プロが教えるギター教室の選び方

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ギター教室に通いたいと考えた場合、ほとんどの人がgoogleで「ギター教室」や「ギター教室+住んでいる地域」と入力することでしょう。
最近のgoogle先生はとても賢いので、「ギター教室」と入力しただけでその人が住んでいる地域のギター教室をピックアップしてくれます。

住んでいる場所によっては大手スクールや小規模スクール、個人運営のギター教室などたくさんのギター教室が表示されますが、ホームページの雰囲気も様々、料金も様々、何を基準に選ぶべきか悩んでしまいます。
それぞれの教室には必ずメリットやデメリットが存在するうえ、習う側のレベルや何を習いたいかによってベストなギター教室は変わってきます。

自分に合ったギター教室を選ぶことはなかなか難しかったり、そもそも住んでいる近くに理想のギター教室が存在しないことも考えられます。
今回はギター教室を経営するプロのギター講師でもある筆者が、様々なギター教室を比較、調査してきた経験からギター教室を選ぶ際に覚えておきたい、3つのポイントを解説してみたいと思います。

目次

1.レッスンを受ける目的や目標を明確にする
2.ギター教室の大まかな特長を理解する
2.1.レッスン形態
2.2.レッスン場所
2.3.レッスン料金
2.4レッスン回数
2.5.教室の対象者
3.良い講師の見極め方
3.1.話しやすいか、接しやすいか
3.2.生徒に対する興味があるか
3.3.相手の立場に立った教え方ができるか
4.さいごに

ポイント1 レッスンを受ける目的や目標を明確にする

「ギター教室」と一口に言っても、初心者から経験者まで幅広く対応しているギター教室からプロギタリストを目指す人を対象としたギター教室や音楽専門学校まで幅広くあります。
趣味で自分の好きな曲を弾けるようになりたいという目標の人が、プロギタリスト向けのレッスンを受けても思うように楽しめず、挫折することが目に見えています。

そのため、ギター教室を選ぶ前に大まかな目的や目標を決めることがとても重要なのです。
まずは今、自分がギター教室で何を教えてほしいのか?どんなレッスンが受けたいのか?そしてどうなりたいのか?を漠然とで良いので考えてみてください。

ギター教室に対して抱えていたイメージと、現実にギャップがありやめてしまうという話もよく聞きます。
そうならないためにもギター教室選びの前段階が大切です。

「まったくの初心者なので、基礎の基礎から教えてほしい」
「独学でやってきて伸び悩んでいる」
「好きな曲を弾けるようになりたい」
「アドリブが弾けるようになりたい」
「音楽仲間ができるとうれしい」
「バンドを組んで演奏してみたい」
「ギターに関するいろんな知識を習得したい」
「プロとしてやっていけるだけの技術を身につけたい」

漠然としていても目的や目標を考える事でギター教室を選ぶ際の方向性が決まってきます。
もちろん今考えている目的や目標は、上達するにつれて変わってくる事になりますが問題ありません。
今現在の目的や目標を明確にすることがギター教室選びの第一歩であり、今後受けるレッスンが自分の血となり肉となるかの大切なポイントなのです。

ポイント2 ギター教室の大まかな特長を理解する

大手から個人まで、様々なスタイルのギター教室が存在しますが、それぞれの大まかな特徴を理解する事で教室選びがしやすくなります。
ここでは「レッスン形態」「レッスン場所」「レッスン料金」「レッスン回数」「教室の方向性」という5つの視点からそれぞれのスタイルの違いを解説していきます。

レッスン形態

・グループレッスン
2~5人程度の生徒が1つの教室に集まりレッスンを受けます。
そのため、レッスンを進めていくためのテキストが必須になり、そのテキストを基準にレッスンが進んでいきます。
しかし、同じグループ内でも生徒間のレベルや進み具合がバラバラな為、レッスンの進み具合が早すぎる、遅すぎるなどの不満が出ることも多々あります。

