忖度なしで徹底比較!ギター初心者が買うべき最初の1本

初心者向け

「ギターを弾いてみたい!」

そう思い立ったらまずはギターを購入するところからのスタートになりますが、どのギターを購入すればいいのでしょう?

そんなギター初心者さんのために、必要なものがパッケージになった「ギター入門セット」がたくさん販売されていますが、細かくみていくといろいろと違いがありどのセットを買うべきか、ここでも迷ってしまいます。

この記事では、オンラインのギターレッスンを全国で展開するTHE POCKETが実際に人気のギター初心者セットを購入し、忖度なしで徹底比較していきます。
最初の1本にどれを買うべきか迷っている方は是非参考にしてみてください。

※価格は購入時(2021年9月)のものです

ギターの選び方

ひと口にギターと言ってもいろいろと種類や特徴があります。
欲しいギターのイメージがはっきりとしている場合は必要ありませんが、イメージが漠然として固まっていない方はギターの種類と、大まかな特徴から見ていきましょう。

エレキとアコギの違い

ギターは「エレキギター(エレキ)」と「アコースティックギター(アコギ)」の2つの種類に分けることができます。

エレキギターは「アンプ」と呼ばれるスピーカーに接続して音を出す楽器で、ロックでよく聞かれる激しく歪んだサウンドから澄んだきれいな音まで、幅広いサウンドを作り出すことができます。

アコースティックギターはギター単体でしっかりとした音量が出る構造になっており、弾き語りなど歌の伴奏で使われる機会が多いので、自分で歌って弾き語りをしたい方にぴったりの楽器です。

エレキギターとアコースティックギター

エレキギターとアコースティックギターどちらにしようか迷う方は、下の表を参考にして自分に向いているギターを見つけてみましょう。

エレキギター アコースティックギター
やりたいこと ギターフレーズのコピー 弾き語り
好きなアーティスト BUMP OF CHICKEN、B’z、RADWIMPS など ゆず、秦基博、あいみょん など
イメージするギターの音 激しい、いろいろな音色 優しく落ち着いた音色

また、どちらのギターからはじめても途中で変更することや両方弾くこともできるので、あまり深く悩まず今の自分がやってみたいと思うギターを選ぶと良いでしょう。

ギター選びのポイント

本来、ギターを選ぶときには「見た目」「弾きやすさ」「音」の3つが大切なポイントになってきます。

エレキギターには「ストラトキャスター」「テレキャスター」「レスポール」など様々な形状のものがあり、カラーバリエーションも豊富です。
アコースティックギターにも「ドレッドノートタイプ」「フォークタイプ」などの形状や、エレキギターほどではありませんがカラーバリエーションもあります。

ギターの種類

ギターの形状によって音にも違いが出てきます。
しかし、最初からその違いを聞き分けるは難しいので、まずは「見た目」が自分の感性に合う1本を探してみましょう。
また自分がかっこいいと思えるギターは、練習を続けていくうえでのモチベーションアップにもつながります。

とは言っても「弾きやすさ」も大切なポイントで、弾きにくいギターで練習しているとなかなか上達できず、挫折の原因にもなります。
しかし、実物を触ってみないと弾きやすいか弾きにくいかは分からないですし、そもそも弾きやすいギターがどんなものか知っていないと比べることもできません。

「音」についても同じで、「良いギターの音」を知らないと比べようがありません。

「見た目」「弾きやすさ」「音」3つのポイントを総合的に判断してギター選びができればベストなのですが、初めてギターに触れる初心者の方にはハードルが高すぎます。
「弾きやすさ」と「音」については経験者の意見を参考にしつつ、「見た目」と「予算」が自分に合うギターを探してみましょう。

エレキギター初心者セット

「エレキとアコギの違い」でもご紹介したように、エレキギターはアンプとセットではじめて楽器として成立するため、エレキギターの初心者セットを購入するときは付属のアンプにも注目する必要があります。

