常識をぶち破る!脳が汗かく逆ギタートレーニング
ギターに限らずどんなジャンルであっても「基本」というものがあり、それぞれのジャンルで上達していくためには「基本」を身につけることがいちばんの近道です。
基本が身に付くと何も考えなくても体が正しい動きをするようになり、より高いレベルの演奏や創造性の高い演奏ができるようになります。
しかし、あえてこの基本を破ることで新たな気づきが得られたり、自分自身が基本に忠実なのか再確認できるなどのメリットもあります。
今回は中級者以上の方を対象とした、あえて基本に逆らったギターのトレーニング方法をご紹介します。
基本がしっかりと身についている方ほど脳に汗をかく楽しいトレーニングです。
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クロマチックを逆オルタネイトで
タイトルそのままですが、普通のクロマチックトレーニングをアップピッキングからはじまる逆オルタネイトで弾いていきます。
普通に弾くと一定の音価で弾けるフレーズであっても、ピッキングを逆にするだけで音の強さのばらつきが大きくなるのではないでしょうか。
また、弦移動を含むパターンなのでスムーズな弦移動が難しくなってきます。
ピッキングのテクニックを見直し、柔軟な右手のコントロールができるようになるトレーニングです。
クロマチックの動きを1音だけで
音符を見ると同じ音をただ弾いているだけなのですが、注目して欲しいのはその指づかいです。
同じフレットなのに1音ずつ違う指で弾いているという、通常の演奏ではあり得ない指づかいになっています。
普段の演奏では絶対にやらない指づかいだからこそ、新しい発見や指のトレーニングにつながります。
弦を押さえる指に力が入っているとスムーズに弾けないため左手の脱力を意識することと、最終的には音がぶつ切りにならず繋がって聞こえるようになることを目指しましょう。
ギターで大切な軽い力での押弦と、指と手のスムーズな横移動のコツが掴めるトレーニングです。
ストロークを逆さに弾いてみる
よくあるコードストロークのパターンをアップピッキングから始めたフレーズです。
まずは譜面通りのピッキングで弾けるようになることと、一定のリズムを刻めるようになることを目指しましょう。
ある程度慣れてきたら次は右腕の使い方に注目してみてください。
ダウンからはじまる普通のピッキングでは右腕に力みもなく自然に弾けていたという方も、アップからはじめた途端ぎこちなく、力が入ってしまっているのではないでしょうか。
右腕から力みがなくなり、意識しなくても自然なストロークができるようになるまで練習してみてください。
アップピッキングを自分の意思でコントロールできるようになるトレーニングになっています。
逆ストロークのカッティング
シンプルな16ビートのカッティングパターンをアップピッキングからはじめてみましょう。
このパターンもまずは右手が滑らかに動くようになることを目標に練習しますが、最初は1拍目のパターンだけで練習するのが良いでしょう。
とにかく最初は右腕がスムーズに振れない、ピックが弦に引っかかる、音が汚くなるなどひどい演奏になると思います。
しかし、このピッキングがスムーズにできるようになる頃には右腕の使い方に多くの気づきが得られ、普通のピッキングにも大きな影響を及ぼすことでしょう。
とても気づきが多く、手首や腕の使い方を1から見直すことのできるトレーニングなので、ぜひチャレンジしてみてください。
慣れない指づかいで初心に帰る
シンプルなコード進行をシンプルなストロークで弾きますが、コードを押さえる指を普段とは変えてみましょう。
C Am Dm G の4つのコードを人差し指を使わずに押さえていきます。
簡単なコードも指づかいを変えるだけでいきなり難しいコードに様変わりし、はじめてギターを持った初心者の頃を思い出すでしょう。
弦をしっかり押さえることが難しかったり、指が隣の弦をミュートする、無駄に力を入れてしまうなど初心者にありがちな症状を体感できるので、自分のトレーニングとしてだけでなく、ギターを教える仕事をしている方が初心者の気持ちを思い出し、体感するためにも良いトレーニングです。