ギターでドレミを弾く方法と最適な練習曲
ギターに限らず楽器を始めたらまず弾いてみたいのがドレミファソラシドですよね。
ピアノだと白い鍵盤を順番に弾いていくだけなので、それほど難しくはないのですが、ギターのドレミは指づかいが複雑で意外と難しかったりします。
こちらの記事ではギターでのドレミの基本的な弾き方、さらには練習曲を使って意外と難しいドレミを一歩ずつマスターする方法をご紹介していきます。
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解放弦を使ったドレミの弾き方
実は、ギターではドレミがいろんな場所で弾けるのです!
どういう事?と思うかもしれませんが、詳しくは後ほど説明していきます。
まずはいちばん簡単に弾ける基本のドレミの場所を確認していきましょう。
ドレミファソラシドをダイアグラムとタブ譜で表しており、どちらも同じ内容です。
レとソとシはどこも押さえない開放弦(0フレット)になります。
左手の指づかいはどの弦を弾く場合も
・3フレット=薬指
・2フレット=中指
・1フレット=人差し指
で弾いていきます。
ピッキングはすべてダウンピッキングで行いましょう。
次々と弦を移動していくので、左手だけでなく右手も難しくなります。
両手とも同時に覚えようとするとかなり大変になるので、まずは左手のポジションから覚えていきましょう。
左手がある程度覚えられたら、右手をよく見て弦に狙いを定めて弾いていきます。
慣れてくれば弦を見ないでも弾けるようになりますが、まずは目で弦の位置を確かめながら弾いていきましょう。
ひと通り覚えることができたら、上がった後に下がるパターンも弾いてみましょう。
上がり下がりを繰り返すことで、徐々に記憶が定着して確実に覚えられるようになります。
かえるのうた
さて、ここまでできたら単純に上がり下がりをするだけでなく、曲を弾いてみましょう。
ひとつめのお題は「かえるのうた 」です。
左手の指づかいはドレミと同じく、3フレット=薬指、2フレット=中指、1フレット=人差し指で統一しておきます。
また、ピッキングはすべてダウンピッキングで行い、慣れてきたら最後の8分音符をダウンとアップの交互で行いましょう。
※ダウンとアップを交互に行うピッキングをオルタネイトピッキングと呼びます。
こちらの記事では「かえるのうた 」をバンド演奏による伴奏で楽しむ方法をご紹介しています。
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解放弦を使わないドレミ
先ほどのドレミは開放弦を使っていました。
ギターでは応用のしやすさを優先して、開放弦を使わずにドレミを弾くことが多くなります。
ギターでよく使われる、応用しやすいポジションを覚えてみましょう。
このポジションの場合、左手の指づかいは
・2フレット=人差し指
・3フレット=中指
・4フレット=薬指
・5フレット=小指
で固定しておきます。
こちらもピッキングはダウンピッキングだけで弾いてください。
慣れてきたら上がり下りを繰り返してポジションを確実に覚えていきましょう。
小指を使うので最初のうちはかなり難しく感じるかもしれませんが、指の練習にもなるのでじっくりと取り組んでみてください。
きらきら星
基本のポジションを覚えられたら、曲にチャレンジしてみましょう。
次のお題は「きらきら星」です。
5弦〜3弦しか使っていませんが、こちらも弦移動が多くピッキングが大変になってきます。
まずは左手のポジションをしっかりと覚えるところからスタートし、慣れてきたら右手と弾く弦をしっかりと目でとらえて、狙いを定めて弾きましょう。
また、左手は2フレット=人差し指、3フレット=中指、4フレット=薬指、5フレット=小指に固定して弾いていきましょう。
こちらの記事では「きらきら星」をソロギターで弾く方法をご紹介しています。
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2オクターブのドレミファソラシド
この記事の最初に、ギターの場合ドレミはいろいろな場所で弾けると説明していました。
これはピアノにはないギターならではの特徴で、ギターを難しくしているひとつの要因です。
先ほどまでのドレミは5弦の3フレットから始まっており、5弦の3フレットは「ド」の音です。
これとまったく同じ「ド」の音が実は6弦の8フレットにもあります。
このように、ギターには弦違いで同じ音が複数存在するのでドレミもいろいろな場所で弾けるようになります。
6弦の8フレットからスタートするドレミをダイアグラムにするとこのようになります。
こちらのダイアグラムをよく見ると、応用しやすいポジションとして覚えた5弦の3フレットから始まるドレミと弦やフレットは違いますが、形は同じです。
異なる弦に同じ音が存在するため、始まる場所が違っても同じ形で弾けてしまうのもギターの特徴のひとつです。
この、6弦の8フレットから始まるドレミをさらに1オクターブ上まで弾くとこのようなポジションになります。
左手の指づかいは
・7フレット=人差し指
・8フレット=中指
・9フレット=薬指
・10フレット=小指
で弾いていきましょう。
慣れてくれば上がり下がりも練習してしっかりと覚えていきます。
これで2オクターブ分のドレミが弾けるようになりました。
(ドレミファソラシドの音の並びのことを「Cジャースケール」と呼び、スケールはギターを学んでいく上で欠かせないものなので確実に覚えておきましょう)
それでは、このポジションを使ってクリスマスの定番曲「もろびとこぞりて」にチャレンジしてみましょう。
もろびとこぞりて
メロディーが速くなっているところがあるので、指づかいもピッキングも大変になってきます。
16分音符が出てくる部分ではアップピッキングを使わないと弾けないので、タブ譜にダウンとアップのピッキング記号も書いています。
参考にしてください。
まとめ
ドレミの弾き方を3パターンご紹介してきました。
ドレミは音楽の基本となる大切な要素で、スケールとも呼ばれます。
音楽はスケールを基にして作られているので、今回ご紹介したドレミの基本パターンをしっかりと覚えておくとコード、ギターソロ、音楽理論などの理解を助けてくれることにもなります。
スケールについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
ギターをはじめた方が必ず目にする「スケール」という言葉。 メジャースケール、ペンタトニックスケールなどたくさんの種類があり、何から覚えればいいのか、違いは何なのか、どんな役に立つのか分からない事だらけだと思います。 この記事では、ギターを弾くうえで必ず知っておいてほしい4つのスケールの意味と...
また、ドレミを上がり下がりする練習はスケールトレーニングと呼ばれ、右手と左手のテクニックをアップさせる基礎練習にもなるので、毎日の練習メニューに組み込んでみてください。
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