スランプから脱出するために覚えておきたい大切な心構え

ギターを弾く全ての人に

音楽でも、スポーツでも、勉強でも、仕事でも、真剣に取り組んでいると誰しもスランプに陥り、壁にぶち当たる時がきます。

今まで調子良くできていたことができなくなったり、日々の成長が感じられなくなったり「何をやっても上手くいかない」と煮詰まってしまう状況です。

このスランプを脱出できず途中で諦めてしまったり、努力をやめてしまう人を見ると、もったいないな〜と心の底から思ってしまいます。

私自身、1日8時間も10時間もギターを練習していた10〜20代の頃にはよくスランプを感じてきました。
そんな中でなぜ、諦めずにずっとギターに真剣に取り組めてきたか思い返すと、学生時代の恩師がある時に発した言葉がありました。

その恩師は美術教師で、個展も開くような芸術家の側面も持ち合わせていました。
そのためか、自分の考えていることや感じたことなど内面的なことを生徒に話す機会が、他の教師よりも多かったと記憶しています。

どのようなシチュエーションであったかは忘れましたが、その時の話の内容は次のようなものでした。

「絵の腕前は坂を登るように右肩上がりで上達するのではなく、不規則な階段を登るように上達していくもの」

これは芸術における上達や成長についての言葉だったのですが、今となっては芸術だけにとどまらず、人生における成長の本質をついた言葉だったのだと理解できるようになりました。

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なぜ階段を登るように成長するのか

私の専門分野のギターに置き換えて説明してみたいと思います。

ギター演奏の上達には日々の練習と努力、さらには継続が欠かせません。

楽器演奏には芸術的な側面だけでなく、指の動きや呼吸を完全にコントロールするフィジカルな要素も大切な側面です。

正しい練習を日々積み重ねていると、フィジカルな要素に加えて感覚的な部分も強化されてきます。
いちばんわかりやすい部分が「耳」です。

耳がよくなるということは、良い演奏と悪い演奏もはっきりと聞き分けられるようになるということで、自分の演奏の良くないところや改善点が分かってきます。

そこで見えてきた改善点を練習で埋めていくのがギター上達のステップになるのですが、耳の上達とフィジカルな上達の速度に大きな差ができてしまった時、いくら練習しても満足のいく結果を出せずスランプや壁を感じるようになるのです。

しかしそこで諦めずに練習を続けることで、自分の耳を納得させられるだけの演奏ができるようになります。
また、その時には大きな階段を一つ登っているので、見える景色や聞こえる音がガラッと変わり大きな成長につながっていきます。

高く飛ぶためには、しっかりとしゃがむ動作が必要です。
階段を登るように成長するのは、しゃがむ、高く飛ぶを繰り返しているからなのです。

気分転換もステップアップの大切な要素

では、スランプに陥った時にはとにかく努力すれば良いのでしょうか?
そうではありません。

どんなに辛くても不屈の精神で立ち向かえる強靭な精神力を持った人ならいいのですが、そうではない私のような凡人には、恩師が話してくれた次の内容もとても役に立っています。

「絵が上手くなるには絵の練習だけでなく、心を豊かにするための多くの経験も必要」

アウトプットの質を高めるためにはただテクニックを磨くだけでなく、自分の中に様々な経験や感動を蓄え、自分にしか出せない解釈を織り交ぜることが重要だと教えてくれたのです。

ルービックキューブは一面だけを見ていても完成しません。
6面全てを同時に見る必要があります。

楽器演奏の上達においても同じことが言えます。

演奏のテクニックは音楽を表現するために必要な要素の一部分にしかすぎません。
テクニックを磨くことと同じくらい大切なことが他にもたくさんあり、一部分だけにフォーカスしていると深みのない、浅い演奏しかできないのです。

音楽以外の芸術に触れる、人と話をする、自然を感じる、いろんな場所に行く、本を読む、映画を見る、運動をする、山に登る、お笑いを見る。

なんでもいいのです。
自分が楽しいと感じ、心の栄養になる経験を重ねることが演奏を豊にし、その人らしい音楽を生み出す原点になるのです。

話が逸れてしまいましたが、スランプの時にどうすれば良いか。
「気分転換が大切」ということが言いたかったのです。

気分転換というと、辛いことから逃げているようなマイナスイメージを持つ方もいますが、そうではありません。
その気分転換が結果的にあなたの心を豊かにし、大きな階段を登る大切な一歩になるかもしれないのです。

生きていく上でムダなことは一つもありません。
人生に起こるすべての事柄をムダにするのか、有益なものにするのかは自分の捉え方次第とも言えるのではないでしょうか。

成長の階段にいる自分を客観的に見る

「右肩上がりだけでなく、階段状の成長もある」
という考え方は絵や楽器だけでなく、人生のどんな場面にも有効なものとなってきます。

「勉強が思うように進まない」「仕事の成績が伸びない」などのスランプに陥った場合も、「この先には階段が控えていて、ここを乗り越えたら大きくステップアップできる」という捉え方ができると、スランプがただ辛いだけのものではなく、明るい未来に近づいている、スランプを感じられるだけ自分が成長している、と前向きに捉えられるのではないでしょうか。

もちろん、スランプの間は何もしなくていいというわけではありません。
このスランプを大きな試練だと捉え、全力で取り組み、辛くなりそうなら気分転換を入れ、諦めずに努力することは必要です。

壁というのは、できる人にしかやってこない。
超えられる可能性がある人にしかやってこない。
だから、壁がある時はチャンスだと思っている。

あのイチロー選手の言葉だと言われています。

スランプの先には大きな成長が待っている。

ボコボコにされたサイヤ人ではありませんが、大きな試練を乗り越えた先には必ず大きくパワーアップした自分が待っていることでしょう。

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