ギター弦ってどれを買えばいいの?を即解決!!

初心者向け

ギターの弦を買おうとすると、見慣れない数字や、聞きなれない言葉が沢山並んでいてどれを選べばいいか迷いますよね。

「ギター弦の種類とかまったく分からないけど、とりあえず弦交換しなきゃダメなの!」
という方にはこちらの弦がおすすめです。

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◆エレキギター弦
◆アコースティックギター弦

ご紹介した弦は、ギター弦のトップメーカー「D’Addario(ダダリオ)」社製のもので、多くの有名アーティストも愛用しています。
また、ギター弦には太さや材質によってたくさんの種類があるのですが、ご紹介したものは新品のギター出荷時に多くのギターメーカーに採用されているタイプです。
「弦が切れた」「弦が古くなった」「とりあえず弦交換」という場合は、性能的にも値段的にも標準のこちらを試してみましょう。

ギターの弦についてもう少し詳しく知りたいという方は、記事の続きをお読みください!

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ギター弦はギターに合ったものを選ぶ

ギターの種類によって、使う弦は変わってきます。
エレキギターにはエレキ用、アコースティックギターにはアコギ用、クラシックギターにはクラシック用とそれぞれ専用のものがあります。

大まかな違いとしては、金属製のエレキギター弦(ニッケル素材)とアコースティックギター弦(ブロンズ素材)、ナイロン製のクラシックギター弦に分かれます。
また、エレキギターは6弦〜4弦が巻弦(芯線に巻線を巻いた弦)、アコースティックギターでは6弦〜3弦が巻弦、クラシックギターは6弦〜4弦が巻弦です。

巻弦とは

標準的な材質 巻弦
エレキギター弦 ニッケル 6弦〜4弦
アコースティックギター弦 ブロンズ 6弦〜3弦
クラシックギター弦 ナイロン 6弦〜4弦

選ぶポイントは弦の太さ

ギターの弦は同じ1弦でも、微妙な太さの違いによっていくつかの種類があります。

一般的に弦が細いと押さえた時に柔らかく感じ、軽い力で押さえられます。
また、音も線の細い印象になります。

逆に弦が太いと、弦を押さえた時に固く感じて押弦に力が必要になり、音も太くなります。

弦の太さについては、細い・太いどちらがいいということはなく、弾きやすさ、求める音、ギターとの相性などを総合的に判断して、自分の好みのものを見つける必要があります。
そのため、一般的に売られている6本入りのギター弦セットには、細くて柔らかいライトゲージ、太くて硬いヘヴィゲージ、中間のミディアムゲージなど色々な特徴を持った種類があります。
(ゲージとは口径、厚みという意味で、弦の太さを指しています)

ここではエレキギターとアコースティックギターにおける、一般的なギター弦セットの太さとそれぞれの特徴を一覧で紹介します。

◆エレキギター弦の種類

1弦 2弦 3弦 4弦 5弦 6弦 特徴
スーパーライト 0.009 0.011 0.016 0.024 0.032 0.042 「ゼロキュー」と呼ばれるスタンダードなセット
ライト 0.010 0.013 0.017 0.026 0.036 0.046 「イチゼロ」と呼ばれるスタンダードなセット
ミディアム 0.011 0.014 0.018 0.028 0.038 0.049 音は太いがテンションも強くチョーキングが困難
ヘヴィゲージ 0.012 0.016 0.020 0.032 0.042 0.054 太く、ヘヴィなプレイに好まれる

※弦の太さの単位は「インチ」です
ライトゲージの1弦0.010インチは0.25mm、6弦0.046インチは1.17mm

◆アコースティックギター弦の種類

1弦 2弦 3弦 4弦 5弦 6弦 特徴
エクストラ・ライト 0.010 0.014 0.023 0.030 0.039 0.047 細目のサウンド。指が痛すぎる場合は試す価値あり
カスタム・ライト 0.011 0.015 0.022 0.032 0.042 0.052 サウンド面、押さえやすさ共にバランスが良い
ライト 0.012 0.016 0.024 0.032 0.042 0.053 サウンドバランスの良いアコギ弦のスタンダード
ミディアム 0.013 0.017 0.026 0.035 0.045 0.056 迫力のある鳴りが得られるが、指への負荷が大きい

※ライトとミディアムの特性を混ぜたもの、それぞれの中間などメーカーによっては他にもたくさんの種類があります

弦の材質

弦の材質にもいろんな種類がありますが、代表的なものは次のようなものです。

Nickel(ニッケル)

エレキギター弦の素材としてスタンダードな存在。
他の金属に比べて錆びにくく、柔らか目のサウンドが特徴です。
(50円玉にもニッケルが25%含まれているため、錆びにくいのだとか)

Bronze(ブロンズ)

アコースティックギター弦でのスタンダード。
ブロンズとは銅のことですが、銅100%で作られている訳ではありません。
ダダリオのアコギ弦のパッケージをよく見ると「80/20 BRONZE」や「85/15 BRONZE」と表記されているものもありますが、これは銅80%、亜鉛20%であることを表しています。