また、60分のレッスンでも6人の生徒さんがいれば先生に直接見てもらえる時間は10分と短くなるうえ、他の生徒さんに時間が割かれた場合、自分が見てもらえる時間はさらに短くなるというデメリットもありますが、料金は安めに設定されていることが多いということと、一緒に受講している生徒さん同士で仲良くなりギター仲間ができやすいというメリットもあります。

他の生徒さんへのアドバイスを自分にも当てはめて考える、他の人の演奏を聞いて参考にするなどの心構えと吸収する意欲さえあればデメリットをメリットに変えることも可能です。

・個人レッスン
その名の通り、生徒さん1人に対して先生1人がつきっきりでレッスンを行います。
生徒さんの進み具合に合わせてレッスンを行ってくれるため、マイペースで練習に取り組むことができます。
初心者であれば基礎の基礎から順番にレッスンが進んでいきますが、ある程度弾けるようになると生徒さんごとの目指すスタイルや弾きたい曲に沿ったレッスン内容となる傾向にあります。
分からないことも理解できるまで質問でき、着実に上達していく方が多いです。

よく言えば自分の好きな事、興味のあることをメインに教えてもらえる。
悪く言えば内容が偏ってしまいがちとも言えます。

社会人が趣味でギターを始めたいといった場合にもおすすめです。

レッスン場所

・教室のレッスン部屋
教室内のスタジオ等でレッスンが受けられるため、設備がある程度整っています。

・貸しスタジオ
個人でレッスンを行っている場合や、派遣型のレッスンを行っている教室に多いパターンで、町の音楽スタジオを借りてレッスンを行います。
この場合、スタジオのレンタル代は生徒さんの実費となる場合が多いようです。
最近ではカラオケボックスでレッスンを行うこともあるようです。

・先生の自宅
個人運営のギター教室で最も多いパターンです。
個人宅なので、生徒さんによっては躊躇する場合もあるようです。

・オンライン
Skypeなどのビデオ通話を利用したオンラインレッスンです。
生徒さんは自宅のPCやスマホの画面越しにレッスンを受けられるため、移動時間が不要というメリットがあります。
パソコンやスマホがあれば手軽にレッスンが受けられます。

様々な形態のレッスン場所がありますが、それぞれメリットやデメリットも存在します。
場所代が別途必要か、立地的に通いやすいか、通うための時間や交通費はどの程度かかるか、講師の自宅などでも問題ないか、オンラインレッスンに抵抗はないかなどの観点から検討してみましょう。

レッスン料金

レッスン料金についても1回あたり1,500円と格安のところから10,000円以上のギター教室もあるため、かなり料金の幅は広くなっています。
筆者の感覚では1回(45〜60分)3,000円〜5,000円が平均的な値段になると思います。

貸しスタジオで行われるレッスンではここにスタジオ代が実費で数百円から2,000円程度かかってきます。
また、教室までの交通費は毎回かかりますし、教材費や施設費、入会金が必要な教室も多く見られるので実質のレッスン代だけでなく、その他の必要経費を把握することも大切です。

ギターを始め楽器演奏は数ヶ月や1年程度で習得できるものではありません。
2年、3年それ以上と教室に通い続ける生徒さんも多くおられます。
かかるコストに関しても長い目で考えておく必要があります。

レッスン回数

最も多いのが月2回~月4回程度の固定制の教室です。
最初に曜日や時間帯を決めて隔週や毎週通うパターンになります。
定期的に通うため、次回までの課題や目標が明確になり生徒さんのモチベーションアップにもつながります。
教室によって、仕事や学校の都合でのスケジュール変更規定に違いがあるので事前に確認しておきましょう。

他には単発レッスンやフレックス制といった形式もあります。
都合の良い日時を予約して通えるため忙しい方には向いていますが、思い通りに予約ができない、気付いたら通わなくなってしまったという話もよく聞きます。