ここからは初心者の方が手を出しやすい、1〜3万円台のエレキギター入門セットを実際に購入して徹底比較していきます

PLAYTECH ST250 入門セット/12,600円

国内の楽器通販最大手、サウンドハウス さんがプライベートブランドとして販売する「PLAYTECH(プレイテック)」の入門用エレキギターセット7点セットです。

オーソドックスなストラトキャスタータイプのギターで、カラーバリエーションも豊富です。
また、弦が張られている指板部分もメイプル指板(白)とローズウッド指板(黒)の2種類があるため、合計19種類の見た目から選ぶことができます。

playtechカラーバリエーション

今回購入したのはオレンジのボディーにメイプル指板(白)の個体です。
まずはその音を聞いてみましょう。

ギター本体は届いた状態でチューニングだけをして弾いたのですが、弾きやすさには問題ありませんでした。
状態の悪いギターは弦が押さえづらかったり(ネックが曲がっている)、フレット(ネックに埋め込まれている金属のバー)の端が尖っていて手が痛くなる(バリがある)ようなものもありますが、このギターについては大きな不都合はありませんでした。
工場での調整、検品などの品質管理がしっかりと行われているのだろうなという印象でした。

付属のアンプもなかなか優秀で、5Wという省電力、23cm×23cm×16cmの小ぶりなボディーながらしっかりとした音を聞かせてくれました。
また、クリーン、ドライブ、ディストーションの3つのモードを使い分けられるうえ、ヘッドホン端子もついているので、自宅練習であれば昼夜問わず使うことができます。

ギターとして必要な基本性能は満たしていますが、楽器としての音の良さを問われるとなんとも言えない部分があります。
ギターはそのパーツの大部分が木で作られているため、使われている木の質が音に大きく影響するのですが、どうしても材質による音の軽さが気になってしまいました。
とは言ってもこの価格で材質にまで注文をつけるのは酷な気もしますし、逆に言えば材質に気が向いてしまうほど他の部分の完成度が高いとも言えます。

PACIFICA 012 入門セット/23,800円

日本が誇る世界的楽器メーカーYAMAHA(ヤマハ)のギターブランド「PACIFICA(パシフィカ)」に販売店独自の入門キットが付属した初心者向けエレキギター14点セットです。

パシフィカ ギター入門セット

PACIFICAは20,000円から100,000円以内のシリーズが多く、ギタリストの間では低価格ながら質が良いと評判も高く、昔から人気のブランドです。
今回購入した012シリーズは4色のカラーバリエーションがありますが、ブルーの個体をチェックしてみました。

ネックの状態やフレットの処理など、基本的な部分には大きな不都合はなく特に調整などしなくてもそのまま気持ちよく弾くことができました。
さすがのPACIFICAクオリティーといったところでしょうか。

また、このギターは今回試した他の2本のギターと違い、ハムバッカータイプのピックアップが採用されています。
(ピックアップとはエレキギターの音を拾う心臓部で、シングルタイプとハムバッカータイプがあり、ハムバッカータイプは出力が高く音がパワフルになります)

pacifica SSH

また、パワフルなハムバッカータイプのピックアップとバランスをとるために、他の2つのシングルタイプピックアップもパワフルなものが採用されています。

残念だったのは付属の小型アンプでした。
電池でも音が出せる3W、13cm×14cm×7.5cmというコンパクト設計なのですが、このアンプではどう頑張ってもエレキギターらしい迫力のある音が出せませんでした。
外出時に手軽にアンプも持ち運びたいなど、特別な使用シーンであれば活躍してくれそうですが、普段の練習用としてはおすすめできないものでした。

ギター本体については、やはり材質の面で不満が残る部分はありましたが価格を考えるとしっかりと作り込まれており、十分に納得できるクオリティーに仕上がっています。
エレキギターはアンプとセットで楽器なのだということと、アンプの大切さを改めて実感させられるセットでした。

Squier Affinity Series Stratocaster 入門セット/33,000円

エレキギターを世界ではじめて商品化したギターメーカー、Fender(フェンダー)の傘下にある低価格帯ブランドが「Squier(スクワイヤー)」です。
フェンダーの伝統を受け継ぐオーソドックスなストラトキャスタータイプで、6種類のカラーバリエーションがあるのも嬉しい、販売店独自の入門用エレキギター20点セットです。

