ギターの上達をさまたげる悪い姿勢、良い姿勢

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ギターを弾くとき、姿勢に気を使うことはありますか?
あまり意識することがないかもしれませんが実はこの姿勢、演奏のパフォーマンスやギター上達の速度に大きな影響を与えるのです。

悪い姿勢でギターを弾き続けていると本来の実力が発揮できないばかりか、いくら練習しても上達しないなどたくさんの弊害が出てきてしまいます。
また、姿勢が悪いと体にも悪影響を及ぼすので、最悪ギターが弾けなくなるなんてこともあり得ます。
ギタリストとして、ギター講師として長年自分の体やたくさんの生徒さんを見てきた経験を踏まえ、ギターを弾くときの正しい姿勢をご紹介していきます。

姿勢が悪いと下手になる?

ギターの練習をするとき、ほとんどの時間を座って過ごしている思いますが、ついつい猫背になってしまうという人も多いのではないでしょうか?
しかしこの「猫背」知らず知らずのうちに正しいストロークの邪魔をし、「ギターの鳴りを生かしたいい音が出ない」「カッティングにキレが出ない」「ピックで弾いているつもりが人差し指の爪が弦に当たってしまう」「ストロークをしているうちにピックが変な方向を向いてしまう」など、よくある悩みの原因になっていることもあります。

まずは下の画像をごらんください。

「背筋が伸びている」
shisei_01
振り上げた右腕を
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振り下げました。

二つの画像を見るとギター本体の面(青線)とストロークの軌道(赤矢印)が平行になっていることがわかります

「猫背になっている」
shisei_03
振り上げた右腕がギターのボディーから離れています
shisei_04
振り下ろしたところでピックがボディーの近くに帰ってきました。

猫背の影響でギターが傾いてしまい、ギター本体の面(青線)とストロークの軌道(赤矢印)が大きくズレてしまいました。
この状態だとピックが弦に対して6弦側では浅く入り、1弦側では深く入るため、1回のストロークの中で弦同士の音量バランスにムラができてしまいます。
この状態でストロークやカッティングをすると、6〜1弦の音量がアンバランスになる、ピッキングのコントロールが難しい、ピックが深く入りすぎて人差し指の爪が弦に当たるなど様々な悪影響がでてきます。

また、ギターの傾きに合わせてストロークも傾けてしまうと、右腕に無駄な力が入り重力に逆らった不自然なストロークになってしまいます。

上記の画像をそれぞれ見比べてみると、姿勢がどれだけ大事か直感的に納得していただけるとおもいます。
これだけで自分の実力を3割程度マイナスしてしまっているのではないでしょうか。
逆に考えると普段の姿勢を正すだけで3割ほど演奏のクオリティーが上がる方もいるかもしれません。

姿勢を良くする座り方

座ってギターを弾くときに気を付けるポイントとしては、

  • 骨盤を立て、重心を体の中央に持ってくる
  • 肩が前に落ちないように引き上げる
  • アゴが前に出ないようにする

の3点に注意しましょう。

正しいギターを弾く姿勢

正しい姿勢をキープするうえでいちばん大切なのは、「骨盤を立てる」を意識することです。
骨盤を立てるとお尻の真下にある二つの出っ張っている骨、座骨の上に体重が乗っていることを体感できるので、その感覚を覚えておくと楽に姿勢をキープできます。

「骨盤を立てる」についてはオフィスチェアメーカーBauhutteの記事が参考になります。
こちらの記事によると骨盤が立っていない、体に負担がかかる姿勢で座っていると

  • 疲れやすくなる
  • 骨盤や背骨が歪む
  • 太りやすい体型(下半身太り)になる

など体のいたるところに支障をきたすそうです。

ギターは弾くだけで体に負担がかかる?

