシャンの言葉に深みがあるのは、それまでの経験から得た深い教養があるからではないでしょうか。
精神面で良い影響がある
集中するクセがつく
ギターの練習は集中して取り組むことが大切です。
テレビを見ながら弾く30分と、集中して弾く10分では後者の方が練習の成果は大きくなります。
また、指先の繊細な動きや、微妙な音の違いなど、感覚を研ぎ澄ませて練習することになるので、自然と集中するクセがついてきます。
自分が集中しやすいのはどんな環境か、集中するためにはどうやって自分の感覚をリセットするのか、深く集中できている時はどんな心理状態なのかなど、たくさんの発見があることでしょう。
難しいことを乗り越える感覚が分かる
ギターが思い通り弾けるようになるととても楽しいのですが、そこまでたどり着くには様々な困難もあります。
コードがうまく押さえられない、フレーズがなかなか弾けないなど途中で投げ出したくなることもたくさん出てくるのですが、それを乗り越えた時の達成感はとても大きなものがあります。
この、困難にぶつかりながらもそれを乗り越える経験を何度も重ねることで、決してあきらめない強い意思と、難しいことを乗り越えるコツや感覚を身につけることができます。
継続する力がつく
初心者の方が1曲弾けるようになるためには、どんなに早くても1ヶ月から曲によっては数ヶ月かかることもあります。
さらにギターを自由に弾けるようになるためには数年かかることになります。
このように、ギターに限らず楽器演奏には地道な練習が必要となるので、そこには必ず継続する力が求められます。
継続している途中には先が見えない状況に陥ったり、目的がわからなくなるなど難しい状況が訪れますが、継続しているといつか必ず光が見えてくるようになります。
このように、継続することで得られる成功体験を積み重ねることで、継続のコツやあきらめない力がついてきます。
自信がつく
これまで書いてきたように、ギターをやっているとたくさんの困難や壁を乗り越える経験が自然とできてしまいます。
「無理だと思ったこともできるようになるんだ」「自分はこんなに難しいこともできるんだ」「やればできるんだ」そんな経験を積み重ねていくことで徐々に自分に自信が持てるようになってきます。
その自信は自分の経験からきているので、心の底から自分を信じることができるようになり、生涯にわたり良い影響を与えてくれるでしょう。
人生が少し豊かになる
より深く物事を捉えるクセがつく
音楽に正解はありません、同じ曲でも演奏する人が10人いれば10通りの音楽が生まれます。
ひとつのフレーズに対しても指づかいをどうするか、ニュアンスをどうつけるかなどたくさんの選択肢があり、一面からとらえるだけでは十分とは言えず、多面的に考える必要があります。
ギターを弾いていると常にそのようなことを考えることになるので、物事を深くとらえるクセがついていきます。
想像力を豊にする
音楽はその名の通り音を楽しむものです。
コードの響きを色に例えたり、曲の雰囲気から情景を思い浮かべるなど、普段の生活では忘れてしまいがちな想像力をフル回転させます。
普段使わない頭の回路を使うことで、大人になると忘れがちな想像力という大切な力を思い出させてくれます。
何歳になっても楽しめる
ギターをはじめ、楽器の演奏は自転車と同じく、一度できるようになると基本的な技術はそれほど衰えません。
もちろん、指が早く動かなくなったり長時間の演奏が辛くなるなど肉体的な衰えが影響する部分もありますが、その状況に応じたギターの楽しみ方もあります。
キース・リチャーズ、エリック・クラプトン、ジェフ・ベックなど70歳を過ぎても活躍するギタリストの存在が何よりの証拠です。
脳が活性化する
幼児期のピアノ教育が脳の活性化につながるという話は有名ですが、大人になっても楽器演奏は脳に刺激を与えてくれます。
TED ideas worth spreading 「楽器演奏は脳にどのような効果をもたらすか -アニタ・コリンズ」によると、音楽を聞くだけでも脳内は活性化して小さな花火が打ち上がったような状態になるのですが、楽器演奏をしているとのきの脳内には大祝祭とも言える盛大な花火が打ちあがるそうです。
楽器を演奏しているとき私たちの脳内では、右脳と左脳両方をコントロールする高度な情報伝達が行われており、日常生活では見られないほど脳が活性化しているとのことです。
「やることがない」がなくなる
ギターは自宅ですぐに弾き始めることができます。また、一度弾き始めるとあっという間に時間が過ぎてしまうので、暇な休日など存在しなくなります。
ある生徒さんは、ギターを始めていちばんの変化は、休日に「今日は何しようかな?」と考えることがなくなったことだとおっしゃっていました。
まとめ
ギターを続けていると、純粋に楽しい、生活で役に立つ、精神面に良い影響を与えてくれる、人生が豊になるなど様々なメリットがあるとお伝えしてきました。
ですがひとつだけ大切なメリットが入っていませんでした。ギターを始める動機No1の「異性からモテる」です。
これに関しては実際に「ギターが弾けるようになったからモテた」という声はあまり聞いたことがありません。
ギターが弾けるとかっこいいことは確かですが、それだけでモテるほど世の中甘くないということでしょうか。
ですが、ギターに真剣に取り組む生徒さんや長年ギターを弾き続けてきたギタリスト、当スクールのギター講師は全員が人間的にとても魅力的です。
自分の考えや価値観が明確で、常に努力し工夫、改善する姿勢など尊敬に値します。
ギターや音楽はただ純粋に楽しむだけでどんどん深みにハマり、自然とたくさんのことを与えてくれます。
ぜひあなたもこの深いギターの、音楽の世界へどっぷりと足を付けてみてください。
きっと楽しいギターライフが待ちかまえていることでしょう!