スクワイヤー ギター入門セット

ヘッド部分が大きいラージヘッドタイプのギターで、独特な存在感がありとても渋い見た目のギターです。

今回届いた個体は少し弦高が高く、弾きにくいというほどのことはありませんが調整することでもっと弾きやすくなると感じました。(弦高の調整は慣れてしまえば簡単なのですが、初心者の方が手軽にできる調整ではないのでマイナスポイントとなりました)

その反面、フレットの処理は他の2本のギターよりも丁寧にされておりさすが世界のフェンダー傘下のブランドだなという印象でした。

付属のアンプはこれまた世界的なアンプメーカーVOX(ヴォックス)の入門機種「VOX Pathfinder 10」で、今回試した中でいちばん大きい10W、38cm×17cm×26cmのサイズ感です。
アンプ本体の見た目や、音をコントロールするつまみ部分には本物感もあるうえ、音もしっかりとエレキギターらしい音が鳴り、クリーントーンから激しく歪んだディストーションサウンドまで楽しむことができました。

VOX pathfinder

値段から考えた場合、ギター本体のクオリティーも満足でき、付属アンプも自宅練習では十分に活躍してくれるクオリティーでした。

結局どれがおすすめ?

ここまではそれぞれのセットに付属のアンプでギターの音を比較してきましたが、ギター本体の音の違いを確かめるために同じアンプ(スクワイヤー初心者セットに付属のVOX Pathfinder 10)で3本のギターを弾きくらべてみました。

それぞれのギターの音の違いがわかりやすかったのではないでしょうか。
PLAYTECHとSquierはストラトキャスタータイプらしい繊細でギラっとした音でしたが、PACIFICAはパワフルで厚みのあるサウンドでした。

ここまで比較してきた結果、ギター本体はPACIFICAとSquier、アンプはVOXがおすすめという結果に至りました。
激し目のロックなどしっかりと厚みのある歪みサウンドが出したい方はPACIFICA、落ち着いたロックやブルースを弾いてみたい方はSquierがぴったりくるでしょう。

こちらは先ほどご紹介したSquierのギターにVOXアンプが付属したセット。

また、PACIFICAにVOXアンプが付属したセット商品も販売されているので、厚みのあるサウンドを出したい方はこちらをお勧めします。

アンプ以外の付属品としては、チューナー、シールドケーブル、ピック、ギタースタンドなど必要最低限のものはどのセットにも含まれておりそれほど大きな差はありませんでした。
そのため、エレキギターの入門セットについては付属品の多さよりギターとアンプの組み合わせで選ぶのが賢明だと思います。

アコースティックギター初心者セット

アコースティックギターは楽器本体があればとりあえず弾き始めることができるのですが、毎日のお手入れやメンテナンスを考えた場合にいろいろと必要なものもあります。

お手頃価格で購入できる入門用アコースティックギターセットを、ギター本体と付属のセット品両方の視点からチェックしていきましょう。

HONEY BEE F-15 入門セット/14,800円

楽天やamazonでよく見かける入門用ギターブランドHONEY BEEですが、楽器卸の老舗キョーリツコーポレーションさんが手掛けているようです。

ボディーサイズは少し小ぶりなフォークタイプになっており、カラーバリエーションはなんと14パターンあります。
アコースティックギターでここまで豊富なカラーバリエーションはあまり無く、この価格帯のギターならではの特徴です。

ハニービー ギター入門セット

正直、この価格帯なのでクオリティーにはまったく期待していなかったのですが、その予想は大きく裏切られました。
サウンド面や弾き心地は14,800円のギターとは思えないもので、ネックはしっかりとした太めの形状ですが弾きにくいということもなく、初心者の方でも慣れてしまえば気にならないレベルです。
また、ネックや弦高の状態もちょうど良く、アコギの中では弾きやすい部類に入ると思います。

セットの付属品はソフトケース、ストラップ、ピック2枚、ピックケース、カポタス、 教則本、教則DVD、ストリングワインダー、チューナー、ギタースタンド、クロス、予備弦1セット、ポリッシュ、スライドムーブ、ポイントクリーナー、ハーモニカの全16点。
ハーモニカまで入っていたのには流石に驚きましたが、いつか役に立つこともあるでしょう。
必要最低限以上のアイテムが手に入るかなりお得な入門セットではないでしょうか。

