ギター弾きのための音楽理論講座34 スケールマスター② ミクソリディアン
ミクソリディアンとは?
ミクソリディアン(mixolydian)、通称ミクソはメジャースケールの7度が半音下がったスケールです。
7番目の音が半音下がった事が分かると思います。
6弦ルートのフォームをダイアグラムで表示します。
黒丸がルート
赤丸が7thの音です。
Cメジャースケールとの違いは赤丸の音(7th)だけです。
ミクソリディアンをミクソリディアンたらしめているのはこの音なのです。
7thの音を上手く使う事でミクソリディアンらしいフレーズが弾けるのです。
は?
と、ここまでが理論書などに書かれているミクソリディアンの説明です。
でもこの内容を理解したところでなかなか使えないと思います。
まず、
①どういう場面で使えばいいのか?
②どんなフレーズを弾けばいいのか?
という事が疑問になると思います。
①どういう場面で使えばいいのか?
7thコードの時に使えるスケールです。
例えば
C/Am/F/G7
というコード進行でG7の時に、Gミクソリディアンスケールを使う事ができます。
このコード進行はキーがCですので、C Am FのコードではCメジャースケールが使えます。
G7のコードの時だけGミクソリディアンスケールを使いましょう。
う~ん
難しそう・・・
さらにちょっと冷静に考えてみましょう
Cメジャースケールの構成音は
C D E F G A B C
Gミクソリディアンの構成音は
G A B C D E F G
です。
よく見て下さい、Gミクソリディアンの構成音には♭や#は一切出てきていないですよね。
そう、GミクソリディアンはCメジャースケールをGの音から弾き始めただけなのです。
??
じゃあコードがGの時でもCメジャースケールをそのまま弾いてるのと同じじゃないの?
という疑問をもったあなた、正解です。
ただスケールの音をペラペラと弾いていくだけでは意味がないのです。
ここで重要なのが
②どんなフレーズを弾けばいいのか?
ということです。
ここでのポイントはミクソリディアンをミクソリディアンたらしめている音の存在です。
メジャースケールの7度が半音下がった音がポイントとなる音です。
7度が半音下がった音=ルートの一音下
例のコード進行のG7でミクソリディアンを使いたいので、Gの一音下の音がポイントとなります。
よく使うCメジャースケールのポジションで、Gのミクソリディアンのポイントとなる音を赤丸で表示します。
ここで注意しなければならないのが、Gの一音下ということです。
Cメジャースケールのポジションで考えているので、Cの一音下とごっちゃになってしまう人が多いのですがあくまでも「G7」のコードの時にGミクソリディアンを弾きたいのでGの一音下を意識しなくてはなりません。
さて、難しいですね…
混乱しますね…
ややこしいですね…
嫌になりますね…
ですが、冷静になって理解すればそれほど難しい事ではありません。
闇雲にスケールのポジションを覚えて適当にスケールのポジションだけ変えて弾くよりは100倍効果的です。
しっかり理解しましょう。
次回は使えるミクソリディアンのフレーズを紹介します。
それまでにおさらいしておいて下さい。