体の様々な不調が実は体の歪みから来ているという話は、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
「足を組む方向がいつも同じ」「カバンをいつも決まった肩にかけている」など日常生活の中のちょっとした習慣で体は歪んでしまうそうです。

座ってギターを弾くときの姿勢を思い出してみましょう。

右利きの場合、右太ももにギターを乗せます。
そうするとギターのヘッドは少し前方に出た状態になるのですが、その状態でギターを構えると左肩が前に出て体の軸がねじれた状態になってしまいます。
ギターを弾くと体がねじれてしまう
体の軸がねじれた状態で何時間もギターを弾いていると、体が歪んでしまうのは仕方のない事でしょう。
だからと言ってギターを体と平行に構えると演奏しづらくなるので、ギターの演奏はある程度の負担を体にかけるものだと割り切るしかありません。

実は筆者も20代前半の頃、背中全体がじわーっと痛くなりそのまま数日過ごしていると5分と立っていられないような状態になったことがあります。
しばらく立っているだけで背中全体に鈍痛が出てきてすぐにうずくまり、何もできないようになってしまいました。
座ることも辛い状態になってしまったので、もちろんギターの練習も仕事も思うようにできませんでした。

知人に紹介してもらった腕の良い整体師に相談したところ、体の歪みが原因ではないかと言われました。
ギターを弾く仕事をしていると伝えると、ギターを構えた姿勢と体の歪みが同じ方向なのでほぼ間違いなくギターが原因だということになりました。
その整体師のところに数回通い施述してもらうと、嘘のように体の痛みが消え、また以前のようにギターを弾くことができるようになりました。

それからは猫背になっていないか意識することと、ギターを弾いていると体は必ず歪むということを頭に入れ、ストレッチをこまめに行ったり、座りっぱなしにならないように意識することで、そのような痛みと再会することなくギターを弾き続けてこられました。

ギターを楽しく、気持ちよく弾き続けていくためにも、体のメンテナンスを意識してみてください。

かっこいいギタリストは姿勢もかっこいい

performance
初対面の印象は後々の人間関係にとても大事で、その印象は会ってから2〜3秒で脳が判断するとも言われています。
判断材料として服装や表情、声のトーンはもちろん姿勢も大切な要素になっているそうです。

猫背でうつむきがちだと自信のない弱々しい印象を与えてしまいます。
これがもし、ライブで初めて出会うお客さんの前だったらどうでしょう。

かっこいいSEに合わせて照明が暗転したライブ会場で、バンドメンバーがステージに登場。
その時お客さんにはバンドメンバーの気配だけが伝わります。
「どんなバンドなんだろう、SEもかっこいいし期待できる!!」
ドラムのカウントで1曲目がスタート、それに合わせて照明が照らされる。

間違いなくかっこいいはずのスタートだったのですが、バンドメンバー全員が猫背で下を向いていたら、
「この人たち自信なさそう」
「シャイなの?」
「お客さんの前で演奏するってわかってるの?スタジオ練習じゃないんだから」
など一気に印象はガタ落ちです。
同じ演奏でも、悪い印象を持って聞くのと、良い印象を持って聞くのでは、そのとらえ方に大きな違いが生まれてしまうものです。

ステージに立つ場合は服装や髪型はもちろん、姿勢を含めたライブパフォーマンスも含めて表現になります。
ライブで実力以上のパフォーマンスが出ることはありません、立ち姿や姿勢は普段から意識しておくことが大切です。

さいごに

いかがでしたか?
姿勢の悪さがギターの上達を妨げているなど考えたこともなかった、という方も多いかと思います。

スポーツ選手がフォームのチェックに時間をかけたり、体幹トレーニングを取り入れたりしているのと同じだと考えれば、ギタリストにも姿勢を正す努力が必要だと納得していただけるのではないでしょうか。

正しい姿勢で演奏すると演奏能力の向上や上達スピードにも良い影響を与えるうえ、いくつになっても演奏を楽しめる体を維持することができます。
ギターを弾くときの姿勢で思い当たる節のある方は是非、今から意識し始めてください。

最後までお読みいただきありがとうございます。
あなたは今、どんな姿勢で読んでいましたか?

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