教室の対象者

ほとんどの教室が初心者から上級者までを対象としていますが、なかには上級者やプロ志向の方のみを対象とした教室や、初心者の方のみを対象としている教室もあるようです。

楽しくギターを学びたいのか、ストイックにギターに取り組むのか、自身の目標や目指す方向性によって選ぶべきギター教室も変わってくるでしょう。

ポイント3 良い講師の見極め方

ギター教室を選ぶうえでもっとも大切なのが講師選びです。
いくら設備が立派で、大手のギター教室であっても最終的には講師の力によって生徒さんの満足度は大きく変わってきます。
もちろん、各教室も講師の質を保つこと力を入れていますが、講師も人ですので、それぞれの得意不得意や個人差はかならず発生します。
ここでは、ほとんどのギター教室で実施されている体験レッスンで講師のどのような点を見ていけばよいのかあげていきます。

話しやすいか、接しやすいか

体験レッスンでは講師と生徒さんは初対面です。
さらに生徒さんは初めての場所で、ギター教室に来ること自体が初めての方も多いと思います。
そんな状況なので、体験レッスンに訪れる生徒さんの多くはとても緊張されています。

もちろん講師も初めての生徒さんで緊張していますが、ここでは講師側が緊張をほぐし話しやすい環境を作るこ責任があります。
場を和ます能力やサービス精神といった資質がギター講師には求められるため、大切なチェックポイントです。

そういった能力に長けていてもガツガツ来るタイプか、ソフトなタイプかなど様々なスタイルがあるため、自分とはフィーリング的に合わないと感じる場合もあるでしょう。
人間の第一印象はかなり正確だという話も聞きます、自分の直観を大切にしましょう。

生徒に対する興味があるか

体験レッスンでは教室の紹介や模擬レッスンからスタートする場合と、生徒さんがどんな音楽が好きで、何ができるようになりたいか、今現在のギターの腕前はどの程度かといった生徒さんの情報を確認することからスタートする場合があります。
どちらが良いかは別として、講師が生徒さんに対して興味をもち相手のことを理解しようとする姿勢があるかが最も重要なポイントです。

良いギター講師は生徒さんの好みや興味がある事、目標などを理解したうえで、その目標にたどり着くための道順を示してくれたり、さらに大きな目標を与えてくれたりします。
その道順を示すために必要な第一歩が生徒さんを理解するということなのです。
そして生徒さんを理解するためには、相手に対して興味を持つということがとても大切です。

雑談の中で生徒さんの事を理解しようという意図の質問がなされるか、一方的な話で終わらないか。
自分を理解しようとしてくれたと感じることができれば、あなたにとって良い講師かもしれません。

相手の立場に立った教え方ができるか

上の2つのポイントとは少し外れて、ギター講師としての技術的なことになります。

ギター講師は何年もギターの練習に取り組み経験も豊富ですが、教える相手はまったくの初心者や経験の浅い人が中心です。
講師にとっては当たり前の内容でも、生徒さんからすればとても難易度が高く理解できないといったケースもよくあります。

生徒さんが理解できたか確認する、理解できていなければ何が原因か考える、相手のレベルを考慮した分かりやすい説明に切り替えるなどがギター講師の技術です。

説明が分かりづらかった、質問を流された、分からないと言ったのに同じ説明の仕方をされたなどと感じた場合はあまり良いギター講師ではないのかもしれません。

さいごに

ここまでがプロが教えるギター教室選びのポイントなのですが、勘が鋭い方はギターの腕や音楽の知識に関する話が出てきていないと思ったのではないでしょうか。

ある程度ギター歴のある方であれば講師の腕前を判断することも可能かもしれませんが、初心者や経験の浅い人にはギターの技術や知識を判別することは難しいと思います。
この点については、ギター講師として教室などに採用されているのであれば一定の水準はクリアしていると信じるしかないと思います。
また、ギターの技術が優れていればギター講師としての技術も優れているとも限りません。
ギター講師にはギター講師としての技術や知識、経験が必要なのです。

自分の目標を明確にし、ギター教室の大まかな特徴を理解し、良いギター講師を見極める。
これらのポイントを押さえ、ギター教室選びや体験レッスンに挑んでもらえればあなたにとってベストなギター教室が見つかるのではないでしょうか。
良いギター教室が見つかり、楽しいギターライフを満喫できることを応援しています。

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