ストマン進行でブルースセッション
ブルースセッションに行ったことありますか?
楽器を演奏できる人が集まって、せーので音を出して楽しむあれです。
ブルースセッションという名の通りひたすら3コードを回して演奏するのが基本で、違うことと言えば演奏するメンバーの組み合わせ、キー、リズムくらいです。
3コードというとても単純な進行を基本とするため、誰でも気軽に参加できるという良い面とどうしても単調な演奏になりやすいという悪い面があります。
しかし、プレイヤーの間で上手く意思の疎通ができた時や、リーダーシップのある人が上手く演奏を引っ張っていった時などは、聞いていてとてもスリリングで飽きさせない演奏になることも3コード故の奥の深さです。
stormy monday
そんなブルースセッションの中でたま〜に使われるのが「ストマン進行」と呼ばれるブルースの変形進行です。
T-Bone Walkerの代表曲であり、多くのミュージシャンにもカバーされている「stormy monday」という曲のコード進行を使ってアドリブをするというもの。
ではさっそくコード進行を見ていきましょう。
この譜面のコードはブルースセッションで一般的に使われるストマン進行で書かれています。
( )で書かれたコードが原曲のコードなのですが、セッションではメンバー全員にとって分かりやすいと言うことも大事なポイントなので、あえて( )のコードが使われないことも多々あります。
このオールマン・ブラザーズ・バンドの演奏が原曲のコード進行に忠実です。
ポイントは7〜8小節目と9〜10小節目のⅡ-Ⅴの進行の部分ですね。
8小節目のB♭m7をどのように弾くかでその人のセンスがでてきます。ここぞとばかりにフレーズを詰め込む人やあえて弾かない、1音で聞かせるなど様々なアプローチがあります。
9〜10小節目のⅡ-Ⅴ(ツー・ファイブ)もジャズ風のフレーズを入れてオシャレに聞かせる人もいますね。
そんな小難しいことは分からない!!という方はGのメジャーペンタ一発もしくはマイナーペンタ、メジャーペンタのミックスでも十分に弾き切れる曲なので、ペンタ一発で気持ちよく弾き切ってしまいましょう。
今回はGのキーで書きましたが、ブルースセッションではAで演奏されることが多かった気もしますね。
最低でもGとAくらいでは弾けるようにしておくと、セッションであたふたすることもなくなると思います。