ギターで指先が痛いのはいつまで?!痛みを軽くする練習方法

初心者向け

ギターを始めた全員が通る悩みに「指が痛い」があります。

私も指が痛くなった時期がありましたし、プロのギタリストもみんな最初はこの悩みを抱えていました。
今、「指が痛くてギターが弾けない」「こんなに痛いなんて…無理」「この痛みっていつまで続くの…」とお悩みの方は心配しないでください、正しい方法で練習を続けていくとこの痛みは近い将来克服できます。

こちらの記事では、みなさんが少しでも早くこの痛みから抜け出せるように痛みの原因や注意するポイント、痛みを少しでも軽減する方法をお伝えしていきます。

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ギターはなぜ指先が痛くなるの?

指先が痛くなる原因が分かると、その原因を取り除く方法もわかってきます。
まずはギターを弾いて指が痛くなる原因から探っていきましょう。

指先が何度も弦に触れるから

人間の皮膚は意外と繊細で、柔らかいものであっても何度も触れているとヒリヒリと痛くなります。
慣れない靴を履くと起こる靴擦れも、ちょっとした刺激が何度も積み重なることで起こります。
また、長時間ランニングをしていると衣服との摩擦で皮膚にダメージが出ることもあります。

これだけ繊細な皮膚に金属製の細い弦が何度も触れ、刺激を与えるのですから痛くならないわけはありません。
ギターをはじめたら誰もが通る道なのです。

数週間で痛みは克服できます

体育の授業で鉄棒をやったとき、手の皮が剥けたり豆ができたりしましたか?
その時はとても痛かったと思うのですが、しばらくすると手の皮が硬くなり、痛みもマシになってきたのではないでしょうか。

同じことがギターでも起こります。
最初は全員が全員、指先の痛みを覚えるのですが、続けていると徐々にその痛みを克服できるようになります。
それも1年や2年といった期間ではなく、数週間というそれほど長くない期間です。

今指先が痛くて続けられないという方は、もう少しでこの痛みを克服できると信じて頑張ってください!
(長年ギターを弾いていても、集中的に長時間弾いた後や、チョーキングを多用するプレイを繰り返した時などは少し痛むこともあります)

指の皮が硬くなるの?

鉄棒では手の皮が硬くなってきましたが、ギターでも同じことが起こるのでしょうか?

ギターの場合、指先は次のような経過をたどります。

  1. 指先が痛い
    最初の頃は30分も弾いていると指先が痛くなり、そのまま弾くことができなくなります。
  2. 指先の皮がボロボロになる
    全身の体重が手にかかる鉄棒ほどのダメージはありませんが、指先の皮がポロポロと剥がれる時期がきます。
  3. 指先が硬くなる
    剥けた皮膚がキレイになる頃には、指先が以前と比べて硬くなります。
    この頃には、通常の練習ではほとんど痛みを感じなくなっています。
  4. 指先が柔らかくなる
    ずっとギターを弾き続けていると、指先が以前ほど硬くなくなっていることに気づきます。
    もちろん完全に過去の状態に戻ってはいないのですが、「3」の時期と比べると明らかに柔らかくなります。

このような経過を辿るのは、指先の皮膚がギター仕様に進化していくと同時に、上達するほどに無駄な力が抜けて指へのダメージが減っていった結果だと思います。

関節の痛みに注意

指先の痛みは弦を押さえる時の刺激が原因なのですが、痛みが手首や指の関節に出ている時は要注意です。
関節の痛みは無理のあるフォームや力の入れ具合などが原因で起こるので、全員が経験するものではありません。

また、そのまま放置すると腱鞘炎など重大な結果につながることもあるので専門家にフォームを見てもらったり、医師に相談するなどしましょう。

痛みを軽減する方法

指先の痛みは弦による指先への刺激が主な原因でした。
ここではこの刺激をできるだけ軽減させる方法をご紹介していきます。

練習時間を分散させる

指先が痛くなった場合、休憩を挟むと痛みは少しずつマシになっていきます。
そのため、長時間続けて練習するよりも休憩を挟みながら練習したほうが集中して取り組めるので効果的です。

同じ1時間の練習でも、後半30分を痛みに耐えながら行うのと、15分刻みで痛みを軽減させながら行うのとでは、どちらが質の高い練習ができるでしょうか?

