ギタリストによるラーガ・バイラブ・スケール(インド音階)のすすめ
ラーガ・バイラブ・スケールとは「ド bレ ミ ファ ソ bラ シ ド」の音階で、インド風の響きがするスケールです。
スケールとは?
楽器を始めるとまず最初に覚えるのがメジャースケールと言われる音階で、簡単に言うと
「ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド」の事です。
西洋音楽では音の種類は12個しかありません。
この12個の音からきれいに響き合う、7個の音を選び出して並べたものがメジャースケールと言われるものです。
また、スケールはメジャースケールだけでなく、暗い響きがするマイナースケールというものもあります。
マイナースケールは「ド レ bミ ファ ソ bラ bシ」の7個の音でできており、メジャースケールと違うのは bミ bラ bシの3音だけという事になります。
これと同じように、使われる音の違いでたくさんのスケールが存在します。
ラーガ・バイラブ・スケール(Raga Bhairav Scale)
ラーガ・バイラブ・スケールとはどんなスケールなのか?
使われている音は冒頭でご紹介した通り「ド bレ ミ ファ ソ bラ シ ド」の7個になります。
このスケールを順番に弾くだけでインド的な雰囲気の響きがすると思います。
ラーガとは、インド音楽のスケールの事だと考えると分かりやすいのですが、詳しくはシタール奏者の伊藤公朗さんのホームページで詳しく解説されています。
今回はギタリストがお手軽にインド風音階を楽しもうという趣旨でお届けします。
まずはこちらの音源でお楽しみ下さい。
ラーガ・バイラブ・スケールを用いてアドリブ演奏をしてみました。
それっぽい雰囲気が出ているでしょ?
Aラーガ・バイラブ・スケールの譜面
positionAは基本的なボックスポジションです。
positionBはこのスケールの特徴を出しやすいように作ったポジションです。
このスケールでの最大のポイントは「bレ ミ」と「bラ シ」の間にできる短三度の音程です。
この音程をスライドでつなげたりするだけでインドっぽい雰囲気が満載になります。
6弦の6フレット〜9フレット、5弦の8フレット〜11フレットの音程をスライドでつなげて弾いてみましょう。
あとはインドの風景を頭に浮かべながらアドリブで弾いていけばOKです。
これが本物のRaga Bhairavです。
使う音を少し変えるだけで、これだけ雰囲気が変わるスケールってよくよく考えると不思議なものですね。
音楽って楽しくて奥の深いものですね〜。