きらきら星をソロギターで弾いてみよう【初心者向け】
ギターを弾いていると誰もが一度は言われる言葉
「ギターやってるんだよね？何か弾いてよ！！」
何を弾くべきか、困ってしまう言葉です。
覚えた曲の一部分を弾いても、相手が知らない曲だと「ヘー、スゴイー」と微妙な返しになるし、
熱いギターソロを弾こうものなら「お、おぅ…」とドン引きされる危険性もあります。
じゃあ、何を弾けばいいのか？
私の経験上、この状況でいちばん受けがいいのは「みんなが知っている曲をソロギターで弾く」です。
みんなが知っている曲であれば興味を持って聞いてくれますし、ソロギターであればギター1本で音楽を表現できるので、聞く側も楽しめます。
でも、ソロギターって難しい印象がありますよね。
この記事では初めてソロギターにチャレンジする方でも必ず弾けるように、誰もが知っている名曲「きらきら星」を題材に、一つずつ丁寧に解説していきます。
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ソロギターとは
ソロギターを一言で説明すると「メロディーとコードを同時に弾く演奏スタイル」となります。
古い言い方ですが、リードギター、リズムギターという言葉にも代表されるように、ギターはメロディーとコードを別々に弾く機会の多い楽器です。
そのため、メロディーとコードを同時に弾くスタイルが「ソロギター」としてひとつのジャンルにまでなっているのです。
きらきら星をシンプルなソロギターで弾くと、このような雰囲気になります。
ソロギターを弾くためには、まずメロディーだけ、コードだけをそれぞれ弾けるように練習し、その後で合体させて弾くという流れが初心者の方にはわかりやすくおすすめです。
メロディーを弾いてみよう
まずはメロディーを弾いてみましょう。
とてもシンプルなメロディーなので、左手は人差し指と薬指だけで弾けてしまいます。
【曲の流れ】
Aパート→Bパート→Aパート
ソロギターはピックを使わず、指でピッキングすることが多くなります。
ここでもピックを使わず、右手の親指で弾いていきましょう。
※親指で弾く場合、指の側面（外側）で弾きます。
メロディーがどんな動きをしているか、指板上で把握できているとソロギターの練習がスムーズになります。
まずはタブ譜を見ずに弾けるようになるまで、何回も弾いてみましょう。
コードを弾いてみよう
コード進行もシンプルに、「C」「F」「G」の3つのコードだけで弾いてしまいましょう。
コード進行を書き出すと
【曲の流れ】
Aパート→Bパート→Aパート
となります。
3つのコードだけで弾けるのですが、注意点が4つあります。
①1小節目の3拍目と４拍目、1弦の3フレットは通常のCのコードフォームには含まれていないため、コードとメロディーを同時に弾くときは余っている小指で1弦の3フレットを押さえます。
1小節目
※上記のダイアグラムに書かれている数字は指番号です。
1＝人差し指、2＝中指、3＝薬指、4＝小指
②2小節目のFコードの部分では、メロディーは1弦の5フレットを押さえています。
Fのセーハコードを押さえると指は全部埋まっていますし、そもそも5フレットまで指が届く気配すらありません。
こんな時は「別のコードフォームで押さえる」という考え方をします。
1弦の5フレットを押さえながら弾けるFのコードフォームに以下のようなものがあります。
2小節目
これは正式には「Fメジャー7」と呼ばれるコードですが、Fの兄弟のようなコードなのでここでは違和感なく使うことができます。
③3小節目のFの部分ではメロディーは1弦の1フレットに来ており、基本のFコードを押さえながら弾くことができるのですが、基本のFは押さえづらいです。
そこで、6弦と5弦を省いた簡単フォームで弾いていきましょう。
3小節目
④4小節目のGは通常1弦の3フレットも弾きますが、ここではメロディーの都合上1弦は弾きません。
4小節目
このように、メロディーが弾きやすように考えて導き出したコードフォームが以下のような流れになります。
Aパート
Bパート
【曲の流れ】
Aパート→Bパート→Aパート
コードを弾いていくだけでメロディーの輪郭が浮かび上がってきました。
同じコードでも押さえ方が変わってくるので、注意しながら弾いてください。
一緒に弾いてみる
メロディーにそったコードが弾けるようになったら、あとは足りていないメロディーを弾いていくだけです。
きらきら星の場合、
コードを弾く→そのコードのいちばん高い音（トップノート）をもう一度弾く、
を繰り返していけばメロディーが弾けてしまいます。
先ほどのコード進行が弾けるようになっていればもう少しでソロギターの完成です！！
【曲の流れ】
Aパート→Bパート→Aパート
それぞれのコードは右手の親指でピッキングします。
このとき、ジャララ〜ンとなるようゆっくりとピッキングすると雰囲気が出るでしょう。
ジャララ〜ンとコードを弾いた後にトップノートをもう一度、親指で弾くという流れを繰り返していきます。
ちょっとアレンジしてみよう
なんとソロギターできらきら星が弾けてしまいました！！
コードの押さえ方さえマスターすれば、とても弾きやすい曲です。
もし、簡単に弾けてしまったという方はエンディングのAパートをアレンジしたA’バージョンにもチャレンジしてみてください。
コードに変化をつけて、雰囲気を変えたバージョンです。
A’バージョン
C Em7 / FM7 CM7 / G7 Am7 / Dm G C
ソロギターではコードに変化をつけて雰囲気を変える手法がよく用いられます。
Aパート→Bパート→A’パート
と弾くことで1曲の中に展開ができ、聞く人をより楽しませることができるのではないでしょうか。
アレンジバージョンの参考音源はこちらです。
楽譜のダウンロードはこちらからお願いします。
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