音楽の練習で大切なのは、長い時間よりも集中して計画的に練習する時間

練習方法

「ギターの練習には一日何時間必要ですか?」
「普段忙しくてあまりギターの練習が出来ないのですが、どんな練習方法が効果的ですか?」
「自分の練習方法は間違っていないですか?」
頭を使ったギターの練習
ギター講師をしていると上記のような質問をたびたび受ける事があります。

ギターに限らず楽器をプロ級の腕前にまで高める為には10000時間必要と言われたりしますが、1日2時間の練習だと1年で730時間、休みなく毎日続けて13年と7ヶ月かかる計算になります。
「そんなに長い年月待てないから、1日6時間練習して4年くらいでプロ級になってやる!」と意気込む方もおられるかもしれませんが、楽器をマスターする為には最低でも10年はかかると言うのが一般的な見解です。

効果的な練習方法とは

ギターの練習はただ指を動かして運動していればいいというものではありません。
集中して、頭を使い、目標と課題を見定め分析しながら計画的に行うものが良い練習であり、無計画になにも考えず長時間弾いているだけではあまり良い練習とは言えません。
人間の集中力はそんなに長くは持続しません、むやみやたらに長時間練習する事はギターを惰性で弾く癖をつけてしまうなどマイナスの要素もあります。
(過去の偉大な音楽家には一日8時間以上練習をしていたという人も多くいますが、それは並外れた集中力を持続できる天才だったのでしょう。天才の天才たる所以はそういったところにあるのでしょう)

そんな練習に関する鋭い分析が以下の記事で紹介されています。
「頭を使え!」名門音楽大学教授による効率よく能力を高める練習法とは?【LHベストヒッツ】

「バイオリニストの王」と呼ばれたハイフェッツでさえ「過剰な練習は練習が足りないのと同じくらい悪いこと」と言ったそうです。彼は1日平均3時間程度しか練習しておらず、日曜日には全く練習しなかったそうです。

これはとても長い時間ですが、注目するべきポイントは「計画的訓練」という言葉です。計画的訓練とは高度な技術の習得を目指すために頭を使う練習であり、それ以外の訓練(単なる繰り返し練習など)とは区別して考える必要があります。

この記事では頭を使って練習する事の大切さに注目されています。
ただ単に繰り返して弾くような練習は効果的ではなく、時間をムダにしたり、やっつけ仕事になってしまうなど問題点も多いとされています。
まったくその通りだと思いますね。

頭を使った練習をする為に必要な考え方

THE POCKETのスカイプギターレッスンの中で生徒さんに行っている練習のアドバイスは

  • 練習の目的をはっきりとさせる
  • クロマチックの運指トレーニングであっても、左手のトレーニングにもなれば、左手と右手のタイミングをそろえる練習にも、音をきれいに出す為の練習にも、リズム感を鍛える練習にもなります。
    今の自分に必要な、練習の目的をはっきりさせる事が大切です。

  • 自分がその練習を行うのはなぜか?なにを克服したいから練習するのか?
  • 練習の目的をはっきりとさせる為には、現在の課題を見つけ出す必要があります。
    音がぶつ切りに聞こえるようであれば左手と右手のタイミングをそろえる練習が必要かも知れません、なぜ左手と右手のタイミングそろっていないのかを分析ましょう。

  • どのように練習すればその問題を解決できるのか
  • 問題が明確になれば、それを解決するための練習方法を考えます。

  • どの程度の時間を使うべきか
  • むやみやたらに練習を続けていると、集中力も途切れて目的を忘れてしまいがちです。
    ある程度時間を区切って行いましょう。

  • 問題がクリアできない場合は自分の立てた練習メニューを検証し直す
  • 集中して練習しても、うまく弾けない場合は練習方法が間違っている可能性もあります。
    そういった場合は練習方法を見直す必要があります。

これらの課題を客観的なプロの視点で指摘し、解決策をアドバイス出来る事が、ギターレッスンを行う講師陣の価値だと思います。
一人で練習している人とレッスンを受けている人の上達の差はこういったとこに現れます。

右脳派で感覚的な思考と思われがちな名ギタリストも、このような分析能力を身につけた実は左脳派でもあるのです。
右脳と左脳、両方のバランスがミュージシャンには求められています。
皆さんもただ指を動かす練習ではなく、しっかりと頭を使って考えながら、冷静に、熱く練習して、良いプレイをして下さい。

また、ギターの練習を通して身につけたこれらの練習方法や、上達する為のプロセスはギターや音楽だけではなく、生活していく上でのあらゆる事に応用が出来るものです。

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