ギター弾きのための音楽理論講座22 「キー」を理解しよう④ ブルースやリフもの
ブルースのキー
ブルースのコード進行を番号で表すとこうなります。
Ⅰ7/Ⅳ7/Ⅰ7/ /
Ⅳ7/ /Ⅰ7/ /
Ⅴ7/Ⅳ7/Ⅰ7/Ⅴ7/
キーAのブルースの場合
A7/D7/A7/ /
D7/ /A7/ /
E7/D7/A7/E7/
Ⅰ△ Ⅱm Ⅲm Ⅳ△ Ⅴ△ Ⅵm Ⅶdimが一定のキーの中で使えるダイアトニックコードだと勉強しました。
ギター弾きのための音楽理論講座20 「キー」を理解しよう② 番号で理解しよう参照
ダイアトニックコードに当てはめるとブルースって変なコード進行ですね。
無理矢理ダイアトニックコードの考え方に当てはめるとコードが変わるたびに転調してるなんて捉え方もできてしまいます。(深堀すると長くなるのでしません)
で、まず何が言いたいのかというと。
ダイアトニックコードがすべてではない!!ということ。
ここは押さえておいて下さい。
よくあるリフもの
そうマイケル・ジャクソンの「スリラー」のベースリフです。
(ベースのパートですが、有名な曲なので引用します)
「スリラー」はほとんどのパートがこのベースリフを基に出来上がっている曲です。
さて、このリフから曲のキーが分かりますか?
A君の解答
「始まりの音がBだからこの曲のキーはBだよ!!」
B君の解答
「フレーズの終わりの音がC#だからキーはC#だ!!」
正解はB君です。
(本当の正解はC#マイナーとなりますが、マイナーにはまだ触れていないので今回は割愛。また詳しく説明します)
キーになる音はその曲の中で一番落ち着く音と以前解説しました。
①のパターンだとなんだか終わった感じがしないと思います。
最後の音を伸ばした後2フレット上のC#のパワーコードを弾きたくなりませんか?
②のパターンだと何の味もなく、淡々と終わったという感じがしませんか?
(ちなみに、どちらのフレーズがかっこいいかということは関係ありません)
試しに「スリラー」を聞きながらBマイナーペンタトニックとC#マイナーペンタトニックを弾き比べて下さい。
C#マイナーペンタトニックがしっくりくる事を体感できると思います。
なぜこんな説明をしたかというと、ロックに限らず様々なジャンルでこういった
「ルートの一音下から始まるフレーズ」
が多用されているからです。
知ってしまうとどうってことないのですが、結構間違って理解している人が多いので頭の隅っこに入れておいて下さい。
ブルースとリフものの例を出して説明しましたが、覚えてほしい事は
ダイアトニックコードがすべてではない!!
ということ。
ちょっと横道にそれましたが理論を勉強し始めた人が陥る罠なので、最初のうちにこの事をしっかりと理解しましょう。