YAMAHA F600 入門セット/25,800円

日本の老舗楽器メーカーYAMAHAのアコースティックギターで、こちらの型番F600は販売店の専売モデルでオンライン限定商品です。
アコースティックギターでもっともポピュラーなドレッドノートタイプとほぼ同じ大きさや見た目になっており、カラーバリエーションはこのナチュラルタイプ1つとなっています。

ヤマハ ギター入門セット

ネックはそれほど太くないので手の小さな人でも握りやすく、届いた状態でネックの反りもなく、弦高も含めてとても弾きやすいアコギという印象を受けました。

付属品はソフトケース、ギタースタンド、チューナー、ストラップ、カポタスト、クロス、ポリッシュ、ピック3枚、ピックケース、交換用弦、ストリングワインダーの11点となっており、必要最低限のアイテムが含まれていました。

ギター単品で購入した場合、22,800円の商品なので3,000円でこれだけのアイテムが付いてくるのであればかなりお得だと思います。

S.Yairi YD-3M 3TS 入門セット/36,800円

日本の老舗ギターメーカーK.Yairiと、こちらのS.Yairiとは歴史的には関係があるようですが現在はまったく別のメーカー、別のブランドになっています。
こちらのYD-3Mシリーズにはオーソドックスな3つのカラーバリエーションがあり、ボディー形状もオーソドックスなドレッドノートタイプになっています。

ヤイリ ギター入門セット

ネックは細めで握りやすいのですが、こちらの個体は届いた状態でネックに若干の反りがあったため、弦高が高めで弾きづらい状態となっていました。
ネックの反りを調整することで通常の弾き心地になったのですが、初心者の方には難しい調整なので減点ポイントとなりました。

付属品はフトケース、予備弦1Set、ピック(3枚)、ピックケース、ストラップ、クロス、ワインダー、ギタースタンド、チューナー、カポタスト、コード表、教則DVD、メーカー保証書の13点セットです。
最後の保証書はカウントするものでもないかとは思いますが、必要十分なアイテムが含まれるセットになっています。

音はどう違うの?

気になるサウンドですが、まずは3本のアコースティックギターを同じ条件で弾き比べてみたので実際にその音を聞いて確かめてみましょう。

パッと聞いただけだとどれもちゃんとアコースティックギターの音がしており、いまいち違いが分からないという方もいるかと思います。

HONEY BEEはキラキラとした高音が目立つ明るいトーンで、欲を言えば音にもう少し厚みが欲しい印象でした。
YAMAHAはHONEY BEEに比べると中音域に膨らみがあるふくよかなトーン、S.Yairiは全体的に芯がありアコースティックギター本来の音を楽しめるトーンというのが実際に弾いてみた感想です。

おすすめのアコギセットは?

今回試した3本の中で、サウンド面だけで言えば個人的にはS.Yairiがお勧めでしたが、届いたときの弦高の高さが大きなマイナスポイントになりました。
弦高が高いと弦を押さえづらくなかなか上手く弾けるようにならないので、初心者の方がギターに挫折してしまう大きな原因にもなります。

そのため、今回は総合的な判断でYAMAHA F600をいちばんのお勧めギターとさせていただきます。


(ギターは木で作られているため一本一本個体差があり、同じ機種でも100%弾きやすいということは保証できません)

身近にギター経験者がいて、ネックの調整などをお願いできる環境の方はS.Yairiもお勧めです。
サウンド的には初心者の間だけでなく、永く楽しめるギターだと思います。

まとめ

エレキギター3本とアコースティックギター3本の合計6本の入門用ギターを試してきましたが、どれもそれぞれの企業が積み上げてきた技術やノウハウが詰め込まれた大変コストパフォーマンスに優れたギターでした。

もちろん、個別のレビューでも書いたように不満点は多少ありますが、「これからギターを初めてみたい!」という方が気軽に購入できる価格で、これだけのクオリティーのギターを販売していることには本当に頭が下がる思いです。

もし、「ギターを初めてみたいけど本当に弾けるようになるかな?」「なかなか一歩が踏み出せない」と悩んでいるのであれば、今回ご紹介したギターを手にとってみてください。
一歩を踏み出してみると意外とそのハードルも低く、楽しいギター生活が待ち構えているはずです!

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