ギターの練習で見落としがちだけどとても大切な事

練習方法

普段どんな練習をしていますか?
好きなアーティストの曲を練習したり、メトロノームに合わせて基礎練習をしたりしますよね。
それらはいい音楽を演奏し、いいギタリストになる為には最低限必要な事です。

steve

基礎の力というのは音楽だけに限らず何事においてもとても大切で、それを持ち合わせていないと自由に動き回る事はできません。
自由に演奏する人の姿を見て「あんなふうに演奏できたら楽しいだろうな」と思うかもしれませんが、彼らは自由に演奏しているふうに見えても実は無意識のうちに実に多くの細かなポイントを意識しながら演奏しています。

テンポは正しいのか。4分音符に対してジャストなのか、ずらすのか。他の楽器との兼ね合い。グルーヴしているか。自分の楽器の音色は曲に対してベストなのか。他の楽器との間で和音的なぶつかりはないか。フレーズの歌い方。曲の構造、仕組み、流れ。メンバーとの空気。観客との空気。etc…

挙げていくときりがないのですが実に多くの事を感じながら、考えながら演奏しています。
楽器を演奏するうえで最低限必要な基礎の部分に気を取られていると他の大切な部分に集中できず、いい演奏などできるはずもありません。

しかし、基礎的な練習だけやっていればいいのかという訳でもありません。
基礎的な練習はいわば「自由に飛び立つ為の土台作り」です。飛び立った後にどこに向かっていくべきなのか、方向やその楽しさを感じる為にはまた別の知識や技術が必要になります。

幅広い考え方や視野の広さは、いろいろなことに引っかかりや疑問を持ち追求していく心のフックを持つ事で徐々に身に付くものだと思います。
先人の残した音楽を聴くことや様々な体験談、言葉を通しても学ぶ事はできます。
身近なミュージシャンとの会話はとても重要で、何気ない会話の中からとても大きなヒントをもらう事も多々あります。

音楽雑誌などのインタビュー記事からは、身近ではない一流ミュージシャンの言葉を学ぶ事ができます。
もちろん、つまらないインタビューも多くありますが知識を持ったインタビュアーが深く迫った記事には学ぶところがたくさん出てきます。

Steve Jordan/THE POCKET
the pocket

この本は世界的なドラマー/プロデューサー/作曲家として活躍するSteve Jordan(スティーヴ・ジョーダン)の過去のインタビューや記事をまとめた本なのですが、一流のミュージシャンが発する言葉からは本当に多くの気付きや感動を得られます。

その中で最も印象に残っている一節をご紹介します。

●身体のどこでリズムを感じ、それを表現していますか?
Steve》まずはハートで感じるのが第一だ。それから身体全体に行き渡る。これは非常にスピリチュアルな体験と言える。

●ポケット=気持ちいい場所と言うのがよく言葉に出てきますが、それが分からない人へ、それが分かるためのヒントをください。ポケットとはどこなのでしょう?
Steve》ポケットとはつまりグルーヴさ。例えばポケットに何かを入れているとすれば、それはキミがたった今そこに持っているということだ。ポケットとはそういう場所やスポットだ。グルーヴも同じさ。ポケットと同様につかむことができれば即座にキミのものさ。これはリズムに関する黒人のスラングみたいなものなんだよ。ちょうどバッチリの正しいツボやスペース。そこに入れ込むことができれば即、グルーブにバッチリとハマるわけさ。つまり、ポケッットはグルーヴの中にあるのさ。

2005年に発売された本なのですが、このインタビューを読んだ時は目が覚めるようなおもいでした。
この言葉がずっと頭に残っており、スカイプギターレッスンを立ち上げたときにも名前をこの本と同じ「THE POCKET」にしたほどです。

もちろん、音楽以外からも学ぶことはたくさんあります。
Steve Jordanもこの本の中で音楽以外でインスピレーションを感じるのは?という質問に「絵画とかスポーツとか、それと建造物だね。それから自然環境によいものであるとか。」と答えています。

音楽を学ぶと言う事はすべての事象から学ぶ事がある。
「音楽とは人生である」という誰かが言ってそうな言葉が浮かんできます。

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