オクターブ奏法の効果的な練習方法

初心者向け

オクターブ奏法は1オクターブ離れた2つの音を同時に弾く奏法のことで、1つの音だけで弾くよりも音に厚みが増し、フレーズがより印象的に聞こえるためギターソロはもちろん、メロディーやバッキングなど様々な場面で使用されています。

オクターブ奏法と言えばジャズギタリストのウェス・モンゴメリーが広めたとされていますが、今ではジャズに限らずロック、ポップス、ファンク、ソウルなど幅広いジャンルの音楽で使用されるギターの必須テクニックと言えます。

こちらの記事ではオクターブ奏法の基本から効果的な練習方法まで詳しく解説していきます。

オクターブ奏法の基本

オクターブ奏法は、2本の指で1オクターブ離れた音を押さえながらフレーズを弾いていくことになるので、手の横移動がとても激しくなります。
通常の単音弾きだと指を動かすだけでフレーズを弾くことができますが、オクターブ奏法では指の形が固定されたままになるので、手全体を動かしてフレーズを弾いていきます。

オクターブ奏法のポジション

1オクターブ離れた2つの音を同時に弾くためには、ギターの指板上で1オクターブの位置関係を理解しておく必要があるので、まずはオクターブ奏法で使われる4つの代表的なポジションをご紹介します。
それぞれのポジションは人差し指と小指、もしくは人差し指と薬指で弾くことになりますが、まずは人差し指と小指で押さえる方法からはじめてみましょう。

6弦と4弦のオクターブ奏法
6弦と4弦を同時に弾きます
5弦と3弦のオクターブ奏法
5弦と3弦を同時に弾きます
4弦と2弦のオクターブ奏法
4弦と2弦を同時に弾きます
3弦と1弦のオクターブ奏法
3弦と1弦を同時に弾きます

6弦-4弦、5弦-3弦ポジションでは2つのフレットの間隔が2フレット分なのに対し、4弦-2弦、3弦-1弦ポジションではフレットの間隔が3フレット分になっていることに注意しましょう。

ミュートの方法

オクターブ奏法では離れた弦を同時に弾くため、ピッキングがコードストロークのように大きくなり、不要弦のミュートがとても大切になってきます。

押さえている弦よりも高音側の弦は人差し指や小指の腹でミュートし、低音弦については人差し指の先端や中指を使ってミュートする必要があります。
図に表してみましょう。

オクターブ奏法のミュート

5弦-3弦ポジションの場合、1、2弦は人差し指と小指を寝かせた腹の部分でミュートをします。
人差し指か小指のどちらか1本だけでもミュートはできますが、ロックでは歪ませた音で弾く機会が多く、弾く場所によっては不要なハーモニクスが出てしまうこともあります。
高音弦は2本の指を使ってミュートするクセをつけておきましょう。

4弦は人差し指の腹でミュートします。
6弦は人差し指の頭で横から触れるようにしてミュートします。

オクターブ奏法のミュート

4弦-2弦ポジションでも基本的なミュートの方法は5弦-3弦ポジションの場合と同じですが、6弦のミュートに注意が必要です。
中指の先端でミュートすることになりますが、指を寝かせすぎると4弦や2弦にも当たってしまうので、指が少しアーチ状になるようにして6弦だけをミュートします。

6弦を弾かなければいいじゃないかと思ってしまいますが、ピックが直接当たらなくても他の弦の振動を受けて自然に音が出てしまいます。
そのため、中指でのミュートが大切になりますが、最初のうちはかなり難しいと思うので6弦のミュートは慣れてからにしても良いでしょう。

3弦-1弦ポジションでも同様に中指を使って5弦と6弦をミュートします。

練習フレーズ1

オクターブ奏法の基本がわかったところで、練習フレーズに入っていきましょう。
お題はおなじみ「かえるのうた 」です。
もう少しかっこいい曲を使った方がやる気が出るかもしれませんが、知っているメロディーで練習するというのがこの練習のポイントになってくるので、ページを閉じずに次に進んでいってください。

かえるのうた1

かえるの歌を5弦-3弦ポジションだけで弾いた譜面です。
左手の人差し指と小指は常に同じ幅で開いているため、左手全体が横移動を繰り返しています。
弦を強くギュッと押さえていると左手の動きが鈍くなってしまうので、できるだけ力を抜いて必要最小限の力で弦を抑えるようにしましょう。

まずはポジションを確認しながらメロディーを弾けるように練習してください。
一通りメロディーが弾けるようになったらここからが本番です。

まずは「かえるのうた 」を歌ってみましょう。
「かーえーるーのーうーたーがー」
となりますよね。

次にもう一度ギターで弾いてみましょう。
「かっ えっ るっ のっ うっ たっ がっ」
のように音と音がぶつ切れになっていませんでしたか?

ここがオクターブ奏法のポイントで、左手全体を動かすため音をつなげて弾くことがとても難しくなってきます。
音をつなげて弾くためには、

  • 音をギリギリまで伸ばす
  • 素早い左手の移動
  • 移動時に指を弦から離さない

ことが大切になってきます。
左手は常にスライドしながら移動していると考えるとわかりやすいと思います。

音がぶつ切れになっているかどうか自分で確かめるには、馴染みのあるメロディーでの練習が最適です。
「かーえーるーのーうーたーがー」と歌いながら練習を繰り返しましょう。

練習フレーズ2

先ほどの練習は5弦-3弦ポジションの横移動だけで弾くことができましたが、次は弦移動を含むパターンで「かえるのうた」を練習してみましょう。

かえるのうた2

5弦-3弦ポジションと4弦-2弦ポジションを行き来するようになりますが、気をつけるポイントは先ほどと同じく音をつなげて弾くことになります。

先ほどは常にスライドする感じで弾けたのですが、ここではそういうわけにはいきません。
弦移動とポジション移動が同時に発生するので、

  • 素早く左手を動かす
  • 正確に次のポジションに指を広げる

この2つの動作が同時にできるようになるまで、繰り返し練習してみてください。

練習の時は「かーえーるーのーうーたーがー」を歌いながら、弦移動のポイントで「かーえっ るーのーうっ たーがー」とならないように注意してください。

まとめ

不要弦のミュート、弦によって変わるフレットの幅、フレーズが途切れないように弾く練習などオクターブ奏法の基本と効果的な練習方法をご紹介してきました。

オクターブ奏法は本当にたくさんの楽曲で使用されており、ギターを弾いているとジャンルを問わず必ず出てくるテクニックになります。
最初のうちは思うようにミュートができなかったり、音がぶつ切れになってしまうなど難しく感じるかもしれませんが、何度も弾いているうちに手が形や間隔を覚えて自然ときれいに弾けるようになります。

最初から完璧を目指しているとなかなか前に進めません、少しの雑音や音のつながりの悪さはあまり気にせず繰り返し弾いて手に馴染ませていきましょう。

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