ギターの練習環境で上達速度が100倍変わります
ギターを練習する時の環境ってとても大切です。
一般的にエレキギターを練習する時はアンプから音を出しましょうと言われますが、それだけでは十分ではありません。その音量がとても大切です。
音量が小すぎたり、アンプに繋いでいない状態だとミストーンやピッキングのニュアンス、ミュートができているか否かの判断がつきません。また「音量を稼ぎたい」と無意識のうちに力が入り、無駄に力の入ったピッキングが身に付いてしまいます。
では、どのくらいの音量で練習すればいいのでしょうか?
20〜40Wくらいのアンプの場合、VOLUMEつまみを3〜4にして練習できれば理想的なのですが、現実問題無理ですよね?
日本の住宅環境を考えた場合、心置きなくアンプのVOLUMEつまみをいじれる人ってほんの一握りなのではないでしょうか。
そこで登場するのがヘッドホンです。たいていの練習用アンプにはヘッドホン端子が付いているので、そこにヘッドホンを挿し込むだけです。そうするとある程度の音量で、細部にまで気をつけて練習する事ができます。
しかし問題は音質。
普通のアンプにヘッドホンを挿しただけではぺらぺらの音になってしまい、練習する事が全く楽しくなくなってしまいますね。(練習はある程度の音量と、自分が気持ちよく弾ける音質もとても重要です)
最近のアンプにはアンプシュミレーター機能が搭載されているものも多いので、そういったアンプの場合ヘッドホンでの練習もかなり快適になります。
(最近YAMAHAが発売したTHRシリーズは練習用アンプとして設計されており、かなりの人気のようですね)
また、マルチエフェクターも高機能化しているので手軽にヘッドホン接続や、PCにUSB接続する事もできますね。
(PCレコーディングソフトまでバンドルされているZOOMのG1uはなんと12,800円だそうです。驚き...)
※情報が古くなったので更新します。低価格でオススメのマルチエフェクターといえばBOSSのGT-1です。
筆者も自宅用に使っていますが、音、操作性、拡張性、価格のどれを取っても低価格マルチの中では最強だと思っています。
自宅でアンプで大きな音量を出せるのでヘッドホンでの練習なんか必要ないという方も、レコーディングをする場合は必ずヘッドホンを使うのでヘッドホンでの演奏にはなれておいた方が良いでしょう。
ヘッドホンが苦手な場合は?
でも、ヘッドホンで長時間練習するのはちょっと・・・という方も多いと思います。
(筆者もこのタイプです)
そういった方にはアンプではなく、オーディオ用のスピーカーから音を出す事をおすすめします。
先ほども紹介したようにマルチエフェクターも高機能化したり、アンプシュミレーターやオーディオインターフェイス(PCにギターを挿すための装置)も安価で買えるようになりました。
オーディオ用スピーカーに繋いでもアンプ特有の質感をかなり再現してくれる製品も多いので、気持ちよく練習できるはずです。
また、音量に関しても本物のアンプに比べてスピーカーの口径が小さい分、音圧が出過ぎず音量を上げても近所迷惑になりにくいという利点もあります。
個人的におすすめのオーディオインターフェイスはline6の podstudio ux2あたりですね(詳しくは以前のブログで)
ちなみに筆者はiPadにLINE6の Mobile Inを繋いでスピーカーから音を出す方法にはまっています。
(スピーカーはワイヤレススピーカーCreative D100を使用しています。このスピーカーの特徴はなんといってもBluetooth接続ができるという点です。また、AUX接続も可能でBluetoothとの併用もできるので、iPadとmacの音を自動的にMIXして再生してくれます。これは本当に便利です)
自分のギターの音を大きく出す事はもちろん重要なのですが、もう一つ大切な事があります。
CDやマイナスワントラックに合わせて練習する場合の音源の音量です。
この音量が小さいとそれだけで練習の質が低下してしまいます。
CDの音を大きくするとリズムを身体で感じながら演奏する事が容易になったり、他の楽器の音がしっかり聞こえてくるなど演奏するうえで重要な事を身体で覚える事ができます。
イスも大切です
音量と音質以外にも練習をする時の椅子も重要です。
長時間座っていても疲れない姿勢を保てる椅子がいいですね。
また、最近では音源の再生などをPCで行う人がほとんどだと思いますが、PCとアンプ、スピーカーの位置などとにかくギターを弾く事に集中できる環境を整えるだけでギター練習の効率が上がります。
練習環境についてあまり考えてこなかった、ギターの練習がなかなか続かないといった方は一度ご自身の練習環境を見直してみてはいかがでしょうか?
ギター上達には繰り返し根気よく練習する事が重要です。そのための環境を整えることで、あなたの費やす長い練習時間の濃度が変わり、結果的に上達が100倍変わってくることでしょう。