弦を強く押さえすぎない

弦を強く押さえると、指先に加わる刺激も比例して強くなります。
いかに必要最小限の力で弦を押さえるかというのも大切なポイントです。

とは言っても、特に初心者のうちはコードもなかなかキレイに鳴らず手に力が入ってしまうものなので、正しいフォームや弦の押さえ方を意識しましょう。

意識するポイントは

  • 指を立てる
    弦に対して指が真上から入っている状態が、最も効率的に力を伝えられます。
  • 指の先端で弦を押さえる
    指を立てると自然と指の先端で弦を押さえることになりますが、指の先端でも特に骨の頂点で押さえるイメージを持ちましょう。
  • 親指の位置に注意する
    弦を押さえる力は、人差し指など弦を直接押さえる指とネックの裏面を支える親指によって生まれています。
    そのため、親指の位置が悪いと力が分散されてしまい、コードが押さえづらかったり無駄に力を入れる原因になります。

指の使い方については、Fコードをキレイに鳴らすコツを解説したこちらの記事で詳しく解説しています。

細い弦に交換する

ギターの弦には「ライト」「エクストラライト」「ミディアム」「ヘビー」など、その太さによってたくさんの種類があります。
細い弦になるほど柔らかく感じて押さえやすいので、軽い力で弦を押さえることができます。
その結果、指先へのダメージが減り、痛みも軽減できるのです。

ギター弦にはたくさんの種類があり、メーカーによってもその呼び名や材質が変わります。
こちらの記事でギター弦の種類や選び方について詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

弦高を下げる

弦高とは、弦とフレットの距離のことです。
弦高とは

弦とフレットとの距離が遠いほど「弦高が高い」、距離が近いほど「弦高が低い」と言います。
そして、弦高が高いほど押さえづらく、低いほど押さえやすくなります。

弦高はヘッド部分で弦を支える「ナット」と、ブリッジ部分で弦を支える「サドル」2つの部品の高さで決まります。
エレキギターの場合は「サドル」の高さをネジで調整できるので、比較的簡単に弦高を下げることができるのですが、アコースティックギターの場合は「サドル」を削るなど難しい作業が発生します。

ナットとサドル

また、弦高は「ナット」と「サドル」の高さだけではなく、ネックの反り具合からも大きな影響を受け、ネックが反るほど弦高は上がってしまいます。

ネックが反ると弦高が上がる

ネックの反り具合は「トラスロッド」という、ネック内部に仕込まれた部品で調整できるのですが、デリケートな部品なので初心者の方が自分で調整することはお勧めできません。
多くの楽器店では数千円程度でネックや弦高の調整を行なってくれるので、「以前より弦高が高くて弾きにくくなってきた」と感じたらまずはプロに相談してみましょう。

指が痛くなってもできる練習方法

どんなに気をつけていても指先は必ず痛くなって、これ以上ギターの練習ができないという状態になることもあります。
そんな時は無理せず休むことが大切なのですが、少しでも練習してちょっとでも上達したいと願う、素晴らしい心意気のあなたにおすすめの練習をご紹介します。

ストロークの練習

ギターは左手と右手両方のテクニックを磨く必要があるので、左手が使えない今は右手の練習に集中してみましょう。

左手は弦を押さえず、人差し指から小指までの4本の指の腹部分で軽く弦に触れてミュートします。
この状態であれば指先も使わないので、痛くありません。
ブラッシング

ストロークをすると「チャッ」という歯切れの良い音が出るので、ストロークの練習には最適です。
(この弾き方をブラッシングと言います)

ストロークの練習

上の2つの練習パターンはダウンとアップの連続でストロークを行うのですが、均一なリズム、均一な音で弾くのが意外と難しいフレーズです。
ゆっくりのテンポから始めて、徐々にスピードアップしてみましょう。

アルペジオの練習

6弦、3弦、2弦、1弦それぞれの開放弦を同時に弾くと「Em」コードになります。
このコードを利用すると左手はどこも押さえずにアルペジオの練習ができます。

アルペジオの練習

最初は右手の位置と弦をよく見ながら練習しますが、最終的には右手を見ずに感覚だけで弾けるようになるところを目指しましょう。

リズムトレーニング

ギターを弾く練習はとても大切なのですが、演奏の根幹を支えることになるリズム練習もとても大切です。
普段はなかなかリズムトレーニングに目を向けることがないと思うのですが、この機会にぜひチャレンジしてみましょう。

こちらの記事では楽器を使わないリズムトレーニングの方法をご紹介しています。

一年後のあなたの演奏に大きな影響を与えます、ぜひチャレンジしてください。

まとめ

ギターをはじめた頃は誰でも指先が痛くなりますが、練習を重ねるごとにその痛さから解放されていきます。
とは言ってもむやみやたらに練習を続けていたのでは、痛すぎてギターをやる気も削がれてしまうので、適度な休憩を挟みながら、無理せず続けていきましょう。
また、押さえ方を意識する、弦を細くする、弦高を調整するなど、この記事でご紹介した痛みを軽減させる方法を上手に活用してください。

あなたがこの痛みを乗り越えるであろう数週間後には、少し頑丈になった指先と、今よりもっと楽しくなったギターの世界が待ち受けています。
無理せずじっくりとギターを楽しんでください!!

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