ギター弾きのための音楽理論講座 番外編(キーについて)
キーを見つける?
よく聞かれる質問に「曲のキーはどうやったらわかるのですか?」というものがあります。
よく聞かれる質問の割に、ちゃんと説明する事が難しい質問です。
なぜ、ちゃんと説明する事が難しいかと言うと
- 理解する為には基本的な音楽理論の知識が必要になる
- ある程度実際の音を聞いて耳で体感してもらう必要がある
といった点が挙げられます。
ですが、自分で曲のキーを判別できるようになれば初めて聴いた曲でもすぐに合わせてアドリブソロを弾いたりする事も可能なので、ギターの楽しさが倍増します。
今回はとにかく簡単に、音楽理論があまり理解できていない方でも曲のキーを探し当てる方法をご紹介します。
この音に注目
普通、曲はある一定の枠の中だけで作られています。
一定の枠とは、相性の良い音同士でできたグループのことです。
この相性の良い音同士グループはほとんどの場合、7個の音で構成されています。
この7個の音を低いものから順番に並べたものをスケール呼びます。
さらに相性の良い音同士の中にも、安定感のある音、ちょっと緊張感のある音、緊張感のある音の3種類に分けられます。
さらにさらに、安定感のある音は3つあるのですが、その中でも最も安定感のある音がその曲のキーとなるのです。
音楽は「安定」「ちょっとした緊張」「緊張」の3つの場面が組み合わさって構成されているので、この場面が聞き取れるようになり、最も「安定」した音の響きが耳で分かるようになれば、自分でキーを探す事も簡単になってきます。
ですが、最初のうちはなかなか判別しづらいと思います。
そこで注目したいのが、曲の構成となるのです。
曲は「安定から始まり、ちょっとした緊張や緊張、安定を繰り返し最後は安定で終わる」という大きな法則があります。(もちろんこれ以外の構成の曲もたくさんありますが)
この法則から考えると、「曲の始まりと終わりの音がその曲の中で最も安定した音=キー」だと言えそうですね。
実際にやってみよう
では実際の曲からキーを判別してみましょう。
お題は
ウルフルズ ワンダフル・ワールド
いや〜、いい曲ですね。じ〜んときます。
とりあえず歌ので出しのコードが何かを探ってみましょう。
先ほどの法則からいくとこの音がキーになっている可能性が大きいですね。
ギターでコードが弾かれていますね、ピックでジャラーンと弾いた感じではないのでおそらく指弾きをしているのでしょう。
何のコードか分かりますか?
ギターでいろいろコードを弾いて同じ響きがするコードを探しましょう。
分かりましたか?!
そうです、「G」のコードですね。
では「G」がこの曲のキーだと仮定しましょう。
曲のキーが「G」ならばとりあえずGメジャースケールを弾いてみましょう。
曲を流しながらGメジャースケールを弾くとどうでしょうか、外れている感じや違和感はありますか?
ありませんね、曲の雰囲気とマッチした響きがしていると思います。
念のため、曲の最後のコードも確認しましょう、3:06秒あたりでギターとストリングスのコードがなっていますが、ここもGですね。
曲の最初と最後のコードが「G」ですね。
そうです、この曲のキーは「G」なのです!!
Gメジャースケールでアドリブができる曲です。
と、簡単説明しましたが最初にも書いた通り本当に理解しようと思えば、音楽理論の知識がそれなりに必要になってきます。
(その辺りの詳しい事はスカイプギターレッスンでお話ししていますので興味があればぜひ無料体験レッスンを・・・)
この方法は簡易的な方法ではありますが、それなりに使える方法なので耳が慣れてくるまでは皆さんの好きな曲を流して、今回の要領でキーを探してみて下さい。
最初はなかなか分からないかもしれませんが、そのうち2秒で分かるようになってきます。