よく使う10個のコード!ギター初心者はここから!

初心者向け

ギターには何百種類とも言われる膨大な数のコードがあり、ギターを始めたばかりの初心者の方は、どのコードから覚えていけばいいのか悩んでしまいますよね。
まずは有名な曲でよく使われる、使用頻度の高いコードに絞って覚えていきましょう。

使用頻度が高いということは、それらのコードを覚えると弾ける曲の数もグッと増えてくるということです。
まずは初心者が覚えておくべきコードとは何なのか、というところからチェックしていきましょう。

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ギターでよく使われる10個のコード

ギターはその特性上、弾きやすいキー(調)と弾きにくいキーが存在し、弾きやすいキーでは開放弦を交えたオープンコードが多用できます。
弾きやすいキーの代表はC、G、Dで、たくさんの名曲もこのキーで作られています。

例えば
【キーCの曲】
「スピッツ/チェリー」「ゆず/サヨナラバス」

【キーGの曲】
「ウルフルズ/バンザイ」「Superfly/愛をこめて花束を」

【キーDの曲】
「サザンオールスターズ/希望の轍」「長渕剛/乾杯」

などがあります。

ひとつのキーに対して、使用頻度の高いコードは6個あります。
C、G、Dのキーで使用頻度の高いコードを書き出すと。

出現頻度高めのコード

それぞれのキーで重複しているコードもあるので、見やすいように一覧にまとめてみましょう。

ギター初心者が覚えておきたいコード

ギターで弾きやすい3つのキーから、使用頻度の高いコードを抜き出すとぜんぶで10個のコードが出てきました。

この10個のコードが弾けるようになるとたくさんの名曲が弾けるようになるので、簡単なものからひとつずつ練習していきましょう。

オープンコード/7個

コードは日本語では「和音」と呼ばれ、3つ以上の音を同時に鳴らした音の響きのことを指しています。
ギターには6本の弦があるので、最大6つの音を同時に鳴らすことができ、その組み合わせで音の響きやコードの名前(コードネーム)が変わっていきます。

また、ギターは弦の上(フレット)を押さえて弾く場合と、弦を押さえずに弾く「開放弦」と呼ばれる弾き方があります。
まずは押さえやすい「開放弦」を使ったコード(オープンコード)から覚えていきましょう。

C(難易度:★☆☆)

C
C

薬指、中指、人差し指の3本の指で押さえます。
それぞれの指をしっかりと立て、隣の弦に指が当たらないように注意しましょう。
隣の弦に指が当たると音が出なくなってしまうので、しっかりと狙った弦だけを押さえるように意識してください。

○印がついている弦はどこも押さえずに「開放弦」を弾くという意味になります。

×印がついている6弦は鳴らさないので、薬指の先端か、ネックの裏から握り込んだ親指、どちらかやりやすい指でミュートします。
ですが最初から完璧を目指すと大変なので、慣れるまではミュートまで意識しなくて大丈夫です。
ただ、6弦は鳴らさないということだけは覚えておきましょう。

Em(難易度:★☆☆)

Em
Em

中指と薬指だけで押さえ、全ての弦を弾きます。
今回の10個のコードの中でいちばん簡単なコードです。

A(難易度:★★☆)

A
A

人差し指、中指、薬指で押さえます。

3本の指が密集していて、押さえるのが難しいコードです。
それぞれの指を少しずつずらして押さえましょう。
上のダイアグラムは指のずらし方も表しているので参考にしてください。

6弦は親指でミュートしたいのですが、こちらも慣れるまでは大変なので6弦は鳴らさないということだけ覚えておきましょう。

Am(難易度:★☆☆)

Am
Am

中指、薬指、人差し指で押さえます。

AとAmは2弦の音が1フレット違うだけということも、頭の片隅で覚えておきましょう。
今後、他のコードを覚える時に必ず役に立ちます。

こちらも余裕ができたら6弦をミュートしましょう。

D(難易度:★★☆)

D
D

人差し指、薬指、中指で押さえます。
それぞれの指をしっかりと立てて、隣の弦に当たらないよう注意しましょう。

5弦と6弦を鳴らさないので、親指でミュートします。
しかし初心者にとっては難しすぎるので、慣れてからチャレンジしましょう。

Dm(難易度:★★☆)

