【TAB譜あり】ギターの試奏に使える5つのフレーズとチェックポイント
初心者のうちは楽器屋さんでギターを試奏する時に何を弾いていいいのか分からないし、店員さんや他のお客さんの目が気になって緊張してしまうって経験皆さんおありではないでしょうか?
そもそも試奏とは、「楽器の音」「楽器の状態」を購入前にチェックするということが目的な訳で、その2点がチェックできるフレーズを弾けばいいのです。
ではどのようなフレーズを弾けば「楽器の音」「楽器の状態」がわかるのでしょうか。
(周囲の人に「お、こいつなかなかできるな?!」と思わせるポイントも合わせてみていきましょう)
「楽器の音」「楽器の状態」と一口に言っても、チェックすべきポイントは複数あります。
1、ローコードの鳴り
まずはEやAなど、開放弦が含まれるコードを押さえてジャーンと鳴らしましょう
この時のポイントは1〜6弦の音のバランスやボディーの鳴りを確認しましょう。
弱いピッキングから強めのピッキングまで様々なバリエーションで弾いてみると、そのギターが持つ可能性を様々な角度から見ることができます。
よく分からないという方は、一つのコードを弾いた後に音が自然と消えるまでじっくり待ちましょう。
自然に減衰していく音に注目することで、自然に心に余裕が出て、耳に集中力が出てきます。
また、その長い間が初心者感を打ち消してくれる効果もあります。
2、ハイコードの響き
高い位置でのE、C
和音がきれいに響いてくれるかを確認しましょう。
高い位置でのコードを押さえた時に、響きに違和感を感じる場合はオクターヴ調整が上手く行っていない場合があります。
多くのの楽器屋さんでは、その事を指摘するとすぐに調整をしてくれますが、最初のうちはなかなかできないですよね。
また、ハイフレットになると極端に弾きにくくなる場合は、ネックが反っている可能性が高いです。
こちらも店員さんに相談してみましょう。
3、リフを弾いてみる
上記2つはクリーントーンで行ってほしいのですが、ここからはアンプを歪ませてください。
有名なリフだとちょっとしたミスもばれてしまうので、ここでは試奏専用のオリジナルリフを。
アメリカンロック風なギターリフですが、ポイントはアンプを歪ませすぎない事。いわゆるクランチサウンドで弾いてみて下さい。
(楽器屋さんで良く見かける残念な光景に、歪ませすぎていて音がよくわからないということがあります。アンプやエフェクターを試すのならどこまで歪むかチェックすることも大切ですが、純粋にギターを試奏しているのに歪ませすぎているとギターの善し悪しなど分かりません。ここは注意しましょう。)
自分の弾いたリフが気持ちいい音で出てくるかチェックしましょう。
4、ソロフレーズを弾いてみる
少しブルージーなフレーズが弾けると上手くみえますね。
高いポジションでフレーズを弾くと、状態の悪いギターの場合とても弾きにくく感じるかもしれません。多くの原因はネックの反りです。
ネックの反りはギターにとって大きなポイントであるものの、初心者のうちはなかなか見分けがつきません。
ここは思い切って店員さんに「少し弾きにくく感じるんですけど、ネックが反ってたりしないですか?」と訪ねてみて下さい。
たくさんのギターを展示している楽器店では、入荷時に楽器の調整をすることはあってもその後再調整する事はほとんどないでしょう。展示中に自然とネックが反る事も十分にあり得ます。指摘される事はお店にとってもプラスのはずです。
5、カッティングをしてみる
カッティングも初心者の方が憧れるテクニックの一つですね。
クリーンとクランチの両方の音で試してみるといいでしょう。
最後に
ギターを試奏をする際は必ず2本以上弾かせてもらいましょう。
弾き比べないとなかなか良さや、欠点は分かりません。
あと、超絶フレーズを長時間弾き続けるなどの行為も避けましょう。
試奏で自分のテクニックをひけらかしていると、周りの人はうんざりします。
上手いひと程そんなことはしません。
試奏は様々なギターを触れる貴重な体験です、最初は勇気がいりますが高い買い物をするのですから納得がいくまで試奏して、店員さんにいろいろ聞いてみましょう。
楽器屋さんにはたくさんの人がいて自分の演奏を聞かれるのは恥ずかしいという方、ご安心下さい。
誰もあなたの演奏に注目していません。
注目される人は、少し弾いただけで上手いと誰もが納得する本当に上手い人だけです。
注目されるくらいの腕が持てるように日々精進しましょう!!
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