ギターは独学で弾けるようになるの?
ギターは独学で弾けるようになるのか?弾けないのか?
この論争は昔から繰り返されています。
まるで、持ち家がいいのか?賃貸がいいのか?論争のようです。
昔はギターを独学するためには本屋さんで教則本を買うか、レコードを何度も聞いて耳コピを頑張るくらいしか方法がありませんでした。
しかし、今はインターネット上に良質なコンテンツが溢れており、独学でギターを学びたい人にとっては昔とは比べものにならないくらい恵まれた環境になっています。
それなのになぜ、このギターは独学で弾けるようになるのか?弾けないのか?論争が繰り返されるのでしょうか?
その理由と独学のメリットとデメリット、正しい独学の方法をギター講師歴20年の筆者が解説していきます。
最初に結論を書いておくと「ギターは独学で弾けるようなる人もいますが、多くの人は早めに習った方が良い」です。
ギター教室を経営しているポジショントークにも聞こえますが、多くの生徒さんやギター初心者の方とお話しして考えた率直な意見です。
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独学肯定派と否定派の意見
「ギターは独学でも弾けるようになる」と主張する人の意見を整理すると
- プロギタリストにも独学の人がいる
- 自分も独学で弾けるようになった
- 教則本を1冊そのままやったら誰でも弾ける
- YouTubeで無料のレッスン動画がたくさん見られる
- 検索したらいくらでも情報が出てくる
「ギターは独学では弾けるようにならない」と主張する人の意見で多いのが
- 独学で挫折した人がたくさんいる
- 独学では上達に限界がある
- わからないことが出てきた時につまずく
- 悪い癖がつく
- 正しく弾けている、弾けていないの判断ができない
- 基礎ができていないとどこかで必ず伸び悩む
どちらの意見も正しいのですがいろいろと食い違っていることがあるように感じます。
他の楽器経験の有無、ギターの練習に使える時間、音楽的センス、目指す方向性、「弾ける」の基準などひとりひとり状況や目指すものが違います。
ひとりひとりの状況や目指すものの違いを無視して、どちらが正解と決めてしまうのはとても危険なことです。
子供の頃からピアノを習っていて、耳も鍛えられていて楽譜も読めるなら独学でもすぐに上達するかもしれません。
仕事の関係でギターの練習にそれほど多くの時間を費やせない人なら、独学だけだと回り道が多くてはなかなか上達しないかもしれません。
独学でギターを学んだと言われているジミ・ヘンドリックスほどのセンスと才能があれば独学でもまったく問題ないでしょう。
実際に独学だけで上達した人も、最初からしっかりと教えてもらって上達した人もいます。
どちらが正解かという話ではなく、自分に合った方法をしっかりと見極めることが大切になってきます。
独学のメリットとデメリット
それでは、独学のメリットとデメリットを見ていきましょう。
独学のメリット
- マイペースで取り組める
- お金がかからない
今はネットで検索すればどんな情報でも出てきます。
お金をかけずに情報を集めることも、自分の好きな時間に練習することもできるので、とにかくお金をかけずにマイペースで取り組みたいという人にはとても良い環境がそろっています。
また、誰かにこれをやれと言われることもないので、自分の興味のあることだけを練習できます。
誰にも意見されず、1人でコツコツと取り組むそのプロセスが好きな人は独学に向いていると思います。
独学のデメリット
- 上達するまで遠回りになることがある
- 第三者の意見を聞いたり、質問ができない
ネットで検索すれば初心者向けから上級者向けの内容まで膨大なコンテンツが出てきますが、その膨大なコンテンツの中から自分のレベルに合った情報を見つけ出すこと自体が難しく、遠回りになることもあります。
やるべきことが順番に整理されている初心者向けの教則本などを使うと、無駄な遠回りはしなくて済みますが、弾けているか弾けていないかを判断するのは自分なので、実は間違って覚えていたなんてこともあり得ます。
また、自己流で弾いていて悪い癖がついてしまい、上達の妨げになっている人も多くみられます。
ギターが弾ける第三者の意見を聞いたり質問ができる環境は、ギターを効率よく学んでいくためにはとても大切です。
初心者が独学でギターを弾けるようになる方法
独学のメリットとデメリットを見てきましたが、ここからは初心者が独学で弾けるようになる具体的な方法を見ていきましょう。
初心者向けの教則本に取り組む
やるべきことや覚えるべきことが整理されている、初心者向けの教則本などを買いましょう。
「ネットで初心者向けの情報はいくらでも出てくるじゃないか!」と言われそうですが、その情報は本当に正しくて初心者にぴったりの情報なのでしょうか?
