ギターのバッキングとは?その役割と弾き方

初心者向け

ギターの演奏は「ソロ」と「バッキング」の2つに大きく分類することができます。
「ソロ」はメロディーやギターソロなど目立つ演奏です。
対する「バッキング」は、歌やメロディを支える伴奏部分であり、一般的にはあまり目立たない演奏になりますが、ギター演奏においては「バッキング」が全体の9割以上と、演奏中はほとんどの時間をバッキングをして過ごします。

この記事では、バッキングの役割や大切さ、楽しさ、種類などを幅広い角度で解説していきます。

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バッキングとは

ギター演奏における「バッキング」とは、メロディやソロをサポートし楽曲の魅力を最大限に引き出すための伴奏を指します。
良いバッキングだと楽曲の良さを最大限かそれ以上に引き出すこともできる一方、バッキングが良くないと楽曲の魅力を引き出せず、聞いている人を楽しませることもできません。

とても重要な役割を担うバッキングですが、歌やメロディなど曲のメインとなる部分を引き立てるための役割なので、目立たずその重要性が理解されないことも多々あります。

ギターのいちばん大切な役割

バッキングの役割をもっと細かく見ていくと、コードなどのハーモニーを作る、リズムを作る、楽器同士のアンサンブルを繋ぐ、楽曲のストーリーを作る、感情の起伏や楽曲の彩りをコントロールするなどたくさんの役割があります。

また、ロックにおいてはギターサウンドがとても重要な役割を担っており、ギターのバッキングが無いとロックは成立しないと言っても過言では無いでしょう。

このようにバッキングは楽曲の土台を作るとともに、そこに装飾を施す効果があり、ギター演奏におけるいちばん大切な役割となっています。

バッキングって楽しいの?

バッキングは楽曲の中でとても大切な役割を担っていますが、ボーカリストのように常にスポットライトを浴びる存在ではなく、楽曲を支え、彩りを加えるためにあえてスポットライトを浴びず、一歩引いた控えめな存在であるべきです。

そのため、地味で同じことを繰り返しているだけのつまらない役割と捉えられることも多いのですが、それは大きな誤解です。

楽曲の流れや印象を大きくコントロールしたり、ボーカリストの力を最大限に発揮させることができるなど、バッキングはとても楽しいパートです。

上級者ほどバッキングが好き

この楽しさは、ギターや音楽のことが分かればわかるほど実感できるようになるので、上級者ほどバッキングが好きという人の割合が増えてきます。
常にリズムを刻むカッティングが大好き、楽曲の魅力を高めるバッキングアレンジを考えるのが大好き、自分の演奏のさじ加減でボーカリストの魅力を引き出すのが何よりも楽しい。

バッキングには音楽の楽しさが詰まっています。

代表的なバッキングパターン

バッキングの大切さやその魅力がわかったところで、ここからは基本的なバッキングパターンの弾き方や、バッキングによって楽曲がどのように変わるか見ていきましょう。
ここでは、誰もが一度は耳にしたことのある「聖者の行進」を題材に、ドラム、ベース、メロディのシンプルな演奏にパターン違いのギターのバッキングを入れています。

ストローク

オープンコードでのストローク

ストローク

シンプルなオープンコードをシンプルなストロークで弾いたバターンです。
デモ演奏はエレキギターで弾かれていますが、アコギで弾いても違和感のないフレーズです。

休符を交えたストローク

休符を交えたストローク

セーハコードで押さえているため、音が切りやすくなり休符を交えたパターンが可能になっています。
休符を入れることでリズムが際立ち、曲の雰囲気がガラッと変化しています。

ギターのバッキングが変えるだけでどれだけアレンジを変えることができるか、一目瞭然です。

アルペジオ

オープンコードでのアルペジオ

オープンコードでのアルペジオ

シンプルなオープンコードを指弾きのアルペジオで弾いています。
アルペジオは押さえたコードをバラバラに弾いていく奏法で、ストロークに次ぐ代表的なバッキングパターンです。

メロディーを優しく包み込み、そっと支えるような印象を与えます。

ハイポジションでのアルペジオ

ハイポジションでのアルペジオ

同じアルペジオでも、ハイポジションで弾くことで音域が上がりより存在感のあるバッキングになっています。
主張が強くなり、曲の方向性を決定づける役割が大きくなっています。

奏法が同じでも音域が違うだけで、バッキングとしての役割や曲に与える影響が大きく異なっていることがわかります。

パワーコード

ミュートを交えたパワーコード

パワーコード

1度と5度だけを使ったコードをパワーコードと呼び、ロックやポップスなど幅広いジャンルで活躍します。
パワーコードという名前の通り、力強い存在感で楽曲の方向性を大きく左右します。

また、パワーコードには「ブリッジミュート(パームミュート)」というテクニックが同時に用いられることが多く、ブリッジ付近の弦に右手を触れさせることで、ズンズンというサウンドで力強さを増強させています。

その他の奏法

カッティング

カッティング

ここまでは8分音符を主体としたバッキングでしたが、カッティングは16分音符を主体としたバッキングになります。
右手の素早いストロークと、左手の押弦とミュートを組み合わせることで歯切れの良いサウンドを生み出します。

ファンクやソウル、R&Bなどで多用されますが、ロックやポップスなどでも頻繁に利用されます。
カッティングを覚えると、ギターの楽しさが倍増するとも言われています。

オクターブカッティング

オクターブカッティング

オクターブ奏法とカッティングを組み合わせたバッキングパターンです。
1オクターブ違いの音を同時に弾くオクターブ奏法はメロディーを弾く際にも利用されますが、バッキングで使用すると曲に彩りを加える効果を得られます。

こちらのパターンでは、CコードとGコードの部分では共通する音を弾き続け、5小節目以降ではそれぞれのコードの特徴的な音を選ぶことで効果的にコード感を出しながら裏メロの役割も果たしています。

基本的なギターのバッキングパターンと、バッキングによって曲の印象がどのように変わるかをご紹介してきました。
バッキングの大切さや楽しさが少しは伝ったでしょうか?

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