ギター弾きのための音楽理論講座1 音楽理論は「調味料」
音楽理論
と聞いてどんなイメージが浮かびますか?
- 難しい
- 勉強したけどよくわからなかった
- 何の役にたつの?
- 必要ない
- ロックギタリストにはそんなもの必要ない!!
- 音楽理論は自由な感性を邪魔する
こんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?
音楽理論とは何か?
音楽理論は「調味料」です。
料理を作る人なら分かると思いますが、塩や醤油のようなわりと一般的な調味料は使いやすくてみんな無意識に使っています。
その使い方や分量なんかも自分好みにアレンジする事ができます。
しかし、ハーブ類やスパイス系、外国の調味料は使い方が難しいです。
普段なじみのないものを自分なりに使いこなす事は至難の業です。
でもハーブ類やスパイス、外国の調味料って本当になじみがないでしょうか?
カレーにはたくさんのハーブやスパイスが使われています。
「シナモン」をご存知でしょうか?
カレーにも使われ、ちょっと小洒落た店のアイスクリームや紅茶にのっかっているスティック状のやつです。
実は京都の銘菓「八つ橋」の周りの粉もシナモンなのです。
いっけんなじみのないものも実は身の回りでは普通に使われているのです。
さらに、ハーブ類やスパイス系、外国の調味料の使い方をマスターすると自分で作る事ができる料理の幅が大きく広がります。
ちょっと脱線しかけましたが。
音楽理論は「調味料」です。
使える「調味料」の数が少なくても料理はできます。
でも、「調味料」をたくさん使えると料理の幅が広がります。
「音楽」に置き換えてみます。
使える「音楽理論」の数が少なくても音楽はできます。
でも、「音楽理論」をたくさん使えると音楽の幅が広がります。
ここでもう一つ重要な事
色んな「調味料」を使えるようになったからといってお味噌汁にハーブやスパイスを大量に入れたらどうなるでしょう?
多分まずいと思います。
要は使い方です。
その使い方は最終的には個人のセンスによりますが、最初は料理本をみて勉強できます。
なれてくれば料理本をみなくても自分流の料理が作れるようになります。
音楽も最終的には個人のセンスです。
これからの連載で「音楽理論の料理本」を目指すつもりです。
ただ理論の解説をするのではなく、覚えた理論がどうやったら実際の演奏に役立つのか?
覚えた理論を身につけるための練習法は?
など、より実践的な形で音楽理論をマスターできるようにしようと思います。
音楽理論は自由な感性を邪魔すると言っている人は音楽理論と中途半端にしか向き合えていないからだとおもいます。
音楽理論は道具です。
道具に支配されていて、使いこなせていないだけです。
音楽理論は先人たちが作曲や演奏をしてきたなかで、気持ちいいと思った響きやメロディーを「なぜ気持ちよかったのか?」と掘り下げて研究して体系化したものです。
音楽理論の成り立ちは他でもない音楽からなのです。
自分の感性や音楽性の幅を広げるひとつの道具として音楽理論を勉強してみましょう。
もちろん音楽理論を覚えるだけでは感性や音楽性の幅を広げるのに十分ではありません。
色んな音楽を聴いて、体験して、音楽以外の事からもいろいろと学んでいって下さい
音楽理論はその手助けをしてくれるはずです。
このブログがそのお役に立てればと思っています。