- 内容は正しいが断片的でつながりがないので、初心者が一歩ずつステップアップできる構成になっていない。
- そもそも内容に誤りがある。
- 書いた人の主観が強く、誰にでも当てはまる内容ではない。
情報が多すぎて、初心者が自分で正しい情報を見つけにくいのが現状です。
その点、書籍として出版されている教則本であれば、編集もされておりある程度信頼しても大丈夫ではないでしょうか。
浮気せずに取り組む
初心者向けの教則本でも、人によっては難しかったり逆に簡単すぎたりすることもありますが、「これは教則本の内容が悪いせいだ」と決めつけて途中で他の教則本に浮気しないようにしてください。
著者と編集者がこれまでの経験や知識を総動員して作った本なので、すべてのコンテンツにはそれなりの理由があるはずです。
なんらかの縁があって買った最初の1冊です、その著者を信じて最後までやってみましょう。
教則本の内容をつまみ食いするのは、ある程度ギターが弾けるようになって今の自分に何が必要か判断できるようになってからでも遅くありません。
目標を持って取り組む
ギターの練習に限らず、何か物事を進める時には目標を立てる必要があります。
目標があると、今どんな練習をするべきか、練習のやり方は合っているのか、など自分の現状を正しく理解することができます。
目標は「武道館で演奏する」みたいに壮大なものである必要はありません。
「教則本を1ヶ月で終わらせる」「毎日30分練習する」「2ヶ月後にはあの曲を弾けるようになる」など手の届きそうなものにしてください。
目標があるとモチベーションの維持にもつながるので、紙に書いて目につきやすいところに貼っておきましょう。
練習を習慣にする
ギターが弾けるようになるためにいちばんのコツは、練習を続けることです。
どんなに音楽的才能に恵まれた人でも練習を続けないとギターは上達しません。
毎日少しずつでも練習する習慣が身に付くかどうか、独学でも、教えてもらう場合でもギターの上達を左右する大きなポイントになります。
ギターの練習を習慣にする方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
ギターが弾けるようになるための、たったひとつの本質的なコツをお伝えします。 それは 「毎日練習すること」 これに尽きます。 分かりきったことかもしれませんが、これがなかなか難しいもの。 「毎日練習するぞ!」と決意しても、仕事で疲れきった日も、気分が乗らない日もあるでしょう。 ...
まとめ
独学肯定派と否定派の意見、独学のメリットとデメリット、独学でギターが弾けるようになる方法を見てきましたが、自分に合った方法で楽しくギターを弾くことができれば、弾く時間も増えてギターの腕前はどんどん上達していきます。
また、とりあえず独学で始めてみて難しそうならギター教室に通うという選択肢があることも覚えておいてください。
プロの講師からレッスンを受けることのメリットは、
- ひとりひとりに合った適切な練習メニューを提示してくれる
- 遠回りせず、目標まで最短距離で進める
- 悪い癖がつく前に正しい弾き方を教えてもらえる
- 定期的にレッスンと課題をこなすことで練習が習慣になりやすい
などがあげられます。
自分に合ったギター教室の選び方はこちらの記事を参考にしてください。
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ギターは独学で弾けるようになるのか?弾けないのか?論争における私の結論は最初に書いたとおり、「ギターは独学で弾けるようなる人もいますが、多くの人は早めに習った方が良い」です。
ご自分の性格、金銭的な状況、時間の都合など総合的に判断してください。
そして、いちばん大切なことは「ギターを弾きたい!」という想いです。
独学でも習うでも、ギターが弾けるようになるにはある程度の時間と練習量が必要なので、この「ギターを弾きたい!」という想い続かないと途中で挫折してしまいます。
ここまで読んでいただき、それでも「ギターを弾きたい!」という想いに変わりがないあなたは必ずギターが弾けるようになります。
毎日の積み重ねを大切に、いつまでもギターを楽しんでください!!
あなたの素晴らしいギター人生を心から応援しています。