ギターの最重要テクニック【チョーキング】のコツと練習方法

初心者向け

チョーキングとは、押弦した指で弦を押し上げ、音程をなめらかに変化させるテクニックです。
エレキギターにおける最重要テクニックのひとつです。

こちらの曲は強烈なチョーキングからスタートしています。
(最初のロングトーンは、チョーキングした音を伸ばしています)

ゲイリー・ムーア/パリの散歩道(parisienne walkways)
羽生結弦選手の演技でも使用された楽曲です。

チョーキングというテクニックを分解していくと

  1. 任意のフレットを押弦する
  2. ピッキングして音を出す
  3. 押弦したまま弦を押し上げる
  4. 任意の音程まで音を上げる

の順番になります。

この記事ではチョーキングの具体的なやり方やコツ、チョーキングの種類を解説していきます。

チョーキングのやり方とコツ

ここでは、3弦7フレットのチョーキングのやり方について解説します。

チョーキングは楽譜上では「cho」「C」などと表記されますが、海外の楽譜だと「full」や「1/2」など上げる音程のみが書かれています。
そもそもチョーキングという呼び名は日本独自のもので、海外では「bend」(ベンド/ベンディング)という呼び名が一般的です。

使う指

ここでは薬指を使いましょう。

薬指でチョーキング

実際の楽曲の中では前後のフレーズの流れによって、中指や人差し指を使う場合もありますが、登場頻度がいちばん高いのは薬指です。
まずは薬指で練習していきましょう。

弦を上げる方向

3弦7フレットを押さえた場合、4弦方向に弦を押し上げていきます。

4弦方向に上げる

この時、音を出し続ける必要があるので薬指は弦を押さえたままの状態で、7フレットに沿うように上げていきます。

手首の回転

チョーキングの最大のコツは、手首の回転にあります。
次の写真はチョーキングの動きをギターを持たずに再現したものです。
手首の回転

手首を回転させることによって自然と押弦した指先が4弦方向に移動していきます。
この時、人差し指の付け根がネックの端に固定されており、支点の役割を果たしています。
また、薬指の関節は一切動いていないことに注目してください。

基本のフォーム

親指をネックの上側から出し、ネックを握り込む「シェイク・ハンド」と呼ばれるフォームが基本となります。

シェイクハンドが基本

シェイク・ハンドにすることで手首の回転が安定し、力が弦に伝わりやすくなります。
(親指をネックの裏側に置く場合もありますが、まずはシェイク・ハンドで練習しましょう)

音程を把握する

チョーキングのやり方がわかったら、あとは指定された音程まで音を上げていくのみです。
ここでは音程を1音分上げる、1音チョーキングを行います。

1音分上げる
3弦7フレットの音(D音)をE音(3弦9フレットの音程)まで上げるということなので、チョーキングをする前に3弦9フレットを弾いて目的の音程を把握しておきましょう。

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上手く出来ない時の対処法

チョーキングは理屈がわかったらすぐにできるというものではありません。
初心者の方がつまずきやすいポイントをいくつか上げてみましょう。

音程が上がらない1

音程が上げられない最大の原因は、手首の回転の力が弦にうまく伝わらないことにあります。
手首を回転させると同時に指の関節が曲がってしまうと、せっかくの回転の力が関節で逃げてしまいます。
指の関節は押弦した状態から動かさないように意識しましょう。

音程が上がらない2

チョーキングの時に生まれる弦の抵抗力は意外と大きな力です。
薬指1本だけだとその抵抗に負けてしまうので、中指や人差し指を添えてあげます。

中指と人差し指を添える

指が隣の弦の下に入り込む

→薬指の角度によっては、チョーキングをすると爪が4弦の下に潜り込んでしまうことがあります。

指が隣の弦の下に潜り込む場合、指を立てる

薬指の角度を寝かし気味にするなど、角度を変えながらやりやすいフォームを探してみましょう。

指が痛い

先ほども出てきたように、チョーキングをする指には弦から大きな抵抗力が加わります。
慣れないうちは繰り返し練習していると指先がとんでもなく痛くなりますが、この痛みは徐々に慣れて克服できるようになります。
指先は痛くなって当然なので、無理をせず休憩を挟みながら練習しましょう。

