「mustang Ⅰ」 と「Fender FUSE」はFenderが本気を出した自宅用小型アンプ
以前のブログでも紹介しましたが、Fenderから発売されている小型アンプの「mustang」シリーズはアンプメーカーとしてのFenderの本気度がひしひしと伝わってくる作りとなっています。
前回は楽器店での試奏を行ったレビューでしたが、自宅で小音量でギターを弾く時のアイテムとして購入し、しばらく使ってみた感想をお届けしたいと思います。
このアンプは最近主流になりつつあるモデリングアンプの部類で、1台のアンプで複数のアンプの音に切り替えて使えるというなんともお得なアンプなのです。
アンプ単体でも
Metal 2000
American 90’s
British 80’s
British 60’s
’65 Twin Reverb®
’59 Bassman®
’57 Deluxe™
という8種類のアンプに切り替えて音色を楽しむ事が出来るのですが、「Fender FUSE」というソフトをPCにインストールし、USBケーブルでつなぐことでなんと
’57 Champ
’65 Deluxe Reverb
’65 Princeton
Fender Super-sonic
British 70’s
の5つのアンプが使えるようになり、合計12個のアンプを切り替えて使用できるようになります。
これらのアンプの切り替えは「Fender FUSE」内で行い、アンプのセッティングもPCの画面上で細かく行うことが出来ます。
それぞれのサウンドもFenderがFenderのアンプをモデリングしただけの事はあり、忠実に名器を再現しています。
さらにはエフェクトも「Fender FUSE」内で細かく設定でき、コンパクトエフェクターをアンプの前に設置する感覚で最大4つのエフェクターを設置できます。
設置できるエフェクターはSTOMP BOX、DELAY、MODULATION、REVERBの4種類なのですが、STOMP BOXにはオーヴァードライブ、ファズ、ワウ、コンプレッサーなど全7種類、DELAYには9種類、MODULATIONには11種類、REVERBには10種類と全部で37種類のエフェクターから組み合わせて使用する事が出来ます。
これだけのアンプとエフェクターが揃っていれば、音作りで困る事はないのではないでしょうか。
(エフェクターはコンパクトタイプ以外にもラックタイプからも選ぶ事ができますが、これは画面上の見た目が違うだけで機能は同じもののようです)
お気に入りのサウンドが出来上がれば、セーブしておいてPC上からでもアンプ単体でも呼び出す事が出来るので便利ですね。
さらにおもしろい事は、Fender FUSEのコミュニティに登録しログインをすると世界中のユーザーが作ったサウンドデータをダウンロードし、自分のアンプで再現できるのです。
何百ものデータが公開されているので、自分の好みの音を見つけてその音がどのようなセッティングで作られているかなど分析してみてもおもしろいかもしれません。
また、バンドトラックというデータも公開されており、こちらはバッキングトラックのデータになっており、ダウンロードする事で簡単にクオリティーの高いバッキングに合わせて練習する事が出来ます。
難点はファイルサイズが大きい割にはバッキングの再生時間が短く、練習にはちょっと物足りない点です。。。
自宅用アンプとして必要な機能やポイントは十分に押さえられているうえ、オーディオインターフェイスとしての機能も満足できるものとなっており大満足のアンプです。
もちろん、本物のチューブアンプには音質面ではかなわないのですが、大きな音を出せない状況では使い勝手の良さなどを含めとても良いアンプだと思います。
こんなアンプがこの値段で買える事が驚きです。
最後に、Fender Fuseをmacにインストールする際に上手く起動せず少しつまづいてしまいました。
公式サイトのサポート情報では最新のFender FUSEとMicrosoft Silverlightが必要とあり、再インストールなども行ったのですが上手く起動しませんでした。
サポートに問い合わせた所Mono Frameworkというアプリケーションがインストールする必要があるという事でした。
こちらをインストールしたところ、無事に起動する事が出来ました。
macでFender Fuseのインストールは上手く行ったけど、正常に起動しないとお困りの方は一度お試し下さい。