Logic pro X を1週間使ってみた感想
AppleのDAWソフト「Logic pro X」が発売されました。
以前の9からのアップグレードはなく、新規アプリとして「Logic pro X」をインストールしなくてはなりませんが、17,000円という低価格なので助かります。
また、以前の9も並行して利用できるで完全にXに移行するまでは便利なのかもしれません。
(筆者は購入して1週間以上経過しましたが、Xの購入後9が必要になった場面はまだありませんが、プラグインによってはXに対応できないものもあるようです)
現状では所々挙動のおかしなバグがありますが、スグに改善されると願っています。
一番大きく変わった点と新機能
まずはその見た目が大きく変わり、Mac付属のDAWソフト「GarageBand」のような柔らかくデザイン性の高いUIになったという印象です。
そしてもちろん、いくつかの新機能も搭載されました。
「Drummer」という機能は、簡単に、直感的に好みのドラムパターンを作り出す事が出来るツールです。
iPhoneやiPadで利用できるiOS版の「GarageBand」に搭載されていた「Smart Drums」という機能が進化してやってきたという印象です。
一番左に配置されたDrummer選択画面で、プレイするドラマーを選びます。
まずはドラマーが「Rock」「Alternative」「Songwriter」「R&B」の4ジャンルに分かれており、それぞれのジャンルに2〜5人のドラマーが待機しており、好きなタイプのドラマーを呼んできて演奏させる事が出来ます。
さながら、一流プロデューサーが曲のイメージに合ったドラマーに声をかけてスタジオに呼ぶみたいな感覚ですね。
真ん中に配置されたパッドの四隅には「音量:大」「音量:小」「シンプル」「複雑」というパラメーターがついており、オレンジ色の点を移動させる事でパターンを変化させる事が出来ます。
これも、ドラマーに「もう少しシンプルに叩いて」「もう少しラウドなパターンをちょうだい」とアバウトに注文をだして相手の感覚に任せる制作作業を再現していると言えます。
右に配置された各種メーターではドラマーが叩いたパターンのキックとスネアだけを微調整したりすることも可能です。
このようにして出来上がったドラムパターンはオーディオファイルとして書き出す事はもちろん、MIDIファイルとして書き出し細かな微調整を加えたり高音質なドラム音源で再生する事も可能です。
始めてこの機能を触ってみた時は「おもちゃみたいで楽しい機能」という印象しかなかったのですが、使い方によっては制作の強力な味方になってくれる機能である可能性を感じました。
ドラム以外の音源、ピアノやストリングスなどのフレーズやコード伴奏をを自動的に生成できる「アルペジエータ」もより使いやすく強力になっているようです。
また、オーディオ編集のためのFlex Pitchも加わっており、微妙な音程の調整もLogicの標準機能で行えるようになりました。
そしてもっとも感動を覚えたのが、「Logic Remote」です。
機能は簡単、iPadからLogicのミキサーフェーダーを操作できるというもの。
iPadでフェーダーの操作が出来るので、単純に使える作業画面が広くなり作業効率が良くなる事と、最終的なミックスを行う時にはスピーカーから離れて音を聞いたりする事もあるのですが、離れた位置からでも微調整が出来るというのはとても便利な事だと実感。
いろいろと使いやすくなったLogic pro Xを使って、THE POCKETスカイプギターレッスンで使用するテキストやマイナスワン音源なども量産体制に入りたいと思います。
よろしくお願いします。