どう頑張っても出来ない

どれだけ練習してもできないこともあるかもしれません。
そんな時はギターのセッティング、特に弦高を見直してみましょう。
弦高が高すぎると弦にかかる張力も大きくなるので、チョーキングは一気に難しくなります。

弦高はサドル調整やネック調整をすることで下げることができますが、調整方法が分からない場合は楽器店などに相談してみましょう。

チョーキングの種類

半音チョーキング

音程を半音分だけ上げるチョーキング。
「h.cho」「hc」「half」などと表記されます。

やり方は普通のチョーキングと同じで、上げる音程幅だけが違います。
3弦7フレットを半音チョーキングすると、3弦8フレットと同じ音程になります。

1音チョーキング

音程を1音分上げるチョーキング。
「cho」「c」「full」などと表記されます。

3弦7フレットを1音チョーキングすると、3弦9フレットと同じ音程になります。

1音半チョーキング

音程を1音+半音分上げるチョーキング。
「1h.cho」「1hc」「1.1/2」などと表記されます。

3弦7フレットを1音半チョーキングすると、3弦10フレットと同じ音程になります。

2音チョーキング

音程を2音分上げるチョーキング。
「2cho」「2c」「2」などと表記されます。

3弦7フレットを1音チョーキングすると、3弦11フレットと同じ音程になります。

クォーターチョーキング

音程を1/4音分上げるチョーキング。
「Q.C」「1/4」などと表記されます。

この音程はギターのフレット上には存在しない音程となるので、自分の耳で判断する必要があります。
また、ぴったり1/4音分の音程を狙うというよりも、半音にまで届かない微妙な音程のチョーキングというニュアンスも含まれます。

チョークダウン

チョーキングした音をそのまま元の音程に戻すテクニック。
チョーキング記号の後に「D」と表記されます。

チョークアップ

チョーキングした状態で音を出すテクニック
「U」と表記され、海外ではプリ・ベンドと呼ばれます。

3弦7フレットをチョーキングし(音はまだ出さない)、3弦9フレットと同じ音程が出る状態にしてからピッキングして音を出します。
音程上がる音(しゃくり上げる音)が聞こえません。

チョーキングビブラート

チョーキングした状態でビブラートをかけます。
チョーキング記号の後ろに「vib」の記号がつきます。

通常のビブラートはフレットの音程に対して上方向(高い音程)のビブラートしかかけることができませんが、チョーキングビブラートでは下方向(低い音程)のビブラートをかけることもできます。

ハーモナイズドチョーキング

2つの弦を同時に弾き、片方の弦だけチョーキングすることで短3度などのハーモニーを作るテクニック。
楽譜では専用の記号はなく、2音のうち1音にのみチョーキング記号がついています。

この譜例では3弦がE音になり、2弦のG音と短3度のハーモニーを生んでいます。

ユニゾンチョーキング

2つの弦を同時に弾き、片方の弦だけチョーキングすることでユニゾン(同じ音程)のハーモニーを作るテクニック。
楽譜では専用の記号はなく、2音のうち1音にのみチョーキング記号がついています。

この譜例では3弦がE音になり、2弦のE音とユニゾンの音程となっています。

ダブルチョーキング

2つの弦を同時に弾き、両方ともチョーキングをするテクニック。
楽譜では専用の記号はなく、両方の音にチョーキングの記号がつきます。

2本の弦を同時にチョーキングするため、強い力が必要になります。

ポルタメントチョーキング

徐々に音程を上げていくチョーキングを指します。
楽譜では「Port.C」などと表記されます。

まとめ

チョーキングほど演奏者の個性や感情を表現できるテクニックはありません。
たった1発のチョーキングで曲の世界観を伝えたり、演奏者の感情を観客に伝え、会場の空気を一変させることもできます。

ロックやブルース、そこから派生した全てのジャンルでチョーキングは呼吸をするかのごとく使用されているので、エレキギターを演奏するためには必ず必要になります。
まずはチョーキングの基本を身につけ、たくさんの楽曲をコピーしてゆくゆくは呼吸をするかのごとく使いこなしましょう!

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