Bronzeの配合

Nylon(ナイロン)

クラシックギター弦に使用されています。
6弦〜4弦の巻弦は細いナイロン弦の束に、銅線などの金属を巻きつけています。
昔はガット(羊の腸)を弦として使っていたため、今でもクラシックギターのことをガットギターと呼ぶことがあります。

Coated(コーティング)

ギターの弦は張り替えた瞬間から張力、湿気、手の汚れなどの影響によって劣化が進みます。
コーティング弦は巻弦に極薄の被膜をまとわせ、それらの影響を最小限に押さえることで、弦の寿命を大幅に伸ばしています。
(コーティングなしの弦に比べて価格は倍近く高くなります)

その他

ステンレスなど、さまざまな合金で作られた素材があり、メーカーによってその配合は異なるようです。
ニッケルよりもさらに錆びにくくしたものや、シャープで明るめなサウンドが特徴のものなどがあります。

また、巻弦に巻かれている「巻線」の形状によってラウンドワウンドと、フラットワウンドの2つの種類があります。

一般的な巻弦は、触るとギザギザを感じますがこれがラウンドワウンドです。
一方のフラットワウンドはこのギザギザが少なくツルッとした感触になっており、甘くメロウなサウンドが特徴です。
(ジャズ系のプレイヤーに好まれています)

エレキギター弦の素材や、巻線の形状による音の違いを一覧にすると、次のようになります。
※型名や音の印象はダダリオの表記を採用しています

型名 音の印象 材質 巻弦の種類 特徴
PRO STEELS ブライト/明るい ステンレス(プロスティール) ラウンドワウンド ブライトなサウンドとサスティンの向上
NICKEL WOUND ニッケル ラウンドワウンド ブライトなサウンドと素晴らしいイントネーション
HALF ROUND ステンレス(ステンレス・スチール) ハーフ・ラウンドワウンド ラウンドワウンド弦の表面を研磨
PURE NICKEL ピュアニッケル ラウンドワウンド 温かみのあるビンテージサウンド
CHROME メロウ/まろやか ステンレス(ステンレス・スチール) フラットワウンド リボン形状の巻弦を巻きつけた特殊構造

メーカーで何が変わるの?

D’Addario(ダダリオ)、ERNIE BALL(アーニーボール)、Elixer(エリクサー)、R.Ccco ( リチャードココ )、SIT STRINGS ( エスアイティーストリングス )、GHS ( ジーエイチエス ) などたくさんのメーカーがあり、それぞれに特徴やアピールポイントがありますが、その違いはとても微妙なものになります。

もちろん細部までこだわって聞き分けていくと違いがあるのですが、ギターやアンプのメーカーによる違いほど劇的な違いはありません。
ですので、最初のうちはダダリオなどオーソドックスなメーカーの弦で自分好みのゲージを見つけるのが良いでしょう。
その後、他のメーカーも試してみて理想のサウンドを追求するのがいいと思います。
(ちなみに、筆者は一時期「R.Ccco」を愛用していましたが、現在は「D’Addario」に返り咲いています)

こちらの動画では16種類の弦を素材、メーカーごとに弾き比べています。
自分で比較するのはかなり大変なので、音の違いを確認する参考にしてみてください。


【デジマート地下実験室】より

結局どれを買えばいいの?

冒頭でもお伝えしたように、何を買えばいいか分からない、現時点で特にこだわりがないのであればこれらの弦がおすすめです。

◆エレキギター弦
◆アコースティックギター弦

今現在のギター弦に対して何らかの不満がある場合や、目指す方向性がある場合は次のような目安で選んでみましょう。

エレキギター

→弦を長持ちさせて、弦交換の手間を減らしたい
コーティング弦の代表的ブランド

→指に負担をかけず弾きやすく、サウンド面のバランスも欲しい
スーパーライトゲージ

→ギターの鳴りをバランス良く活かした、力強い音が出したい
ライトゲージ

→ダウンチューニングにも対応し、メタル系の低音に迫力のある音が出したい
ヘヴィーゲージ

→ジャズ風の太く丸みのあるサウンドを出したい
ジャズライトゲージ/フラットワウンド

アコースティックギター

→弦を長持ちさせて、弦交換の手間を減らしたい
コーティング弦の代表的ブランド

→キレイなアコギサウンドと弾きやすさを両立させたい
カスタムライトゲージ

→アコギの低音部分の鳴りを活かしたパワフルなサウンドが欲しい
ライトゲージ

自分にぴったりのギター弦を見つけるには、まずは2種類以上のギター弦を使い、その違いを体感するところから始めましょう。
違いを体感することで「もっとこうしたい」「ここが足りない」など次に欲しいものが明確になっていきます。

弦を交換したら正しい方法でチューニングをしておきましょう。

また、弦のゲージを変更したときは「オクターブチューニング」が合っているか確認しておかないと、「フレット音痴」状態になってしまいます。
こちらの記事を参考にオクターブチューニングもチェックしておきましょう。

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