Dm
Dm

中指、薬指、人差し指で押さえます。

Dとの違いは1弦の音だけなので、名前と押さえ方がゴチャゴチャにならないように注意してください。

G(難易度:★★☆)

G
G

中指、人差し指、薬指で押さえます。
押さえる指が離れており、指全体が寝てしまいやすいコードです。
指をしっかりと立てられるように、手首を少し前に出し、親指をネックの中央より下側につけるイメージで押さえましょう。

セーハコード(バレーコード)/3個

ここからは1本の指が複数の弦を同時に押さえるセーハコード(別名バレーコード)なので、一気に難易度が上がります。
セーハコードで挫折する人が多いので、先に押さえ方のポイントを説明しておきます。

  • 人差し指のお腹ではなく、側面(親指側)を使うイメージで
  • 人差し指は少し曲がった状態でも良い
  • 人差し指を上下にずらしながら押さえやすいポイントを見つける
  • フレットのすぐ横を押さえる
  • 親指の位置はネックの中央(Fの場合、中指の真裏を意識)

うまく音が鳴らない場合、これらのポイントをひとつずつ確認しながら押さえ方を工夫してみましょう。

Bm(難易度:★★★)

Bm
Bm

Fよりは押さえる弦が1本少ないのですが、なかなか難しいコードです。
人差し指と親指の使い方を少しずつ調整し、音が出るポジションを探しましょう。

また、6弦は弾かないので人差し指の先端で軽く触れてミュートしておきます。

F(難易度:★★★)

F
F

いよいよ、悪名高きFコードの登場です。
押さえ方のコツはBmと同じです。
人差し指と親指の使い方がポイントになるので、微調整しながら全ての弦が鳴る押さえ方を見つけてください。

F#m(難易度:★★★)

F#m
F#m

Fを1フレット分ずらして中指を外した押さえ方です。
3弦も人差し指で押さえることになるので、Fよりも難易度が高くなります。
人差し指を少しずつ上下にずらし、3弦もしっかりと音が出る押さえ方を探してみましょう。

コード進行で練習しよう

コードは1曲の中でいくつも使われて、1小節や2小節ごとに変わっていきます。
コードが変わることを「コードチェンジ」と呼び、コードチェンジができて初めて曲の演奏ができるようになります。

コードチェンジの練習をするために、3つのコード進行を用意しました。
実際の曲でも使われるコード進行なので、スムーズなコードチェンジを目指して練習してみてください。

譜例1(難易度:★☆☆)
譜例1

オープンコードだけのコード進行です。
最初は、ジャラーンと1回弾いて音が出ていることを確認→次のコードをジャラーンと1回弾いて音が出ていることを確認…
を繰り返しながら練習していきましょう。

譜例2(難易度:★★☆)
譜例2

オープンコード3つとFコードの進行です。
弾く弦と弾かない弦もしっかりと意識して練習しましょう。

慣れてきたら、コードの変わり目で音が途切れないよう、素早いコードチェンジを目指してください。

コードチェンジのコツは以下の記事で詳しく解説しています。
ギター初心者が今できる3つの練習方法、タブ譜あり

譜例3(難易度:★★★)
譜例3
セーハコードが連続して2つも出てきますが、F#mとBmは押さえる位置が近いのでコードチェンジ自体はスムーズにできると思います。
あとはしっかりと音が出るように、ベストな押さえ方を身につけましょう。

まとめ

ギターで使用頻度高めの10個のコードをご紹介してきました。
最初にご紹介した6曲以外にもたくさんの名曲がこの10個のコード+αで弾けてしまいます。
(+αのコードはこちらのコード表で簡単に調べることができます)

しかし、10個全部を一気に覚えることは難しいので、無理せずゆっくりとひとつずつ覚えていってください。

また、コードを練習していて指先や手首が痛くなってきたら無理せずに休憩を入れてください。
特に手首の痛みは腱鞘炎など大きな怪我に繋がることもあります。

無理せず、地道にコツコツと一歩ずつ前に進んで、楽しいギターライフを満喫しましょう!!

コード以外の弾き方も知りたい方は、こちらの練習メニューもおすすめです。

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