ギターのチューニング方法と6つのコツ
目次
簡単チューニングの3ステップ
STEP1 チューナーを取り付ける
ギターのチューニングには、音が合っているかひと目でわかる「チューナー」という機械を取り付けます。
チューナーにはたくさんのタイプがありますが、ギターのヘッドに取り付ける「クリップ式チューナー」とエレキギターで使用する線(シールド)でつなぐタイプの「接続式チューナー」があります。
クリップ式チューナーはヘッドの先端に洗濯バサミの要領で取り付け、液晶部分を自分の見やすい角度に調整します。
接続式チューナーはシールドでギターとチューナーをつなぎます。
取り付けが完了したら電源スイッチを入れましょう。
STEP2 合わせたい弦を鳴らす
チューニングは太い弦から行なっていくのが基本です。
ギターの場合は6弦から合わせていきましょう。
まずは親指で6弦だけを弾いてみます。
この時、ギターのフレットは押さえず開放弦の音(どこも押さえずに弾いた音のこと)を合わせていきます。
また、6弦のチューニングを行なっている時に5弦など別の音が鳴ってしまうとチューナーが正しく反応しなくなってしまうので、右手の余った指を他の弦に触れさせてミュート(消音)しておきます。
STEP3 ペグを回して音を合わせる
合わせたい弦を鳴らすと、チューナーが今の音を教えてくれます。
正しい音の高さ(6弦ならE音)より低いのか、高いのかがメーターによって表示されるので、ペグを回してメーターが真ん中(正しい音)になるように調整します。
※チューナーの針が真ん中より左を指していたら「低い」、右を指していたら「高い」を表しています。
6弦のチューニングができたら、同じ要領で5弦、4弦、3弦、2弦、1弦の順番でそれぞれの音に合わせていきます。
それでは各弦を何の音に合わせるかみていきましょう。
各弦の音名
ギターの基本的なチューニングは、いちばん太い6弦から順番に
E(ミ)
A(ラ)
D(レ)
G(ソ)
B(シ)
E(ミ)
の各音に合わせていきます。
楽譜に表すとこのようになります。
この音の並びに合わせるチューニングは、「レギュラーチューニング」と呼ばれています。
他にも音の並びが変わった「半音下げチューニング」や「ドロップDチューニング」「オープンGチューニング」など様々なチューニングが存在しますが、ここでは割愛します。
ペグの回す方向
ギターの弦はブリッジとペグ(糸巻き)で固定されており、ペグ(糸巻き)を回すことにより音を上げ下げして音を合わせていきます。
ギターの種類によってペグの回す方向が異なるので、代表的な2種類のタイプの回し方をみていきましょう。
「ペグが片側についているタイプ」
反時計回りに回すと音が上がる
時計回りに回すと音が下がる
「ペグが両側についているタイプ」
こちらのタイプは慣れるまで少し戸惑うかもしれませんが、ペグの回す方向が両側で異なります。
「ギターを構えた時、自分の側にあるペグ」
- 反時計回りに回すと音が上がる
- 時計回りに回すと音が下がる
これは「ペグが片側についているタイプ」と同じです。
「ギターを構えた時、自分の反対側にあるペグ」
- 反時計回りに回すと音が下がる
- 時計回りに回すと音が上がる
慣れてしまえば混乱することもなくなるのでが、最初は一つずつ確認しながら進めていきましょう。
チューニングのコツ
チューニングは6弦からはじめる
ギターのチューニングは6弦からはじめて、最後に1弦を行います。
ギターの弦はとても強い力で張られているので、ペグを回すことでわずかではありますがネックが曲がっていきます。
ネックが曲がると全ての弦が影響を受け、音程も変化します。
そのため、いちばん張力の大きい太い弦(6弦)からチューニングを行うことで、チューニング全体にかける手間と時間を削減することができるのです。
チューニングは2回以上繰り返す
上記「チューニングは6弦からはじめる」でも述べたように、1本の弦をチューニングすると他の弦も影響を受けます。
1弦までチューニングを終え、6弦をもう一度チェックすると合わせたはずの音が狂っているということはよくあります。
そのため、全ての弦が正確な音程になるよう、最低でも2周分(6〜1弦までをチューニングして1周とカウント)はチューニングを行う癖をつけましょう。
上がりすぎたら下げてから
チューニングの基本は音を上げながら合わせるです。
弦を緩めるのではなく、弦にテンションを加えながら合わせることで演奏時のチューニングの安定性が増してきます。
チューニング中に音が上がりすぎた場合は、いったん音を下げ、上げながら合わせましょう。
何回も弦を弾かない
弦を弾いた直後は少し高い音程が出ていますが、そのあと実際の音程に落ち着いてくるので、落ち着いた音を基準に合わせます。
そのため、連続して弦をはじいていると少し高めの音にチューニングすることになってしまいます。
1回弾いた後は音が消えるまで弾かず、消えたらもう一度弾くようにしましょう。
チューナーに全然違う音が表示される
6弦をE音に合わせようとしたのに、チューナーにはDと表示されるようなケースがあります。
これは6弦がかなり低い状態になっており、1音下のDが表示されている状態です。
このような場合はチューナーがEを表示するまで上げていけばいいのですが、音の並びを理解していないと上げるのか下げるのか混乱してしまいます。
そんな場合は下の楽譜を参考に、今出ている音がどのくらいの高さなのか把握してからペグを回しましょう。
チューナーの表示がおかしい…
チューナーにはいくつかのボタンがついており、それぞれが複数の機能を持つこともあります。
うっかり不要なボタンを押してしまい表示が切り替わった場合、以下の表示になるように修正しましょう。
①はチューニングモードを表しています。
Gはギター、Bはベースなどなんの楽器をチューニングするかを指定します。
ギターをチューニングする際はGもしくはC(クロマチックモード、使う楽器に関係なく単純に音名を表示してくれるモード)に設定しましょう。
②は基準となる周波数(ヘルツ=Hz)を表しています。
ポピュラーミュージックの場合は基準の周波数を440Hzに合わせることがほとんどです。
チューニング用サウンド
6弦 = E
5弦 = A
4弦 = D
3弦 = G
2弦 = B
1弦 = E


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